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むだそくんについて

「コンプライアンス攻撃」はエクゾディアだ。条件が揃うと相手は即死する。

仕事論

タイトルで強めの言葉を使ってしまったのですが、今日の内容は至ってシンプルだし当たり前の話です。タイトルがすごくて読みにきちゃったみんなごめんね。

 

話の内容はこの140文字に収束するのですが、せっかく色々考えたからメモがてらブログにします。

 

友人Aと知人Bがケンカしそう

まず、この問題を考えたきっかけについて。

あんまり具体化して書くと怒られそうなのでめっちゃボカしますが、親しくしている友人Aと、僕も面識のある知人Bがビジネス上の問題でケンカをしそうな状態になってます。(7月26日現在)

ざっくりいうと知人Bは友人Aのビジネスモデルを丸パクリした上に、スタッフも引き抜いてすぐ近くの街に店を構えようとしているみたいな感じです。

あまり性格がよろしくない僕としては

堀元
おっ!ケンカだケンカだ!楽しいぞ!もっとやれ!

みたいな感じです。自分が渦中にいるのは嫌ですが、野次馬をやるのは楽しいのです。

知り合いと知り合いのバトル、楽しいよねえ。プロ野球観戦の5万倍楽しい。性格が悪い

 

すぐ出てくる攻撃材料

友人Aはこういう時にとても動きが早く、すばやく攻撃材料を集めていました。

早速出てきたのが、「Bが主催する◯◯で、■■が△△」という材料。(ボカシましたが、まあ誰でも大目に見てくれる程度のちょっとしたコンプラ違反です)

これを見つけて、Aは「さあ攻撃材料見つけたぞ!やるぞ!」といったスタンスで、弾丸を装填し始めていました。すごいなあ、と思いながら僕は見物していました。

2018年7月26日現在、その弾丸が放たれるのか放たれないのかはまだ神のみぞ知るという感じです。

 

んで、そんな一連の動きを見ていて、「コンプライアンスって不思議な性質を持つなあ」と思いました。

 

コンプライアンスガバガバの商売は無数にある

「うちはコンプライアンスを完璧に遵守してるから!」と言い切れる会社や商人が、どのくらいいるでしょうか。僕は各所で色んなスモールビジネスをやってますが、全く自信ありません

もちろん「これやったら絶対やべえな」的なことはやってません。許認可とかはいつも頑張ってリサーチしてます

 

というかむしろ個人経営とか小さい会社でコンプライアンスが完璧なところなんて存在しないんじゃないですかね。

前例がない領域に挑むスタートアップとかは顧問弁護士つけてガチガチにやるでしょうけど、ありふれた業態だったらまずそんなことしないし、99.9999%くらいの事業者はグレーなことをやってます。何ならブラックなこともたくさんやってるでしょう

しかしそれが問題になることは少ない。皆が大目に見ているからです。

 

水清ければ魚棲まず、という故事成語があります。キレイすぎる水では魚も生きていけない、というような意味ですね。ビジネスの世界も、人生も、全く同様です。

キレイごとばかり言ってても利益は上がりません。ちょっと怪しい部分、あまり遵法的でない部分にこそ儲け話は転がっていますし、「ホントはダメだけどちょっと融通を利かせてあげる」が顧客との関係維持のために必要な場面もあるでしょう。

「堅いこと言うなよ」の精神で、小規模事業者のビジネスは回っているのです。

 

分かりやすい例でいうと、僕は一時期村作り事業をしていた関係で、色んな解体現場から廃材をもらっていました。

その際、たまに言われるのが

ホントは指定業者に持ってかないといけないから、俺があげたって言わないでね!

みたいな言葉。

タダで材料がもらえる僕と、タダで引き取ってもらえる解体屋さんというWin-Winの関係なんですが、これは「ホントはダメ」なようです。

 

堀元
でもほら、そんな堅いこと言わずにさ……。いいじゃん?僕も解体屋さんも嬉しいんだから

 

という感じで、まあ堅いこと言うなよ、とよくもらってきていました。

こういうことです。コンプラ的には微妙だけど、まあ堅いこと言わずに行こうよという話は、ありとあらゆる小規模事業者に無数にあります。

 

じゃあなんでこれが問題になるのかというと、そこを突いてくる敵が出現するからですね。

 

敵が出現すると途端にヤバくなる

そんな「まあ堅いこと言うなよ」の精神で回っている小規模事業者の世界ですが、そこを突いてくる敵が出現すると途端にヤバくなります。

何しろコンプラ違反ですからね、世の中はどちらかというと敵に回ります。法治国家では皆(建前上は)法律の正しさに味方します。

コンプラ違反の証拠を抑えられて「こんなことやってたぞ!!」と通報するなり炎上させるなりすると、相手は結構なダメージを負います。

ましてや今回の事例で言う知人Bは、そこそこインターネット有名人であり、インターネットをそこそこ活用してるタイプの人ですから、炎上すると再起不能くらいのダメージを負うことになるでしょう。

友人Aはそのあたりの事情もよく理解しており、コンプラ違反をどのように使えば大きなダメージを与えられるかを理解しています。いわばコンプライアンス攻撃がちゃんとできるタイプの男です。

 

そう、これがポイントなのです。

コンプライアンス攻撃、結構難しいですからね。

「証拠を抑える」とか「情報をどこに出すか」とか「どんな伝え方をするか」とか、ちゃんと判断しないといけない要素がたくさんあります。アホにはコンプライアンス攻撃ができない

コンプライアンス攻撃ができないアホはとりあえずあちこちで喚いて終わったり、見当違いの伝え方をして何も巻き起こせなかったりしますから、敵に回してもこういう人だったら問題ないです。

 

コンプライアンスで即死する条件

ということで、コンプライアンス関連で即死する条件をまとめますと、

  • コンプライアンス違反をしている(それが周知されている)
  • 誰かを敵に回している
  • その「敵」がコンプライアンス攻撃を行える力がある

という3条件になりそうです。

これが揃うと即死するという、なかなか熱いゲームシステムだな、と今回改めて思いました。

「コンプライアンス攻撃」ってエクゾディアみたいなもんですね。この3条件を揃えられれば相手を破滅させられる。

しかも、何ならみんな「堅いこと言うなよ」精神で多少のコンプライアンス違反ぐらいしてますからね。一条件は常にある状態といえる(まあ証拠を抑えられるかどうかというのはまた別の話なんですが)

 

まとめ

ほとんどの事業者は「堅いこと言うなよ」の精神でコンプライアンス違反をしているけど、ヤバい敵が出現しないから問題になってないです。

ここから学べる教訓、というか立ち回り方としては

  1. ヤバい敵をなるべく出現させない
  2. 万が一出現しそうならコンプライアンス遵守を徹底する
  3. 「あなたがコンプライアンス遵守してない」かつ「ヤバい敵が出現した」なら、なんとしても隠蔽する

くらいの心がけがいいかもしれません。エクゾディア、揃えられて死にたくないでしょ?

 

以上、そんなことを考えた昼下がりでした。仕事に戻ろう。

 

 

author
Ken Horimoto
堀元 見

インターネットおもしろ雑文オジサンとして生計を立ててます。(性格が)悪そうなヤツはだいたい友達。

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