皆さんは、ディズニーランド、お好きですか?
ディズニーランドがお好きな方は色々な楽しみ方を知っていると思うのですが、おそらく地球上の誰も試していないであろう新しい楽しみ方を考案しました。
「目隠しディズニー」です。
アイマスクを最初から最後までずっと着けっぱなしで、一日ディズニーランドを楽しむという新しい楽しみ方です。
そして実はこれ、僕が言い出したのではなく、友人の「服部くん」が言い出したのです。
という衝撃のメッセージを受信した時、僕も冗談だと思ったんですけど、気づいたらマジでやることになっていました。
補助が必要
この楽しみ方のパンクなところは、「目隠しをしているので、自分では歩けない」というところです。
僕は仕方なく、丸一日補助をしました。
ちなみにこちらが「じゃ、アイマスク着けますね」と言っているところ。
ともかく、ずっと服部くんのリュックを押していきます。
どういう訳だか、彼はひたすら左に行こうとします。ご覧の通り、左に行くと柵から落ちてしまうのですが…。
前が見えないのはかなりのプレッシャーらしく、すごくオーバーに怖がります。
怖がるのが面白くて、必要もないのに4回くらい「ぶつかる!」と言って驚かせました。
しかし、そんなことをしているから舞浜駅から入り口まで40分くらいかかりました。
入り口
チケットを買います。目隠しで。
と、僕に逐一確認しながらお金を出します。
今の彼をぼったくりバーの店員が見たら、カモどころの騒ぎじゃないな、と思いました。
そして、チケット買えたぜ!という写真を撮ったのですが、チケットが上下逆です。
本日はこういう、見えないための小さなミスを連発することになります。
記念撮影
定番のスポットで写真撮影をしました。
通りすがりの外国人が不思議そうな顔で見ていたので、
と言っておきました。よく考えたら忍者とディズニーランドって対極の存在なんですけど、なんとなく説得力のある説明だったと思います。
目的地の決定
服部くんは、目隠しで地図を指差すというボケをやりたいのですが、いかんせん地図の表裏が逆です。
ボケすらも思い通りにできない感じが、目隠しディズニーの醍醐味なのかもしれません。
フィルハーマジック
最初はフィルハーマジックに行きました。
大人しく見る系から始めたいな、という意図です。
と思ったのですが、見てる間は彼に何の変化もなく、特に面白くはありませんでした。
唯一の可能性は「見終わった後の感想」です。
僕は期待を込めて聞きました。
ビッグサンダー・マウンテン
ビッグサンダー・マウンテンに乗ったのですが、撮影禁止だったので写真は撮影できておりません。
乗っている間、服部くんからは「ウオオオ!」みたいな声が出てるので、さっきよりも期待できそう!!
降りた後、
昼食
昼食はハングリーベアーレストラン。ビッグサンダー・マウンテンのすぐ近くです。
「ハウス食品」が気になる
どうでもいいのですが、ガッツリ「ハウス食品」とスポンサー表示してるのがすごく気になりました。
食べる
という服部くんの発言を受けて、僕はカレーを買ってきました。できるだけメニュー名が込み入ってる方がいいな、と思って、「チキン&ローストオニオンカレー」を買ってきました。
あと、とんがりコーンも買ってきました。メニューにあったから。
気を取り直して、カレーの一口目。
スプーンを刺す場所は悪くないのですが…
スプーンを口に運ぶ時に全部落ちてしまって、ほぼ何も食べられませんでした。
という、おそらく史上初のやり取りが交わされました。
その後、コツを掴んで少しずつ食べ進みます。
途中、飽きてきたのでとんがりコーンを大量にばらまくいたずらをしました。
スプーンがとんがりコーンに触れた瞬間、
とのことでした。アホみたいですね。
また、順調に食べる様子に飽きてきたので、
パックの福神漬けを全部スプーンの上に流し込みました。
食べた服部は、
と、無邪気にはしゃいでいました。人を疑うことを知らない男か。
最終的に完食。人は見えなくてもカレーを食べ切れるのだということが判明しました。
ゴーカート的なやつ
ゴーカート的な奴(グランドサーキット)にも乗りました。
あまり知られてないアトラクションですが、自分でハンドルもアクセルも操作できて楽しいです。僕の一押しアトラクションです。
そして、この自力操作を伴うゴーカートにおいても……!
