この4月に、僕は大学を卒業すると同時にフリーランスになりました。いわゆる新卒フリーランスでございます。
気づけばもう2016年が終わろうとしているので、ここまでの日々をちょっと振り返ってみようかと思います。
2月 中学受験とシェアハウスへの引っ越し、そして胃腸炎
4月からじゃないんかい!というツッコミが入りそうですが、僕の今年の大きな出来事はこの2月から始まっております。
当時はまだ大学生だった僕は、1月後半から2月の頭でかなりの鬼スケジュールをこなしました。
1月28日〜:卒論にかかりきり。ほぼ何も書けてない卒論を三徹で書き上げる
1月30日:卒論提出&研究発表
1月31日:シェアハウスへの引っ越し
2月1日:神奈川・東京中学受験開始(※4年間続けた塾講師のアルバイト)
2月5日:中学受験、概ね収束
スケジュールがキツすぎて、2月4日から3日ほどダウンしました。
中学受験が収束する前にダウンしてしまったので、とても悔しい思いをしました。
病院に行ったら感染性胃腸炎だとのこと。スケジュールを詰めすぎると地獄を見るんですね!
なお、先日塾講師の後輩に久しぶりに会った時、
3月 ホワイトデー、卒業式、騙される堀元
真のホワイトデー祭り
3月には、ホワイトデーがありましたね。
僕は
という謎の怒りによって、こんなイベントをやりました。
不思議な空気でした。この不思議な空気こそ、変な遊びを作った時の醍醐味です。
大学の卒業式
そして、大学の卒業式がありました。
この当時書いていた日記に、上の写真についての一節があったので引用します。
通過儀礼の雰囲気に押されて、僕も写真を撮った。
思えば、学生時代は大学外の場所でばかり活動していたから、僕は大学に思い入れがほとんどない。
学業やサークル活動に打ち込んだ訳でもなく、友人がたくさんいる訳でもない。上の写真は、僕にとっての大学と卒業を象徴している。
笑顔は覚束ないし、目線もなんだかよく分からない。しまりのない写真だ。
こんな写真で卒業してしまう僕でも少々センチメンタルになってしまうのだから、通過儀礼の持つ力は大きい。
読み返してたら僕も何か憎たらしいなと思うのですが、お許し下さい。
何だかんだ言いつつも卒業式ってセンチメンタルになりますよね。僕は大学を卒業して、
という疑問と、
という喜びが一緒になっていた複雑な時期です。
何だかんだここまでやってこれてホントに良かった。
騙される堀元
今までブログにはあまり書いてなかったんですが、僕はこの3月に、いい加減な大学生に騙されています。
というのも、この大学生(Mくんと呼びましょう)から、僕は家を引き継ごうとしていました。
Airbnbを転がしていたMくんは、都内の一軒家を借りていました。エアビー物件として活かそうとしたらしいです。
しかし立地の問題で失敗し、僕に引き継ごうとしました。
6LDKくらいあり、防音がしっかりした一軒家でした。ここを初期費用なし月13万で貸してくれるという条件だったので、僕はノリノリになりました。
で、これを借りる路線で話をガンガン進めていました。
そんな感じで3月はそこそこパワーを使って、このスペースの準備をしました。
物件の写真を撮ったり、キャッチコピーを考えたり、お金の流れを予想したり…
で、いよいよオーナーを交えて契約を交わす段階になった時、異変が起こりました。
僕は思いました。
と。
この時Mくんは、
と、オーナーに切り捨てられていました。
Mくんは、「あちゃー。こりゃ無理ですね!」みたいな顔をしてました。
僕は思いました。
と。
そんなこんなで、一つの仕事が凄い勢いで頓挫になりました。そこまでにやった準備作業はまるごとムダな作業です。
僕は、「まず契約を済ませてから仕事に取り掛かるべき」という教訓を得ました。当たり前なんですけどね。
まあ早い内に失敗しておいて良かったですね!(プラス思考)
4月 沖縄、個人事業主開業、沖縄
やたら沖縄に滞在する
4月のスケジュールが
2日〜7日 沖縄
8日〜13日 東京
14日〜18日 沖縄
となっており、
と、意味不明な感想を述べました。
さて、僕はコテージなかどまりというコテージを運営しているのですが、4月はこのコテージの準備のために色々と骨を折りました。
旅館業法の手続きをしたり、内装を整えたり、Webサイトを作ったりしました。
まあ、Webサイト作るのはどこでもできるんですけど、気分の問題で、沖縄じゃないと捗らなかったのです。
そんな訳で、昼はひたすら沖縄の公民館にこもって作業して、夜はテトラポットの上で波の音を聴くという贅沢な暮らしをしました。
何人で泊まっても一泊1万円、海まで20秒の一軒家です。
個人事業主開業
個人事業主開業届も出しました。この瞬間に、僕は晴れてフリーランスとなりました。
それはそうと、世田谷区の税務署、景色良すぎないですか?
