こんばんは。非日常クリエイターの堀元です。
僕は去年、企画屋として生計を立ててたものですから、色々なイベント情報に気を配っていました。
そして、数え切れないくらいの変なイベントに出たんですけど、その中でぶっちぎりで面白かったのがこれ。
地味な仮装限定ハロウィンです。僕が昔から愛してやまないメディア、デイリーポータルZの企画。
どんな仮装があるかというと、こんな感じ。去年の記事から抜粋。
「世界に一つだけの花のCDをめっちゃ買ってSMAPの解散を止めようとする人」(左)です。
ちょうど去年の今時期が解散騒動が持ち上がった頃でした。時事ネタですね。
大体ノリは分かったでしょうか。こういう感じの人がいっぱい集まるのが地味ハロウィンです。
さて、ということで今年もレポート書きます。
キレイ目のホームレス
さて、僕はと言うと、今年は「キレイ目のホームレス」でいきました。(写真右)
誰にも知られないこだわりポイントとして…
足元がめっちゃ汚い&クロックスの偽物みたいな奴で行きました。
ちなみに去年は、「居酒屋のトイレのスリッパを履いたまま帰ってきちゃった奴」でした。
なんで毎回足元に凝ろうとするのか自分でも分からないですが、とにかく足元に凝っちゃいます。
さて、そんな足元に凝っちゃう僕が、印象的だった人達を紹介します。
王道シリーズ
まずは、地味だけどあるあるだね、という王道系。
風邪気味だけど頑張って食料を買いに近所のコンビニまで来た人
この女性、何とわざわざクマを作るメイクをして、なるべく風邪に寄せたらしいです。
しかも、この格好で関西から夜行バスで来たらしい。なぜこの会にそんなに執念を燃やせるのか。
東南アジアを抜けてインドに来た人
バックパッカーです。彼の素晴らしいのは設定の細かさ。
オレンジのズボンは、タイの民族衣装。
直前までは東南アジアにいて、それからインドに入って2日目くらい、という設定。
インドに入ってすぐにターバンは買ったものの、お腹を壊してトイレットペーパーを持っています。
カップ焼きそばの湯切りを失敗した予備校生
「予備校生」だけだと心もとなくてカップ焼きそばを足した感じが好印象です。
全身入れた写真を撮れてないのですが、彼女は全身いい感じに「予備校生」だったので、それだけでも戦えたと思います。
しかし、「ホントにこれでいいのか?普段着ではないか?」と不安になってしまい、カップ焼きそばみたいな小物に頼っちゃうのが、地味ハロウィンあるあると言えるでしょう。
村上春樹のノーベル文学賞受賞を待つハルキスト
絶妙。めっちゃいそう。
ちなみに、
と聞いたところ、「いや、そうでもないですね。我孫子武丸というミステリー作家が好きです」
とのことでした。
ちなみに、僕も我孫子武丸が好きなので、盛り上がりました。
という、居酒屋でやれ的なコアなトークを展開させました。
駅弁の販売員
「ザ・地味ハロウィン」という感じです。シンプルにまとまってて素晴らしい。
そして、しばらく話してる内に面白いことが発覚しました。
一年越しの再会です。
で、ここからは再会を何度も繰り返します。
再会シリーズ
ピエトロドレッシング
こちらのお兄さん、「ピエトロドレッシング」のコスプレです。
くらいの印象しかなくて申し訳なかったのですが、今画像検索したら
こいつか。似てるわ。
っていうか、顔マネのレベルが高い。
で、一通り話が盛り上がったところで、この人は去年のあだち充先生だと発覚。
去年も「サインまでわざわざ練習する」という念の入れようでした。
毎年毎年クオリティすげえな!
そして、全然顔が違う気がするのは僕だけでしょうか。キャラ豊富!!
