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イベント企画をバズらせるための4つのテクニックと、1つの心構え

仕事論

10個くらいの職業をかけもちしてるのですが、仕事を聞かれたら「企画屋」と答えることが多いです。堀元です。

 

さて、先日出したこちらのイベントなのですが、順調にバズりました。

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Facebook上のイベントページだけでも、24時間で5.7万リーチということでして、割と良い感じだと思います。

 

 

 

そして……

 

バズった結果、なぜかお笑い芸人のガリガリガリクソン氏が申し込んできました

人生何があるか分かりませんね。マジで。

 

それにしても、イベントを告知した時点でここまで手応えがあるのは珍しいです。

過去にこんなに手応えがあったのは、以下の2つくらいですね。

 

 

上2つのときもそうだったんですが、今回も

堀元
うわっ!バズったなあ……!イベントがウケるかどうか、相変わらず告知してみるまで予想つかねえな……!

と、牧歌的な感想を浮かべていました。

 

しかし、僕はおかしなイベントを主催し続けてかれこれ4年になりまして、そろそろデータも溜まってきたので、「おかしなイベントをバズらせるには?」という命題を本格的に考えても良い気がしました。

ということで、今日ずっと考えていたのですが、考えた結果、「4つのテクニックと1つの心構え」が重要だという結論に達したので、記事にまとめておきます。

 

まず、「1つの心構え」から。

 

心構え-凡庸な企画をやらない。”面白い”ものを作ろう

はい。「何当たり前のこと言ってるんだコイツ」って思われたかもしれませんが、結局ここに尽きますので、最初に言っておきました。

一番大事な心構えは、「凡庸な企画をやらない。”面白い”ものを作ろう」です。

いや、単に親睦を深めたいだけならありきたりのことやっても良いんですけどね。バズらせて人をいっぱい呼ぼうとかっていう目的なら、凡庸なことやっちゃダメですよ。

 

当たり前のこと言ってる、って思うでしょ?実際99%の人が無自覚に凡庸なものを作ってるんですよ。

 

僕は色んな人の企画コンサルみたいなことをしておりまして、受ける相談の多くが

面白い企画を作ってるのに、人が集まらないです!なぜですか?

というものです。僕はこれに対して99.99%の確率で

堀元
面白くないからですね。

と返答しています。めちゃくちゃシンプルな返答。

 

悲しいことに、多くの人の言う「面白い企画」は面白くないです。

面白くない理由も99%共通してまして、ありきたりの企画なんですよね。

実際に過去に僕のところに相談に来た人でも

  • 大人の大運動会
  • 1990年生まれだけを集める「90年会」
  • 芸術家×地元のお祭りのコラボイベント

みたいな、お前と同じこと言ってるやつ1万人いるわという企画を持ってきてる人がたくさんいました。

そんなありきたりの企画を持ってきておいて、

面白い企画を作ってるのに、人が集まらないんです

とか言っちゃうんだから、恐ろしいものです。

 

ということで、バズらせたい企画があるなら、第一関門チェックポイントをぜひ覚えておいてください。

 

 それは世界初の企画か?

 

ということです。これを考えてない人があまりにも多すぎる。

 

そんなこと言われても、世界初である必要はないよね……?

 

いや、ありますよ。「バズる」が目的なら世界初のことやんないとダメですよ。

よくある問いに「あなたは日本一高い山は答えられますよね?では日本で二番目に高い山は?」というものがあります。圧倒的知名度を獲得したいなら一番じゃないと意味ないですよ、という話ですね。山好きなら二番も答えられるでしょうけど、普通の人は一番しか知りません。

 

せめてGoogle検索くらいしておこう

そもそも、ありきたりの企画を出す人は、企画に対してアンテナを張ってないんですよね。他人がどんな企画をやっていて、どんな企画が存在しているのか知らない。

常日頃からアンテナをバッチリ張っている自信のある人以外は、自分がやろうとしている企画の類似企画が存在しないかどうかリサーチしておいた方が良いです。せめてGoogle検索くらいはしておきましょう。

「ありきたりの企画をありきたりだと思ってない」という状態が一番ヤバいので、似たようなことをやってる人がいるかどうかは調べましょう。

似たような企画が存在しなければ第一関門クリアです。存在したらアウトなのでやめましょう。その企画ではバズは狙えません

 

……以上、心構えの話でした。

頼むから「ハロウィンだよ!ハリー・ポッター限定コスプレパーティー」を【尖った企画】だと思うのはやめて欲しいです。皆さんよろしくお願いします。

 

この心構えを大前提として、以下、細かいテクニックの話です。

 

