先日、生活費をクラウドファンディングしました。
この生活費クラウドファンディングには「僕を丸一日自由に使えます」というリターンが含まれていたのですが、こちらに出資して頂いた方から、依頼が来ました。
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ということでした。
有りていに言って、僕はびっくりしました。
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と。
今までの依頼は、不真面目な奴ばっかりでしたからね。
「ブロガーズフェスティバルで何かやれ」とか。
「うまい棒めっちゃ食え」とか。
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と、気合を入れて挑みました。
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と、みつはしちかこ先生について調べたり、下準備をしてから当日を迎えました。
事務所にて
「弊社の事務所に来て下さい」とのことだったので訪れました。
「小さな恋のものがたり」感のあまり無い、灰色のドアと灰色の「S」。
しかも、シンと静まり返ったマンションの一室で、周りは無音です。
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恐る恐るドアホンを押すと、
すごく明るそうな人が出てきました。
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大丈夫だったことに安心して、挨拶を交わしました。出てきたのは依頼者の早川さん。
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和やかなムードに安心しつつ部屋の中に招かれると、
何やら不穏な予感がします。
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ここに…
キリで穴を空けて…
紐を通して…
どーん。
ホラやっぱりね!!こんなことだろうと思った!!
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どちらかというと、これも不真面目な依頼だったようです。
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とか言ってた昨日の自分を殴りたい。
まあ、そうと分かれば話は簡単。僕は路上で変な格好するのは慣れているのです。
「フリーハゲ」なんていうパフォーマンスをしたりもしましたし。
それに比べれば、この格好は全然楽勝。普段着みたいなものです。
切り替えて、元気に言います。
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マジか…。
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殺人的に大きい。
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クイズ形式のビラ。
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移動開始
玄関でサリーの頭をぶつけながら、どうにか通過します。
階段を降りるのも一苦労。
改札を通るのも一苦労です。
しかし、今写真を見直すと心なしか賑やかで楽しそうにも見えますね。
一人でのお出かけが寂しい人にはオススメかもしれません。
電車にも乗りましたよ。もちろん。
全くの余談なのですが、巣鴨駅で電車を降りる直前、足を踏んだとかなんとかでおっさん二人がマジでケンカを始めました。
マジでケンカしてるのに、背景にこんな冗談みたいな格好で立ってるのが申し訳なかったです。
巣鴨
ということで、紆余曲折を経て巣鴨に到着しました。
移動の疲労が溜まっていて微妙な顔をしています。
が、僕は根が真面目なので仕事はちゃんとします。道行く興味ありそうな人には話しかけて漫画の説明。
小さな恋のものがたりは、中高年の女性に圧倒的な知名度を誇る漫画なので、巣鴨では結構多くの人が話しかけてくれました。
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みたいな感じです。僕はすかさず
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と情報をぶっこみ、宣伝していきました。
また、受け身じゃつまらないので、漫画のことを全く知らなさそうな若者にも突撃します。
身長差のある若いカップルに
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という雑な話しかけをして、結構長いコミュニケーションを取ったりしました。
のんびり巣鴨を歩いてる時に、謎の漫画のキャラクターを身に着けた男に謎の漫画の説明を受けるという、地獄のような仕打ちです。
そんな地獄のような仕打ちにも、にこやかに対応してくれました。何と温かいんだろう!
しかし終了後逆に、「アンケートに協力してもらえませんか?」と言われ、なぜかアンケートに答えました。不思議なやりとりでした。
一時間半ほど巣鴨で配ってから、移動することにしました。
一応、移動前に3人(?)で煙を浴びておく。
巣鴨で色んな人に話しかけるのが割と楽しかったので、少しハイになって原宿に向かいます。
これからこの状態で原宿に行きます。#生活費クラウドファンディング pic.twitter.com/ucqpWcTT6e
— 堀元 見@あそびカタのプロ (@kenhori2) October 21, 2016
原宿
巣鴨に比べて、原宿は大苦戦でした。
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くらいに思っていたのですが、大誤算でした。
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素通り率が圧倒的に高いです。
渋谷で路上企画をやる時に比べて、圧倒的に女子高生のノリが悪い。
多分、あのカラフルなわたあめとか食べて原宿を楽しみたいから、こんな奴を相手にしている時間が無いのでしょう。
気合で(半ば無理やり)立ち止まらせて話をしてみるんですが、
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手応えゼロです。
あまりの手応えの無さに、半笑いになりながらビラを撒きます。
巣鴨の1時間半はあっという間だったのですが、原宿の1時間半はかなりキツいです。
そもそも、竹下通りは狭いし人の流れが多いので、皆から「邪魔だなこいつ」という目で見られる事が多く、こういうキャンペーンに向いてません。
疲労困憊。
圧倒的な敗北感と共に、原宿を後にしました。
ちなみに黒人とすれ違った時に「Hey!!」とサリーのボードにハイタッチされました。
勢いで負けたらダメだと思って
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みたいな感じで対応したんですが、無理に自分の中のパリピを引っ張り出したので、輪をかけて疲れました。
事務所へ戻る
疲労困憊のまま事務所に戻ると、漫画が準備されていました。
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何と、ここに来てちゃんと漫画を読む流れになりました。順番は絶対に逆な気がする。
読む。
小さな恋のものがたり
さて、皆さんは「小さな恋のものがたり」をご存知でしょうか?