まさか…!
やりおったーー!!
目隠しでいったー!!!
何も見えない状態でゴーカートに乗るとは、衝撃の男です。
僕は彼のすぐ前を走っていたのですが、目隠しで運転している様子が面白すぎて、何度も振り返りました。
イッツ・ア・スモールワールド
イッツ・ア・スモールワールドに乗る前の会話
そんな会話も忘れて、イッツ・ア・スモールワールドの世界観を楽しんでいました。
ぼんやり周りを見渡していたその時、服部が口を開きます。
衝撃的なことに、目隠ししていた服部が指差した方は本当に隠れピノキオがいる場所でした。
アリスのティーパーティー
いわゆるコーヒーカップにも乗りました。
と、なぜか自信満々に言い放ち、回す部分をしっかり持つ服部。
そして、僕たちは全力で回します。コーヒーカップはこうじゃないと!!
回る回る!
と、ひとしきり盛り上がってから、コーヒーカップを降ります。
そして、ここで事件が起こりました。
同行してもらっていたカメラマンの女の子がぐったりしてしまったのです。
僕たちはしょんぼりしました。画像の服部くんの顔を見て下さい。近年まれに見るしょんぼりっぷりです。
目を見なくても分かるしょんぼり感。しょんぼり100%です。
唇の突き出し方が良いですね。あと姿勢もなんとなくしょんぼりしています。
そしてこの女の子はしばらくぐったりした後、ゲロを吐いて救護室に運ばれていきました。
僕は悲しくなりました。誰も悪いことをしていないのに、どうしてこんなに地獄のような雰囲気になってしまったんだろう。
不幸って、なぜ生まれるんだろう。
キャラクターとの写真撮影は厳しい
この日、結構たくさんのキャラクターを見つけたのですが、一番「おっ!!」と思ったのはこのミセス・インクレディブルでした。
そんな流れで、写真をお願いしました。
そんな訳で、服部くんはアイマスクを外して写真に収まることになりました。シブい顔をしています。
一方僕は、普通に浮かれて写真に写っています。
ただのディズニーランド楽しみに来た奴になったことをお詫びします。
日暮れと疲労
そうこうしてる内に、日が暮れました。
スタート地点でもう一回写真を撮ってみたのですが、明らかに疲労が出ています。
通りかかった子供に「何あれーー!?」と言われたので、「あのお兄ちゃんはああいう人なんだよ」と説明しておきました。
もっとキレの良いこと言いたかったですが、僕も疲れていたのでしょう。説得力はありませんでした。
救護室を出た女の子
そして、カメラマンの女の子が救護室を出ました。
カメラマンは、途中で退場していきました。
人生に別れはつきものですが、ディズニーランドを回ってる途中で別れるのは初めての経験でした。
スプラッシュ・マウンテン
メインディッシュといっても過言ではない、スプラッシュ・マウンテンに行きます。
いざ!スプラッシュ・マウンテン!
動き出して割りとすぐに、前の方から悲鳴が聞こえました。
スプラッシュ・マウンテンって最後に落ちるイメージが強いですが、何度か「小さく落ちる」部分があるんですよね。最初の「小さく落ちる」がすぐ目の前にあり、そこからの悲鳴でした。
そして、彼は何を言おうとしていたのだろうか。多分「ば」から始まる言葉を言おうとしていたんだろう。そうでないと「ばああああああ!!」という悲鳴は出ない。
その後も、いくつかの山を越えて、
一番最後、いよいよメインの落下です。
こちらは突然落ちるのではなく上ってから落ちるので、覚悟ができる。
そして落下終了後、感想を聞きました。
目隠しの奴のビビリ方!!
全然クールじゃない!!
解散
その後、プロジェクションマッピングを(心の目で)見て、
最後の写真撮影に入りました。
ということで、そのまま置いて帰りました。
特に合図も出さずに黙って帰ったので、服部くんはずっとあそこに居続けたと思います。
このへんないきものは、まだディズニーランドにいるのです。たぶん。