なんちゅう良い場所だ!と感心して、めちゃくちゃ写真を取ってしまいました。田舎者みたいだった。
誕生日
4月に僕の誕生日がありました。皆結構祝ってくれました。こんなに祝ってもらうの初めてだった。
特に衝撃だったのは、この「競馬のレース名」です。レース名のプレゼントはかなり嬉しいのでオススメです。
5月 偏見×プレゼン、あと遊びたくさん
偏見×プレゼン
「自分の偏見をTED風にプレゼンしよう!」という売り込みの本イベント。
と宣言してしまったからには、きちんと集客して黒字化し、かつ皆を楽しませなければならない。
自分で勝手に自分を追い込んで、不安になっていました。
そんな風に不安に思いながらも、とにかく進めました。会場に企画書を送り、条件を調整し、プレゼンターをブッキングして、プレゼン資料の取りまとめをして…
かなりの労働量だったにも関わらず、思うようにチケットが売れず、途中思い切り心が折れました。
そんな中、同じく競技プレゼンに携わる水元さんから、
という助言や励ましを頂き、
と決めました。ガムシャラに宣伝をしたり、打てる試作をひたすら試してみました。
そして、最終的にはどうにか形になりました。最初の大きなイベントを失敗しなくて、本当に良かったです。
この時、主催者にとって一番大事なことは自分のプロダクトに自信を持つことだということを学べました。
色んな人のイベントの相談を受けてて思うんですけど、ほとんどの人はこの「自信を持つこと」ができてないんですよね。
いやいやいや、あなたがずっと考えてて、「面白い!」と思ったコンセプトなら、他の誰かも面白いと考えるはずですよ。
99%の場合は、他の人の心に刺さってないだけです。後悔する前に、刺す努力をしましょう。
偏見×プレゼンの様子についてはこちら!
色々な遊び
5月は、
という口実で、相当たくさん遊んでました。
科学実験合コンとかいうイベントに出向いてみたり、
なぜか公園で遊んだりしてました。
小学生みたいですね。
6月 村を入手して、プリンを飲む
村の入手
現在僕が全力を注いでいるあの村プロジェクトの土地を借りました。
あの村の歴史は、ここから始まったんですね!
ということで、即決で土地を借りてしまいました。
でもホントに、DASH村的なことをやるなら最高の土地だと思いました。
あの村プロジェクトが動き出した瞬間です。間違いなく今年のターニングポイントでした。
プリンシェイク飲み会
プリンシェイク飲み会なる企画をやったりもしました。
7月 ハゲになったり家を建てたりフェチを語ったり
7月は、とんでもない数のイベントを盛り込んでみました。イベンターとして数をこなした時期です。
フリーハゲ
圧倒的な狂気で渋谷の話題を総ざらいした「フリーハゲ」。
余談ですが、こちらのフリーハゲ、結構多くの人に見られて話題になったのでスポンサーがつくんじゃないかな?と考えました。
で、法人営業もしてたのですが、
というやりとりをしました。悔しかった!
