先日、こんな会話をしました。
ということで、日常会話に放り込めるカッコいい用語にあこがれております。
日常会話にさり気なく放り込めば、インテリぶれること間違いなし!
以前、理系編を書いたのですが、今回は文系編です。
選定基準としては、前回と同じく、日常会話で使えそうなものに限定しています。
また、それぞれの単語の後に「使い方」の実例を付しました。これであなたもカッコいい用語を日常会話に放り込み放題だ!
それでは、カッコいい文系用語の世界を、堪能して下さいませ!
コモンズの悲劇(共有地の悲劇)
解説
コモンズの悲劇(コモンズのひげき、英: Tragedy of the Commons)とは、多数者が利用できる共有資源が乱獲されることによって資源の枯渇を招いてしまうという経済学における法則。共有地の悲劇ともいう。
引用:Wikipedia「コモンズの悲劇」より
つまり
「これ皆のものだよ!大事に使ってね」と言ってたら、一瞬でなくなった、みたいなこと。
使い方
チェーホフの銃
解説
(前略)
チェーホフの銃は、伏線の手法のひとつと解釈されるが、この概念は「ストーリーには無用の要素を盛り込んではいけない」という意味であるとも解釈できる
引用:Wikipedia「チェーホフの銃」より
つまり
誰も殺さないのに、意味もなく銃を登場させちゃダメ!
使い方
テセウスの船
解説
テセウスの船(テセウスのふね、英: Ship of Theseus)はパラドックスの1つであり、テセウスのパラドックスとも呼ばれる。ある物体(オブジェクト)の全ての構成要素(部品)が置き換えられたとき、基本的に同じである(同一性=アイデンティティ)と言えるのか、という問題である。
引用:Wikipedia「テセウスの船」
つまり
ちょっとずつ部品を取り替えていったら最後は別のものになるんじゃないの?
使い方
ラッセルのティーポット
解説
とくに宗教に関して、立証責任を他者に押しつけているというよりも科学的に反証不可能な主張をしている人間に哲学的な議論における立証責任があることを示すアナロジーである。
Wikipedia「ラッセルのティーポット」より
つまり
「◯◯がある」という主張をする人が、証拠を出す責任を負うよ!
使い方
一般に、「ない」を証明するのは困難このうえない。
例えば、太陽系の中を、他の惑星と一緒に回り続けているティーポットが存在するというトンデモナイ主張をする人がいたとして、彼の主張を覆すのは難しい。
ある瞬間の太陽系全体を、ものすごく小さなものまで完ぺきに写せる写真で撮影して、それをくまなくチェックしなければならない。これは不可能だ。
だから反証はできないけど、彼の主張は明らかにおかしい。
したがって、基本的に「ある」という主張と「ない」という主張が対立した場合、立証する責任を負うのは「ある」と主張する方だ。
これが、ラッセルのティーポットだ。
君の主張は「言った」で、僕の主張は「言ってない」だ。
ラッセルのティーポットの原則に照らして考えると、立証責任を負うのは君の方だから、証拠は君が提出するべきだね。
テキサスの狙撃兵の誤謬
解説
(前略)
この名前は、納屋の壁に向かって何発も発砲した後で、最も弾痕が集中した箇所に標的を描き、自分は狙撃兵(射撃の名手)だと主張するテキサス人がいたというジョークから来ている
Wikipedia「テキサスの狙撃兵の誤謬」より引用
つまり
それ、ただ偶然集まってるだけですよ
使い方
隙間の神
解説
隙間の神(すきまのかみ、英: God of the gaps)とは、現時点で科学知識で説明できない部分、すなわち「隙間」に神が存在するとする見方である。
Wikipedia「隙間の神」より引用
つまり
科学的な説明ができないことを「神のしわざだね!」と考える考え方
使い方
カルネアデスの板
解説
カルネアデスの板(カルネアデスのいた、Plank of Carneades)は、古代ギリシアの哲学者、カルネアデスが出したといわれる問題。カルネアデスの舟板(カルネアデスのふないた)ともいう。
(中略)