テクニック

①コンセプトは徹頭徹尾シンプルに

「優れた企画書は3行である」というよく知られた原則がありまして、コンセプトは徹頭徹尾シンプルなものでなければいけません。

イベントで言うなら、タイトルの30文字くらいでコンセプトをしっかり表現できた方がいいですね。「怪しい肩書の人だけを集める交流会」くらいまで煮詰めてください。

たまに「コスプレしながら鍋を食べ、ガジェットについて語りながら趣味の合う友人を見つける」みたいなゴチャゴチャの企画を見ますが、これは完全に詰め込みすぎです。

企画をやる張本人には思想がたくさんあるのでそれを表現したくなってしまうのですが、グッとこらえてください。思想は隠し持っておくべきものであり、企画に詰め込むべきものではありません

その辺については、以前もこの記事で書きました。こちらもご参照ください。

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②ビジュアル面(アイキャッチ画像)をちゃんとする

アイキャッチ画像を始めとしたビジュアル面はちゃんとしておいた方がいいです。テキトウこの上ないアイキャッチ画像は「大丈夫かこれ……?」という不安に繋がります。

これは自戒の念を込めて。僕も昔は「ビジュアルなんてテキトウでいいだろ!」と思ってたんですけど、そんなことありませんでした。ある程度手をかける必要があります。

 

実際にかつて使用したテキトウなアイキャッチ。この企画のもの。

 

「ちゃんとする」というあいまいな言い方を使っているのは、「最低限、運営者がしょうもないテキトウな人間でないことを証明する」ことができればよいわけです。

本格的にデザイナーに発注できればそれがベストですが、個人だと毎回発注するワケにももいかないでしょう。

大丈夫です。僕が作ったこのレベルでいいです。多分本職のデザイナーからするとクオリティはめっちゃ低いんでしょうけど、最低限「ちゃんとやる気がある人」であることは分かります。

ポイントは、

  • 謎のソフトではなくちゃんとしたデザインソフト(Adobeのイラストレーターなど)を使う
  • ちゃんとしたフォントを使う(クソダサいWindows標準フォント使わない)
  • ちゃんとした色の組み合わせを使う(colorsなどの自動パレット生成ツールが便利です)

あたり。これだけでそれなりにちゃんとした感じになります。

あとは「ノンデザイナーズ・デザインブック」一冊くらい読んでおけば完璧ではないでしょうか。

 

③イベントページを読み物化する。読み応えを与える

「シンプルなコンセプト」「ちゃんとしたアイキャッチ」で詳細ページに飛んでもらった後は、細かい部分で読み物的な満足度を与えるのがよいです。

細かい設定に小ネタやこだわりを散りばめましょう。今回の「性格悪い人限定飲み会」でいうと、ルール設定に小ネタがいっぱいあります。

【飲み会のルール】

①いいこと言うの禁止です。ずっと何かに悪態をついていてください。間違っても「人を褒める」とか「お婆ちゃんの心温まるエピソードを喋る」とかはやめてください。

②会場を審判が巡回しています。審判の耳にいい話が入ってきた場合には、イエローカードが出ます。

③イエローカードを2枚もらった場合にはレッドカードとなり退場となります。また、特に良質ないい話の場合には一発でレッドカードとなることもあります。ご注意ください。

④退場を命じられた者は、審判に抗議したり悪態をついたりすることができます。また、特に悪質な抗議の場合は、レッドカードが取り消しとなります。ぜひ頑張って悪質な抗議をしてください

(以下略)

 

実際にはもっとずっと長いです。全部読みたい方は性格悪い人限定飲み会の告知記事をどうぞ。

あと一般論として、Facebookのイベントページだとちょっとした情報しか書いてないことが多いので、読み物として読み応えのあるイベントページは本当に少ないです。

わかりやすさを損なわず、しかし小ネタをたくさん放り込んで読み物化できるとシェア率はめちゃくちゃ上がります。ぜひ挑戦しましょう。

 

④あなたの考える「面白さ」を世間に理解させる

全く新しい企画は、「世間に面白さが伝わりにくい」ことが多いです。

この企画の立案の発端は、

堀元
退場って面白いよね。飲み会を退場させられる、という経験を皆にさせたい

という感覚でした。

しかし、「退場って面白いよね」と言ってもあんまり伝わらないので、伝え方を工夫した結果、「いい話をするとイエローカードが出る」というパッケージングになりました。

「これ面白い」と自分で思っていても、人々にその感覚が共有されてはいないことが多いです。伝わる形は何なのか、可能な限り考えて加工してください。

 

まとめ

以上、「イベント企画をバズらせるための4つのテクニックと、1つの心構え」でした。

凡庸な企画を出して、凡庸に死んでいく皆様が一人でも減ることを切に願っております。

あと、性格悪い人限定飲み会はまだ参加者募集中です。性格悪い読者各位はぜひご参加ください。

author
Ken Horimoto
堀元 見

インターネットおもしろ雑文オジサンとして生計を立ててます。(性格が)悪そうなヤツはだいたい友達。

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