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むだそくんについて

フロートマット(四角い浮き輪)をたくさん繋げて島を作った

新しい遊び

こんにちは。非日常クリエイターの堀元です。

突然ですが、僕はこの夏の夢が叶いました。その夢とは、

堀元
浮き輪で島を作りたい

というものです。

どういうこっちゃ?という人のためにちょっと説明しておきましょう。

 

浮き輪で島を作る

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そう、この写真の様な「海に浮かべて寝るための四角い浮き輪」をたくさん繋げれば島になるのではないか?と思いました。

この四角い浮き輪は「フロートマット」と呼ぶらしいです

 

堀元
そして、そんな島を作って海水浴場に浮かべれば、海水浴場のスターになれるのではないか?
堀元
あわよくばモテるのではないか?

 

思いついたのが初夏だったので、この夏の内にやりたいなー、とぼんやり思いながらしばらく過ごすことになります。

 

実現のきっかけになるコンペ

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そんなある日、僕の所属しているブログサロンで、「面白いブログ企画に1万円あげるよ!」という企画が出てきました。

僕はこういう「面白いことしてくれたらお金あげます」みたいな企画が大好きなのです。

そしてすかさず書き込みました。

スクリーンショット 2016-09-05 17.38.45

結局、この企画が高い評価を頂き、1万円もらえました

無駄遣いを援護してくれる人も、世の中にはいる

 

島作りやろうぜ!!

浮き輪で島を作る.001

もうこうなったら島を作るしかない。僕は即座にイベントページを立ち上げて、イベントにしました。

 

 

その後、台風が来て延期になったり、100円のフロートマットだと強度が低いと判明したり、コスパの良いフロートマットを探すために業者を探しまくったりしながら、当日を迎えました。

準備段階がムダに波乱万丈な道のりでした

 

ちなみに、フロートマットは最終的に24枚買いました。一枚500円ちょっとでした。

計算ミスで予算をオーバーしている。

 

 

当日、序盤戦

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なんだかんだ言っても海はテンション上がりますね。これから島を作るワクワク感があればなおさらです。

最初、膨らませるポンプの使い方が分からず慌てるというハプニングがありましたが、それを乗り越えてからは海を楽しみつつどんどん膨らませていきました。

ちなみにポンプの使い方は、隣で酒飲んでたパリピの兄ちゃんが教えてくれました。人の繋がりって素敵ですね!

 

twitterで飛び入りを募集していたところ、「マジで島作ってるんですかww家近いんで参加しますww」と言って飛び込んでくれた方もいました。

知らない人が一緒に島を作ってくれるネット社会って素晴らしいな、と心から感動しました。

ネット社会のお陰で、知らない人が島作りを手伝ってくれる

 

 

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ちなみにこちらの膨らまし作業ですが、6個くらい膨らませたところで完全に飽きてしまいます。

時折新しい人が参加してきてくれるので、「よっしゃやるか!」みたいな感じになるのですが、新しく来た人もすぐに飽きてしまうので、膨らませる作業が全然進みません。

参加者の女の子が「あ、これ心折れるわ」の発言と共に3分でポンプを投げ捨てたのを、僕は悲しい気持ちで見送りました

 

繋げて島にしていく

膨らませる作業に飽きてきたので、完成したフロートマットを繋げて島にしていきます。

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こんな感じで。

 

ええ。こんな感じです。

 

おそらく皆さんは思ったでしょう。「そんな固定で大丈夫か?」と。

もちろん、僕たちも不安になりました

 

参加者
これ、大丈夫ですか……?
堀元
……多分
参加者
すごくチャチいというか……子供の工作を思い出すのは僕だけですかね…?
堀元
僕もです。

 

あまりの怖さに、二つだけ繋げたもので実験をすることになりました。

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水につけるのが不安過ぎて、僕(写真右)は思わず苦笑いしています。

 

実験の結果

堀元
これでいきなり分離したらヤダな…
参加者
そしたら僕は帰りますよ
堀元
分離しない!僕はそう信じている!!絶対イケる!!離れるな!!
参加者
そんな精神論でどうにかなる問題か…?

 

浮き輪島_9987

堀元
イケた
参加者
イケましたね
堀元
計算通りだったな
参加者
嘘つけ。あんた思いっきり神頼みだったでしょうが

 

固定に使用したのはこちらのテープです。切れにくいし水に強いし、完璧でした。


3M 強力多用途補修テープ ダクトシールテープ 48mm幅×54m DUCT-54

浮き輪で島を作る人にとっては必需品と呼べそうです。浮き輪で島を作る人は是非お買い求め下さい

 

 

続々繋げる

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イケることが分かったので、どんどん繋げていきます。

相変わらず圧倒的な工作感が否めないですが、さっき上手くいったんだから工作感には目をつぶります。

 

イケることが分かると繋げる作業が楽しくなりますね
堀元
楽しいね!この調子で膨らませる作業やらない?
嫌です。
それでも膨らませたくない

 

徐々に島になってくる

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島になってきた

見てくださいこの島感!!8個繋げると俄然島感が出てくるのです!!