何かで優勝した人
何で優勝したのかはよく分かりませんが、優勝した人です。
キンコーズ的なところでわざわざパネルを印刷してきて、ちょっとお金がかかってます。
そして、察しのいい皆さんはお気づきかもしれませんが…
去年のSMAPの人ですね。なぜかこの人は印象に残ってたので、僕の方から「SMAPの人ですよね?」と話しかけました。
奇跡の再会「大学の同期」
このお兄さん、「ずり落ちないハンガーを売るテレビショッピングの人」で、非常に上手にハンガーを売る実演をしてくれました。
と、とても芸達者で小気味いい話し方をしていて、とてもエンタメ性が高いのですが、それ以上に僕が気になったのは…
で、ハンガーの説明をしてる途中の彼に聞いてみました。
すると、彼は「えっ!あっ…!?えっ?」って感じだったので、畳み掛けます。
すると彼は、「うわー…マジか…!?一気にやりにくくなったわ…世間狭い…」ってなりました。
さっきまであんなに饒舌にハンガーの説明をしてたのに。
奇跡の再会です。去年の地味ハロウィンメンバーとかじゃなくて、大学の同期に会いました。
ちなみに、特に許可を取らずにこのくだりを書いてるので、田島くんの個人情報が思い切り流出していますが、まあきっと彼は許してくれるでしょう。
ハンガーの説明をあんなに明るくできる奴だから、多分許してくれる。
謎のこだわりシリーズ
地味ハロウィンの大好きなところは、謎のこだわりを皆持ってること。これ、もう見るたびに笑っちゃうんですよ。
親戚のお通夜に来て買い出しさせられた人
こちらも王道の地味ハロウィンっぽいコスプレなんですが、ポイントは買い物袋の中。
お通夜の時に買い出すものをガチで買い出しています。
そのため、金麦500缶を6本+ウーロン茶2リットルのような、とにかく重いものがたくさんあり、
とのこと。何でそこまでしてガチの買い出しをしないといけないのか、誰にも分からないところが最高です。
風呂上がりのOL
こちらのポイントは、鏡。
大きい鏡の前でドライヤーという絵をどうしても作りたかったらしく、鏡を持ち込んで設置していました。
と、思いました。
夜12時から花見の場所取りに来た人
設置型で言うともうひとつ。花見の場所取りがありました。
会場はかなりギチギチで、参加者は押し合いへし合いしていたのですが、そのスペースをブルーシートで独占するという暴挙。
設置しちゃう、という形は恐らく例年の地味ハロウィンになかった新戦術なので、非常に面白かったです。
コラボ発生シリーズ
さて、地味ハロウィンで毎年起こるのが、親和性の高いコスプレ同士のコラボです。
花見の場所取りと、ちゃっかり女
こちらは、先ほどの花見の場所取り(左)に、プチプラ大好きな女性(右)をトッピングしたもの。
あっという間に、「場所取りをさせられた女(左)と、その場所にいい時間からちゃっかり来て楽しむ女(右)」という構図が生まれました。
売名目的でホームレスにSwitchをあげるYouTuber
めちゃくちゃYouTuberっぽいこちらの二人組は、僕にSwitchをくれました。
ホントにありそうですよね。「ホームレスにSWITCHあげてみた」みたいな動画。
上野にいそうな人々
こちらは、「上野にいそうな人々」のコラボ。
上野公園で花見の場所取りをしている人にホームレスが絡み、ワンカップと競馬新聞持ってるおっさんがいて、酔っぱらいもいて、アメ横の兄ちゃんもいる。そんな感じ。
個人的に好きだったもの
最後に、個人的に好きだったものをご紹介。
VR帰宅
世界観の分からなさが凄い。
設定としては、社畜過ぎて家に帰れなくなったので、VRで帰宅してる気分だけ味わってる人らしいです。
世界観の分からなさが凄い。
軽音楽部の先輩
これ、地味ハロウィンではかなりベタでやりつくされてるので、特に面白くはないかなと思ったのですが…
この人、見たことないくらい分厚いメガネをしていたので、そこが気になってしまい、そのことを聞き続けてしまいました。
「めちゃくちゃ分厚いんですよ。死ぬほど目が悪くて、作れる限界の強さのメガネを作ってもらってます」的なことを教えてもらいました。
全然仮装じゃないところが気になってしまってすみません。これは初めての体験でした。
上場した人
デイリーポータルZの藤原さん。
「東証で上場した人」とのこと。
めちゃくちゃ面白いし、頭の中めちゃくちゃ覗いてみたい。
なんでこの発想に至るんだろう。何食ってたら「そうだ!上場のコスプレやろう!」ってなるんだろう。
会場スタッフ
最後は、会場スタッフ。
これ、仮装なんですよ!
僕は
と、思いっきりスタッフだと思って話しかけました。仮装だと思われないくらい地味なのが、本当の地味ハロウィンなのかもしません。
まとめ
ということで、地味ハロウィン2017のレポートでした。
ホントに面白いイベントでした。毎年毎年すごいなあ。
なぜか帰り際、駅弁の販売員の人と「また来年!」と声かけあって別れました。何これ常連は毎年行かなきゃいけない流れじゃん。いや、来年も行くけどさ。
あと余談ですが、イベント参加者のうち3人に、「堀元さんの、面識のない人限定誕生日会に行きたかったのに行けなかったんですよ〜!」と言われました。
地味ハロウィンと面識のない人誕生日会は親和性が高いらしいです。地球一要らない発見。
そういえば面識のない人限定誕生日会も今年面白かったので、多分来年もやります。興味ある人は堀元のTwitterをフォローしておいて下さい。僕の誕生日は4月なので4月中にやります。
以上、最高に楽しい休日でした!