二泊三日で家を建てるワークショップ
「あの村」で初めて大規模なワークショップを行ったのも7月でした。
二泊三日で皆で家を建てました。結局建ちませんでしたけど!
でも良いんです。めちゃくちゃ顧客満足度の高いワークショップだったので。家なんて飾りです。
家を建てるワークショップの様子はこちら!
フェチ×プレゼン
偏見×プレゼンが面白かったので、二匹目のドジョウを狙ってフェチをTED風にプレゼンするイベントをやりました。
これ面白かったなあ!
自分で言うのもなんですが、このフェチ×プレゼンは面白かったです。皆のプレゼン動画は以下の記事から見られるのでぜひご覧ください。
優勝者の高校生のプレゼンとか、非常に面白いです。
偏見×プレゼンが上手くいった経験から、今回はのびのびと準備できました。
また、仕切りとしてアナウンサーの八木さんをお呼びしたり、コメンテーターにAV監督のTODOさんをお呼びしたりと、盛り上がりポイントを演出することもできて、非常に良かったと思います。
フェチ×プレゼンはホントに面白いので、恒例イベントにしたい。
僕は最近あの村プロジェクトの仕事が忙しすぎて大きなイベントをやるパワーが無いんですが、必ずまたやってみたいな、と思っています。
8月 謎の小企画でいっぱい遊んだ
今見返しててビックリしたんですけど、8月は謎の企画が多すぎます。
通行人に水をかける「フリー水」とか…
手品の「タネ」だけを渡されて、即興でマジックをするという「マジッケン大会」とか…
訳の分からない文章をホワイトボードに書いたり…
僕は一体何をやってるんですか!?
夏の暑さにやられていたとしか思えません。何なんだこれ。
そして、極めつけはこれ。
「米粒を12時間数え続ける会」です。
ただし、終わってみればこの米粒の会は意外な発見がたくさんあって面白かったです。
「米塊(べいかい)」「ダイナミックカウント」「米数えスト」等、魅力的な新語もたくさん生まれました。
その様子を是非ご覧あれ!
ちなみに、フリー水の様子はこちら。
マジッケンについてはこちら。
9月 浮き輪で島、生活費クラファン、寂しさで立てない
浮き輪で島を作るイベント
これ、今年一番楽しかった遊びです。
フロートマット(四角い浮き輪)を大量に繋げて、島にしました。
僕は大興奮で楽しみました。いやあ、こういう経験をたくさん増やしていきたいんですよね。
是非ご覧あれ!これは来年もやることにします!
海で遊ぶのってただでさえ楽しいのに、こういう非日常体験を加えたらもう無敵だよね!
生活費クラウドファンディング
世間を騒がせたクラウドファンディングもこの時期でした。
クラウドファンディングのリターンをこなすのが結構大変でした。
「うまい棒だけで一食済ませて下さい」というオファーに答えたり、
「2時間かけてひたすら10円玉を磨いて下さい」という嘘みたいなオファーに答えました。
重曹とかレモン水とかを使いながらひたすら10円玉を磨きました。
この作業は地味すぎてブログ記事にすることもできませんでした。
他にも、「コント舞台の手伝い」とか「ブロガーズフェスティバル出展の手伝い」とか、クラウドファンディングのリターンのせいで、何でも屋になった気分を味わった9月でした。
寂しさで立てなくなる
あと、寂しさに耐えられなくなって渋谷の路上でうずくまった日もありました。
原因はずばり、「予備校なんてぶっ潰そうぜ」という本を読み返したからです。
この本、パワーが凄いんですけど、その分劇薬なんですよね。寂しさがこみあげて来てしまう。
でも、ぐっすり寝たら無事復活できました。良かった。
10月 遊びの新天地を探った
twitterけいどろ
新しい遊び「twitterけいどろ」をやりました。
遊びの総評としては、「完成度はイマイチだったけど、可能性は感じた」ですね。
やっぱり街全体を使った遊びって面白いんですよね。可能性はかなり大きいと思いました。
一方で悲しいこともあり、このtwitterけいどろをやった団体「ムダ祭り会」はそのまま解散となりました。
でもこの団体でやったことは良い経験になりました。教訓は全部今後作るものに活かそう!