8個繋げた頃から島感が出て楽しい
島感」という日本語の妥当性については今回は議論しない

 

もう浮かべちゃおうぜ!

参加者
フロートマットは何枚あるんでしたっけ?
堀元
24枚だね
参加者
8個の状態で、一旦浮かべちゃいませんか?
堀元
お前、めんどくさくなっただろ。
参加者
ぶっちゃけそうですけど、一回海で遊びたいじゃないですか。晴れてるし
堀元
実は僕もそう思っていた
晴れてるので、海に入りたくて仕方ない

 

8個で出発

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ということで、8個で出発します。

膨らませる作業から解放されるのが嬉しくて最高の笑顔です。

 

堀元
うおおお!!海で遊べる!!
参加者
最高ですね!!行きましょう!!

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堀元
いいね!!浮いてるね!

 

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参加者
風ヤバいって!!ひっくり返るよ!!

 

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堀元
あぶねえ!!耐えた!!でも波もヤバい!!

 

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参加者
もう乗るぞ!!乗る!!

 

8個の島

堀元
やった!!!浮いてるよ!!島だ!
参加者
うわ!超気持ちいい!!
堀元
波に合わせていい感じに揺れるね!すげえ!最高!

 

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参加者
結構沖の方まで来ましたね。俺たちの島
堀元
結構長い時間経ったけど凄い安定感だよな。俺たちの島

 

「島」を連呼しているのは、島というよりもボートじゃないか?というツッコミを受けると反論する自信がなかったからだと思われる

 

 

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帰還。僕らのテンションはピーク。しかし後ろの女性は凄い目つきでこちらを見ている

 

参加者
最高でしたね!
堀元
最高だった。めっちゃ気持ちよかったー!!
参加者
後はしらす丼食べて帰るだけですね!
堀元
あと16枚あるんだよ…
参加者
もうよくないですか?
堀元
良くないよ!これだと「ボートを作ろう!」だからね。島を作らないと

 

 

一旦休憩

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とりあえず前半戦のピークが終わったので、休憩を挟みます。

瓶のコーラやファンタを飲みつつ、江ノ島を満喫。

ところで、写真右の彼はなぜか服のまま島に乗って海に出たので、シャツが濡れています。バカなのかもしれません。

Tシャツがグラデーション柄に見えますが、下半分が濡れているだけです。本来は無地です

 

作業再開

ご飯を食べたりコーラを飲んだりして体力が回復したので、膨らませる作業を再開します。

ところが、トラブルが発生します。

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ポンプの故障が頻発し、全然空気が入らなくなりました。

 

参加者
ただでさえ嫌だった膨らませ作業が、なおのこと嫌になった
堀元
確かにこれはキツイな…

 

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全力で口で空気を入れているところ。顔の必死さの割に全然空気が入っていないので、周りの人は笑い転げていた。

 

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燃え尽きた。

 

参加者
ちょっともうこれ有り得なくないですか?
堀元
しょうがねえ。お土産屋の電動ポンプで入れてもらおう
参加者
えっ!そんな便利なものがあるんですか?
堀元
あるよ。もってけば膨らませてくれる
参加者
なんで最初からそれに頼らないんですか?
堀元
その方が青春っぽいから
参加者
死ね

 

お土産屋に頼る

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あっという間に膨らんでいく浮き輪。溢れ出る「最初からこうすれば良かった感」。

 

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傷を追った仲間を連れ帰る帰還兵のごとくお土産屋から戻ってきました。

皆それぞれに「やったぜ!」という顔をしています。やったのはお土産屋の電動ポンプであって、僕たちはそれを眺めていただけなのですが、不思議と「やったぜ!」という顔をしています。

 

みるみる内に島ができていく

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膨らませる問題が解決したので、あっという間に島ができていきます。

最初からお土産屋に頼っていたら午前中に完成した可能性が高いのですが、まあ汗水たらしたほうが良い島ができる気がするので結果オーライです!

ちなみにこの頃は、通りがかりの人に話しかけられる回数がめっちゃ増えました。

「トイレはどこですか?」とか「お土産屋はどこですか?」とか聞かれます。海岸の管理者と間違えられた可能性がありますね。

 

島の完成

そして、無事に島が完成しました。24枚のフロートマットを使った島。

 

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大きさが分かるでしょうか?

20人以上が寝られる面積なので、かなり「島」と言えるレベルのサイズです。

完成した瞬間は皆で「うおおお!!島だ!!」と騒ぎました。

念願の島が作れたことが嬉しくてしょうがなかったです。

 

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島に乗っかって記念撮影。

ちなみにこのサイズの島になると、さすがに周囲からの注目が半端なかったです。

「海水浴場のスターになる」という目的はそこそこ達せられました。

 

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島を運ぶところ。7人がかりで運びました。

あまりの巨大さに運びながら笑いがこみ上げてきます。

海の近くはかなり風が強く、風にあおられるとテープでくっつけた部分がバタバタと暴れます。

参加者
この大きさは不安ですね!どこかしらが千切れそう!
堀元
信じよう。俺たちのこれまでの努力と、俺たちの島を。
参加者
ずっと青春感を出そうとしてるのがムカつく

 

 

そして海に出る

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風に煽られて島を制御するのに手間取りつつ、必死で海まで運び、島を浮かべます。

堀元
さあ行くぞ!!着水だ!

