こんにちは。株式会社つくってあそぶという零細企業を経営しております堀元です。
明日のプレゼンの準備が終わってないのにブログ書き始めちゃいました。しょうがないしょうがない。僕は商売人であると同時に表現者なんだから。そんな感じで自分を納得させています。
で、本題なんですけど、世界に一つだけの花っていう曲、あるじゃないですか。SMAPの。
この歌って、皆個性があるんだから争わないでそれぞれやろうぜみたいな内容(競争社会の否定)だと思うんですけど、結局この話って突き詰めていくと…
- 市場の選択
- 戦略的ポジショニング
という経営の問題になりまして、バリバリ競争社会の原理だなと思ったのでこの文章を残します。
オンリーワン=ニッチ市場への参入
「世界に一つだけの花」の主題は、歌い出しのこちらに表れています。
ナンバーワンにならなくてもいい
元々特別なオンリーワン
さて、ここで注目するべきは、「オンリーワンとは何か」という問題であります。
オンリーワンとは、競争相手がいない状況のことです。特定のフィールドにおいて自分しかプレイヤーがいない状況。
さて、ビジネスにおいて、競争相手がいない状況とは何かといいますと、ニッチ市場です。
ニッチ市場(にっちしじょう、Niche market)とは市場全体の一部を構成する特定のニーズ(需要、客層)を持つ規模の小さい市場のこと。狭義には、その中でも商品やサービスの供給・提供が行われていない市場とされる。隙間市場(すきましじょう)ともいう
Wikipedia「ニッチ市場」より
「本質的に、ビジネスで勝とうと思うと、やることは3つしかない」というのが、僕の愛読している楠木建さんの著書で繰り返し主張されていることです。
この3つのどれか一つができれば勝利、というシンプルなゲームがビジネスです。
- 他社よりも安く商品を仕入れる
- 他社よりも高く商品を売る
- ニッチ市場で需要を発掘する
これだけです。僕は月額会員制村作りサービスという、競合がいないどころか「そもそもお前何言ってるの?」的なニッチ市場で戦っておりますので、①と②のことはよく分かりませんが、③のことは人並み以上に考えております。
で、話を戻しますと、この事実を念頭に置くと、ナンバーワンにならなくてもいい。元々特別なオンリーワンという歌詞は
(ニッチ市場をフィールドとして選択した場合は)ナンバーワンにならなくてもいい。元々特別なオンリーワン
という意味になります。
そう、これは間違いなく市場選択の重要性を説いた歌なのです。
あらゆる問題解決は「市場選択」に隠れている
僕、割とよく人から悩み相談されるんですよ。
で、悩み聞いてて思うのは、
ってことです。このパターンめっちゃ多い。
については、
だし、
については、
ですからね。
今の市場で市場価値を高めようと頑張るより、売る市場を変える方がずっと簡単かつ効果的です。
なぜか皆、「その市場」で戦おうとする
で、「世界に一つだけの花」で指摘されたポイントがもうひとつ。
それなのに僕ら人間は どうして今日も競いたがる?
一人ひとり違うのにその中で 一番になりたがる?
これ、まさにそのとおりで、皆なぜかその市場で勝とうと頑張りがちです。
とか言ってる大学生とかね。無理だって。その市場もう食い尽くされてるから。お前はあちゅうに勝てないだろ。
そういうダメ出しをすると、彼らは大体「より危なく面白い場所」に立ち寄ったり、世界一周の市場の中で勝つために頑張るんですけど、まあ勝てないですよね。
それより、足立区500周とかで戦えばいい。毎日いろんな乗り物、いろんな服装、いろんなテーマで足立区を一周して、毎日の変化をお届けする。足立区の名物キャラクターになればいい。
冗談抜きで、世界一周の市場で戦うよりは足立区500周の市場で戦った方が勝てると思いますよ。
先行者が強いなら、市場を変えるべきなのです。
競争が発生しないくらいニッチな市場を攻めればいい。現在の市場で負けているならば売る市場を変えればいいんですけど、それができない。
僕ら人間は(ニッチ市場を選択すれば競争なしで一番を取れるのに)どうして今日も(現在の市場で)競いたがる?
ってことですね。市場選択ができない愚かな人々へ投げかける質問です。
まとめ
以上、SMAP「世界に一つだけの花」に見る市場選択の話でした。
作詞した槇原敬之さんも恐らく、市場選択に失敗する哀れな人々への警鐘としてこの歌詞を書いたんだと思います。
市場選択、間違わずにいきましょう。