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むだそくんについて

今、娯楽の概念が変わろうとしている。机上の空論じゃない。熱を感じる。

新しい遊び

こんにちは。非日常クリエイターの堀元です。

 

今、娯楽の概念が変わろうとしているのを、皆さんは肌で感じていますか?

僕は、毎日感じています。この変化のさなかにいることを、心から誇りに思っています。

どんな変化かというと、「娯楽とは消費」から「娯楽とは生産」への変化です。

今日はそんな話をします。

 

消費から生産へ

僕が繰り返し主張してきたビジョンがあります。

本当に面白いのは消費でなく生産だから、皆の娯楽を生産に変えるということです。

この辺の記事でも、繰り返し語ってきました。

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いわゆる、今の普通の遊びって、全部「消費」じゃないですか。

ダーツとか、カラオケとか、バーベキューとか、もう決まったルールができあがっていて、そのルールの中で遊ぶだけ。

自分の新しい発想や、クリエイティビティが入る余地が極めて小さい。

 

それに比べて、「生産」を遊びにするのは面白い。

ルールもない。完成形もない。自分から動かないと何も起こらないけど、自分が動けば無限の楽しみ方を作れる。

ピンと来ない人のために例を出しますと、デイリーポータルZがやってる地味な仮装限定ハロウィンなんかは、見事にその理念を体現していますね。

地味過ぎる仮装を集めるイベントでした。これは「軽音サークルのビラ配り」です。

 

僕は、消費から生産へ娯楽をシフトさせたいと考えています。

そして、そんなビジョンを実現するために、昨年一年はフラフラと色んな企画をやってきました。

で、今年からはあの村プロジェクトという、月額会員制で、顧客が好きなように村作りをできるサービスを提供しています。

そんなあの村なのですが、実は始める時にものすごい数の同じ批判をいただきました。

 

「あの村」への容赦ない批判

偉い人
これがビジネスとして上手くいくとは思えない。顧客が主体性を持って何かを始めないといけないんだろ?客への負荷が大きすぎる
村が完成してたら行きたいかなあ。今何もないんでしょ?それはちょっと…
えっ?作る計画から自分でやるの?もっとこう…サクッと体験させてもらえないの?

 

これらは、言葉は違っても、全て同じ意見をあらわしています。

 

僕らは、遊びに頑張りたくなんてない!手早くちょっといい気分にさせてくれればそれでいい!

 

ということです。

何かを一生懸命作り出したり、一生懸命考えたり、一生懸命トライアンドエラーを繰り返したりしたくないのです。

ちょっと美味しいものを食べられたり、ちょっと温泉に入れたり、そういう”消費”こそが娯楽だと信じ切っていて、生産の娯楽の価値を理解できないのです。

 

あまりにもたくさん、あまりにも多くの人からこの意見が寄せられたので、僕は少しゆらぎ気味でした。

堀元
実は、生産する娯楽って価値がないのかな…?皆が求めてないのかな…?

そんな不安にさいなまれた夜は一晩や二晩ではありません。

それでもぶらさずにやってこられたのは、副村長のナナシロさんはじめ、これで間違っていないと言ってくれる仲間がいたからです

堀元
生産する娯楽が面白いのは間違いない。そして、これからの時代をつかむのが生産する娯楽なのも間違いない

そう思って、サービスをリリースしました。

しかし、あれだけ多くの批判を丸ごと忘れられるほど僕は能天気ではありません。

堀元
あれだけ多くの人が同じことを言うんだ。将来的にはともかく、今は生産する娯楽の喜びが世間に普及していない。皆生産する遊び方を理解していないんだ

と思うようになりました。

だから、あの村をリリースしてから、かなり頑張ろうと思っていました。

皆が、生産する遊びにハマるように、生産する精神になるように、必死でサポートし、応援しようと思っていました。

集まってくれた村民が自主的にガンガン生産するようになるまで、かなりの時間と努力を要すると思っていました。

 

フタを開けてみると、どうでしょう?

 

オープン一ヶ月で起こったこと

あの村プロジェクトが正式にオープンしてから、ちょうど一ヶ月ほどが経過しました。

この一ヶ月で、僕は何度も目を白黒させて、何度も喜びに震えていました。

 

僕たちが目指していたことが、いや、それ以上のことが、オープン一ヶ月でどんどん起こっているのです。

 

村民がプロジェクトを始めてくれる

始めてくれるんですよ。皆色々。

以下、あの村の村民がコミュニケーションを取っているFacebookグループから、やりとりを抜粋します。

これを見た時、あの村に最初に集まってくれた村民の皆様は、最初から”生産”のつもりで集まってくれてるんだなと強く感じました。

受け身なんかじゃなくて、自分でやりたいことを提示して、それを具体的なプランにまで落とし込んでくれていました。

僕達の目指した顧客イメージは間違ってなかったんだな、と強く感じました。

 

やりたいことは色々
村民がめっちゃ丁寧に計画を披露している

設計図まで描いて、かなり具体的なプランにしてくれていましたからね!これは感動ものでした!

 

盛り上がりも自分たちで作ってくれる

そして、村民が勝手にパーティーを盛り上げてくれる。

ケバブ番長(村民)がケバブ作りに挑戦してくれたり
スイカ割りに挑戦するちびっこ三姉妹がかわいかったり
昼から酒飲んで泥酔するアネゴがいたり

 

これら全部、スタッフではなく村民(客)です。

村民が動いて盛り上がりを作り、楽しさを作り出す。

まさに僕らが目指した状況でした。これを生み出せたことに感動です。

 

猛烈に発生するコミュニケーション

 

こちらも、僕たちがやりたかったこと、「村民が皆で勝手に助け合う」という状況。車の乗り合いなんかを、勝手にしてもらいたかったのです。

正直、コミュニティが完成していない最初は難しいかと思っていました。

しかし、嬉しい誤算で、すぐに動き出してくれました。皆が自然に相乗り相手を探して、書き込み合うようになりました。

そして、車の中で勝手に仲良くなって、また次に繋がっていきます。

ああ、なんて理想的な状態なんでしょう。

 

娯楽が、変わりかけている

まとめましょう。

僕が「あの村」を始めたのは、震えるほど楽しい「生産」の娯楽を楽しめる場所を作るためでした。

でも、生産の娯楽は、今の消費者にはレベルの高すぎるものなのではないか、そんなものに需要がないのではないかと言われてきました。

 

ところが、実際に始めてみたら、僕たちの当初の予想を大きく越えるくらい、皆生産してくれています。

そんなことやってくれるの!?の連続です。

思ったよりもずっと、生産を楽しめる人は多くなっています。

 

きっと、これからどんどん多くの人が、消費の娯楽に飽きてきてしまって、生産の娯楽に走るのでしょう。

そして、生産を楽しめる人が、今、確実にあの村に集まってきています。

僕はこの状況が本当に心から嬉しくて、娯楽が変わっていく熱量を間近に感じられる喜びに、日々ワクワクしています。

一緒に、新しい娯楽の幕開けを目にしたい方、生産の娯楽の喜びを感じたい方は、是非あの村に遊びに来て下さい。

あの村公式サイトから、いつでも体験入村を受け付けています。

 

author
Ken Horimoto
堀元 見

インターネットおもしろ雑文オジサンとして生計を立ててます。(性格が)悪そうなヤツはだいたい友達。

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