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参加者
波に倒される!ヤバい!

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堀元
耐えろ!!もう少し深いところまで行ったら飛び乗るぞ!

 

参加者
あっ!!俺スマホポケットに入れっぱなしだ!

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堀元
アホだwwwもう戻れないからな!
参加者
スマホかばいながら乗る!!

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参加者
イケる!!スマホ濡らさずに乗れるぞ!

 

堀元
すげえww俺も乗る!

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この瞬間、僕は最高に幸せでした。

海に入ってからの30秒間、感じたことのない幸せを感じました。

デカい島を運んでいるという高揚感と、海に島を浮かべたらどんな気持ちになるかというワクワク感、島に早く飛び乗りたいという原始的な欲求が混ざっていました。

そして、足元の海の冷たさと、頬を撫でる風の生ぬるさ。それに皆の嬌声や、スマホを持ってきてしまった奴の悲壮な声が交じり合いました。

ワクワクする感情の洪水と、身体的な感覚の洪水が、最強の快感でした。

 

ああ、この瞬間のために僕は生まれてきたんだな、と思いました。陳腐な表現ですが、本当にそう思いました。

島を作りたいっていう下らない夢だったけど、本当にやってみたかったことをやれた喜びがありました。

こうやって1つの夢が叶って、島に乗ることができるんだという昂ぶりが、僕に凄まじい幸せを与えてくれました。

 

 

この爆発的なテンションの中で、僕も皆も叫んでいました。

「やべえ千切れそう!!」とか「後ろのほうがひっくり返ってる!」とか「そろそろ乗れそう!!」とか、多分そんな内容でしょう。

でも、何を叫んだかはもう覚えていません。

覚えているのは、飛び散る水しぶきの冷たさと、ビニールのツルツルした感触と、飛び交う声の熱量だけ。

息もできないような喜びと、空や砂浜や海の大きさだけ。

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乗って、島の上から景色を見てから、少しずつこの興奮が落ち着いてきました。

 

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島の上で波を感じる数分間は、最高の満足感を味わいました。

島を浮かべる瞬間の、息もできない幸せを思い返しながら、光景を目に刻みこみました。

 

終幕

終幕はあっという間に訪れました。

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浅いところに来ると凄まじい風と波に煽られ、島は簡単にねじれてしまいます。

島の後部は、ひどくあっさりと離れてしまいました。

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しかし、名残惜しくはありません。これが手作りの島の運命なのでしょう。

あの究極の30秒と、それを噛みしめる数分間をくれたこの島へ、僕は最大の感謝を送りたいと思います。

 

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回収される島(の後部)

 

延長戦

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後部が切り離された後も、無事だった前部だけで延長戦へ突入。

ここはもう「島が粉々になってもいいや!!」という気持ちで好き勝手に暴れまわる。

途中、観光で来ていたという台湾人(写真奥)も乱入し、謎の盛り上がりへ。

 

島は、崩壊の一途を辿ります。

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更に分離していくマットを止めようとする人間のあがき

上の写真で離れていくピンクの部分は、僕が乗っていました。壮絶に生き別れる兄弟の気持ちが分かった気がしました

 

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くちゃくちゃになった島を回収して終了。

本当に、心の底から面白い一日でした。

 

 

まとめ

以上、「浮き輪で島を作る」の一部始終でした。

今回、心から感じたのが、「島を運んで浮かべる間」みたいな、時間にすれば30秒にも満たない時間が、僕の生きがいに他ならないんだということです。

あの興奮が味わえるなら、僕はのたれ死んでも何ら構わないと思いました。

息が止まる程の興奮って、初めてだったかもしれません。

ああいう瞬間を味わう回数を、人生の中で一回でも増やすことだけを追いかけて生きたいです。

そして無意識にでもそう思っていたから、僕は就職せずに「非日常クリエイター」という仕事を選んだんだろうと感じました。

皆にもこの感覚を味わって欲しいし、僕自身も味わい続けよう。

改めてそう決意できる一日でした。

 

そして、この日の打ち上げの乾杯の挨拶で、僕は気の利いたことを何も言えませんでした。

島を作るという僕の夢が、1つ叶いました!本当にありがとうございました!

これしか言えませんでした。でも本心でした。

夢が叶って、最高に気持よくて、こんな日が何度もあれば、もうそれだけで人生は豊かだと思いました。

僕はこれからも、非日常クリエイターとして、皆が突き抜けるような興奮を味わえる非日常体験作りを続けていきます。

 

今後のイベント情報は、堀元見のtwitterアカウントをフォローして下さい。

そして僕自身の人生にも、皆さんの人生にも、息が止まる程の興奮を増やせますように。

 

世界を面白くしよう!

author
Ken Horimoto
堀元 見

インターネットおもしろ雑文オジサンとして生計を立ててます。(性格が)悪そうなヤツはだいたい友達。

最近の主な収入源はnoteの有料マガジン『炎上するから有料で書く話』です。記事が面白かったら投げ銭がてら購読してください。

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