舞台は紀元前2世紀のギリシア。一隻の船が難破し、乗組員は全員海に投げ出された。一人の男が命からがら、壊れた船の板切れにすがりついた。するとそこへもう一人、同じ板につかまろうとする者が現れた。しかし、二人がつかまれば板そのものが沈んでしまうと考えた男は、後から来た者を突き飛ばして水死させてしまった。その後、救助された男は殺人の罪で裁判にかけられたが、罪に問われなかった。
Wikipedia「カルネアデスの板」より引用
つまり
緊急時に大事な物を守るために何かを犠牲にしても罪にならない、みたいな話
使い方
マルサスの罠
解説
人口増加率より食料生産増加率のほうが低いので、人口増加で労働投入量が増えても一人当たりの分配は減る
つまり
人口が増えると食料が足りなくなる
使い方
(パーティー開始後)
見えざるピンクのユニコーン
解説
見えざるピンクのユニコーン(みえざるピンクのユニコーン、英: Invisible Pink Unicorn、インヴィジブル・ピンク・ユニコーン、略称:IPU)は、有神論を風刺したパロディカルトにおける女神であり、「見えないのにピンク色」という逆説的なユニコーンの形をとっている[1]。
その特徴は有神論の神性に関するいくつかの矛盾を皮肉っている点にあり[2]、無神論者や他の宗教懐疑論者が使用する修辞的な例証として作られた
Wikipedia「見えざるピンクのユニコーン」より引用
つまり
「認識できない神の存在を信じている」って「見えないピンクのユニコーンを信じている」みたいなもんだよ?という、神を信じている人を攻撃するたとえ話
使い方
ピンクの象が見える
ピンクの生き物シリーズ二連発。なぜか修辞法ではピンクの生き物出てきがち。
解説
「ピンクの象が見える」(英語: “Seeing pink elephants”)は、アルコール飲料による酩酊や麻薬などによって起きる幻覚症状の婉曲表現である。
Wikipedia「ピンクの象が見える」より引用
つまり
「幻覚が見える」のオシャレな言い換え
使い方
ダモクレスの剣
解説
ダモクレスの剣(ダモクレスのつるぎ[1][2]、- のけん[3]。英語:sword of Damocles[4], Sword of Damocles[4][3])とは、栄華の最中にも危険が迫っていることや、そのような危険、または、常に身に迫る一触即発の危険な状態をいう。
Wikipedia「ダモクレス」より引用
つまり
はたから見ると余裕そうな偉い人にも実は危険が間近にあるよ、みたいな話
使い方
パスカルの賭け
解説
理性によって神の実在を決定できないとしても、神が実在することに賭けても失うものは何もないし、むしろ生きることの意味が増す、という考え方である。
Wikipedia「パスカルの賭け」より引用
つまり
神はとりあえず信じた方が得だよ!
使い方
反論
ちなみに、これに対抗するのに、「見えざるピンクのユニコーン」を使える。
カノッサの屈辱
解説
(前略)
ヨーロッパでは現在でも「カノッサの屈辱」は「強制されて屈服、謝罪すること」の慣用句として用いられている
Wikipedia「カノッサの屈辱」より引用
つまり
そのまんま。「強制されて屈服、謝罪すること」。
使い方
機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)
解説
(前略)
劇の内容が錯綜してもつれた糸のように解決困難な局面に陥った時、絶対的な力を持つ存在(神)が現れ、混乱した状況に一石を投じて解決に導き、物語を収束させるという手法を指した
Wikipedia「デウス・エクス・マキナ」より引用
つまり
物語を一撃で解決させる無理な展開。
使い方
まとめ
以上、カッコいい文系用語まとめでした。
文系、理系ともにこのブログではカッコいい用語をまとめているので、皆さんも思いついたら堀元のTwitterまで遠慮なくご連絡ください。
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おまけ:カッコいいけど使えない文系用語
おまけとして、「これカッコいいんだけど使うタイミングがない」ってなったものを置いておきます。使い方思いついたら教えてください。(法律用語2つ。どう頑張っても使えなかった)
- ヴェーバーの概括的故意
- 背信的悪意者