目隠しディズニー
「アイマスクをしてディズニーランドを回る」という病的な遊びもしました。
体張ってるので、是非読んでみて下さい。
目が見えないと、ディズニーランドってこんな風になるのか!
という発見が詰まっています。
トークライブ
人生初のトークライブもやりました。楽しかったー!
「喋れる」って喜びなんだな、と再実感しました。
トークライブみたいな場所は定期的に持っていきたいですね。
登壇依頼がある方は是非お気軽にお問い合わせ下さい。
「遊び作り」が専門です。キャリア論とか、エンタメ論とか、次世代のコミュニティ作りとかについても上手に喋れます。よろしくお願いします。
地味ハロウィン
10月の後半は、何と言っても「地味な仮装限定ハロウィン」の印象が強いです。
上の写真は「発育の良い女子小学生」の仮装のお姉さん。ちなみに僕は「トイレのスリッパ履いたまま帰ってきちゃった奴」です。
デイリーポータルZのイベントだったんですが、めちゃくちゃ面白かった!!
イベンターとしての嫉妬が抑えきれません。僕が作りたいのはこういうものなんだ。
そんな願望を刺激された一日でした。
10月は他にも、ゲストハウスで泊まりのイベントを主催したり、「小さな恋のものがたり」の宣伝をしたり、色々新しい遊びの展開について考えさせられる月でした。
11月 千葉の人にジョブチェンジ
11月は、びっくりするぐらい千葉にいる時間が長かった!
原因の一つは、もちろんあの村プロジェクトの関係。そしてもう一つが、金谷。
金谷に入り浸り
元から興味があった金谷のコワーキングスペース「まるも」周りの人と仲良くなり、ちょくちょく行くようになりました。
まるもには、フリーランス系の若者がたくさん集まっており、人生を考えるのに最高の場所になっています。
初めて金谷に行った時に、この記事を書きました。
「あなたの夢は何ですか?」という質問と、人生を考えることについて。
金谷で、ペースを落として生きてる人は、人生に向き合ってるな、と感じました。
で、2度目に金谷に行った時は、この記事を書きました。
参加させていただいた鶏解体ワークショップのことと、「田舎フリーランス養成講座」で講師をさせてもらったこと。
金谷に行く度に人生について考えることになって、とても良い経験になりました。
それにしても金谷は自然がキレイ。
12月 「あの村」のために全てを懸けよう
そして、12月。
僕の覚悟は固まっています。
僕は、あの村プロジェクトを軌道に乗せるために、2017年を使います。
12月に入ってからは極力予定は入れず、あの村の予算案を作りました。
村作りの仲間を探しました。コラボしてくれそうな人を探しました。顧客に説明するための資料を作りました。
ファンを掴むための準備をしました。村のルールを、展望を、必要なものを考え続けました。
今、起きている時間のほとんどはあの村のために使っています。
2016年の残った時間も、ほとんどをあの村のために使うでしょう。
これから
2017年はあの村プロジェクトを成功させて、全く新しい娯楽を世界に誕生させたいと思っています。
僕がなぜこのプロジェクトにそんなに夢中なのか、何を成し遂げたいのか、それはこの記事をご覧ください。
究極に面白い、「自由である」という娯楽を、皆に楽しんでもらいたい。
そして、最高に自由で、最高にワクワクする娯楽を世間に広め続けたい。
なので、僕の肩書きは来年からおもむろに「あの村 村長」になるかもしれません。
非日常クリエイターは廃業しないですが、「村長です〜!」っていう自己紹介をすることが多くなるかもしれませんね!
少々状況は変わるかもしれませんが、「最高に面白い非日常体験を作りたい」という僕のベースは変わらないので、皆様今後ともよろしくお願いします!