もしかしたらあまりご存じない方が多いかもしれませんが、巣鴨で見たように、中高年の女性には圧倒的なファンを獲得しています。
化物的な長寿漫画
なんと、1962年2月〜2008年4月までの、実に46年間連載され続けていたという化物的な長寿漫画です。
連載後も、描き下ろしを中心とする内容でコミックスが発売され、2014年9月に完結しました。ここまでの期間をあわせると、作者のみつはしちかこは一つの漫画を50年以上も書き続けていたことになります。
中高年の女性には非常に多くのファンがいます。
さて、そんな「小さな恋のものがたり」なのですが、正直僕はナメていました。
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僕は漫画が大好きで、特に切れ味良く人生を叩き切ってくれるような漫画を好んで読みます。
したがって、ほんわか系の漫画を少しナメてかかる傾向にあります。
今回も少しナメながら読み始めました。するとどうでしょう。
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不覚にも、普通にほっこりして楽しんでしまいました。
決して時代遅れにならない老若男女に共通するほっこりが「小さな恋のものがたり」には込められています。
そんなほっこりっぷりを、ご覧ください。
恋に憧れる女の子 チッチ
物語の中心は、恋に憧れる16歳、身長の小さな女の子チッチ。
どうでも良いけど、この「あんたにキスの味分かるの?」って聞いてくる女の憎たらしさよ!
でも高校生の頃にこういう奴いますよね。憎たらしい!
爽やかで女の子にモテるサリー
そんなある日、チッチに出会いが訪れます。高身長で女の子にモテる爽やかな男、サリーが自然に傘を差し出してくれます。
まあぶっちゃけ、こういうキザなことをサラリとできる男が僕は嫌いなので、
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と思わずにはいられません。
しかしこのサリー、傘を差し出した後は「ボロ傘だから返さなくていいよ!」と言い残して、自分は雨の中を走って帰っていきます。
これを見てしまうと、
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と思わずにはいられません。
そんな出会いから、チッチの恋物語が始まります。
超ほっこりするシーン① オッス!
僕が超ほっこりしたのは、この恋が始まった直後のくだり。
どうですかこれ!!!
超ほっこりしませんか!?
この「オッス!!」可愛すぎるでしょ!!
超ほっこりするシーン② ポーン!
これもほっこり!!この言い出せない感すごく良い!
「ポーン!」から自然にデートに誘える気軽さに憧れてやってみるものの、いざとなると言い出せない。
ここまでひどくはないにせよ、皆似たような経験があると思います。
ちなみに僕は人生で初めて女の子を映画に誘った時、
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と、不自然な一拍が空いてしまって、「やべっ!何の間だ今の!」と思った記憶があります。
超ほっこりするシーン③ ラブレター
これも可愛い!!
あるあるの手紙出した後恥ずかしくなるパターンですね!!
そして回収するために家の前で待っている、と。これは僕らの世代だとあんまり無い感覚ですね!LINEのメッセージは送っちゃったらもう手遅れですからね。
ああほっこりする。ちょっと時代を感じつつも、このほっこり感は老若男女に共通でしょう。
まとめ
ということで、後半はガッツリ漫画の宣伝をしてしまいましたが、丸一日使って「小さな恋のものがたり」の宣伝塔になった話でした。
分かったことは
- サリーは大きすぎて持ち運ぶのがしんどい
- 原宿はキャンペーンに向かない
- 小さな恋のものがたり、すごいほっこり
でした。
また、「小さな恋のものがたり」はめちゃくちゃほっこりして、寝る前に読むと素敵なタイプの漫画です。皆さんもこの機会に是非読んでみてはいかがでしょう!?
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