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むだそくんについて

「話題メニュー飲み会」で、脱獄のリアルや寝取られの罠を聞けた話

新しい遊び

「ご出身はどちらなんですか?」

「札幌です」

「ああ~、そうなんですね。雪降りますか?」

「そうですね~、結構降りますね」

 

このクソみたいに薄い会話、楽しい人がいるだろうか?

あまりいないと思う。そう、初対面の人同士の会話は何も面白くないキャッチボールに終始してしまいがちだ。

かといって、それを打破するためにいきなり「特殊な性癖を持っていたりしますか?もし持っていたら詳しく教えてください」と頼むワケにもいかない。ドン引きされてしまうリスクがある。

おとなしくつまらない会話をするか、ドン引きされるリスクを犯しながらも責めた話題をぶち込むか、初対面の人との会話はこの2択に追い込まれてしまう運命にある。

 

いや、本当にそうだろうか?

初対面の人同士が、ドン引きされるリスクを犯すことなく、確実に面白い会話をする魔法のような方法を考えられないだろうか。

その答えとして僕が考えたのが、「話題メニュー飲み会」というイベントだった。

 

 

初対面の相手との会話の問題は、「何を聞いていいのか分からない」ということだ。聞いたら怒られるラインも分からないし、相手がどのジャンルで面白い話を持っているかも分からない。

それならば、最初から「話題メニュー」という形で得意な話題を提供すればいい。メニューに載せているのだからその話は聞いていいはずだし、載せている以上それなりに自信がある話が出てくるはずだ。

 

ということで、10数名の参加者全員に「話題メニュー」を持参してもらい、「話題メニュー飲み会」を実施した。

 

 

ルールはシンプルだ。

  1. 自分が提供できる話題をメニューにして持ってくる
  2. 会話を始める前にメニューを交換し、お互い気になるメニューを注文する
  3. 一番注文されたメニューに対して「最優秀メニュー大賞」を出す。頑張って面白いメニュー用意してきてね。

これだけで、初対面の相手とすぐ面白い会話が始められるはず。愚にもつかない天気の話や出身の話といった薄い話題とはオサラバだ。出会って4秒で面白い会話、といった趣だろうか。

 

そんな仮説検証がてら、実際の様子を見ていこう。

 

聞く前から既に面白い

非常に印象的だったのは、メニューに引きがありすぎて話を聞く前から既に面白い人がたくさんいたことだ。典型的だったのは上の写真の女性のメニュー。

 

写真ではちょっと読みにくいので、以下に書き起こしておく。

 

*諸国漫遊記

・パリの警察署長のナンパについていった裏の社会科見学で見たもの3選

・出張先の中国で売上9割抜かれてバトル勃発、その後の逃避行

・マドリードのラーメン強盗の頭がめちゃくちゃよかった話(暴力注意)

・ダメ、絶対。タイ旅行時アレな友人に嵌められ危うく逮捕されるところだった話

 

*イベントレポ

・究極の女子会!黒Tバック一丁の人間家具を尻に敷く「喫茶人間家具」主催レポ

・例のプールでオフ会をしてみたら鞭の練習が最高に捗った話

 

*大人向け

・実録ポリアモリー(複数恋愛)。曜日担当制の恋人(R15)

・当時の彼氏の性癖のために出張先から毎日動画配信してみた話(R18)

 

どうだろう、まだ話を聞いていないが既に面白いのではないだろうか。

この女性はコピーライターとしての能力が非常に高く、引きのあるタイトルをたくさん用意してくれていた。

 

メニューを突きつけられた人は、「えっと…どれもよさそうで迷っちゃうな…」と、普通に飲食店で悩む人みたいになっていた。

普段の飲み会ではありえない「聞く話題を選ぶ喜び」があるのも話題メニュー飲み会の大きな特徴である。みんな、メニューを眺める時間を楽しんでいた。

 

「じゃあこれで…」と注文されたメニューはこちら。

 

・当時の彼氏の性癖のために出張先から毎日動画配信してみた話(R18)

 

「彼氏の性癖」が明記されていない分、何が起こるのか分からないドキドキ感がある。そのあたりが注文の決め手であろうか。

果たして彼氏の性癖は何で、どんな動画を配信したのか。その顛末として何が起こったのか、ワクワクしながら彼女を見つめる。

 

ゆったりと、まるで貴婦人のように

彼女は、アフタヌーンティーを楽しむ貴婦人のように、ゆったりと話し始めた。とても、初対面の人に性の話をするとは思えない様子だった。

 

〜〜〜

 

当時の彼氏は、いわゆる「寝取られ」に興奮する性癖を持っていました。

恋人である私が他の男性と性行為をしているのを見ると興奮するタイプだったのです。

それまでにも何度か、目の前で他の男性と行為をしているのを見せて欲しいと頼まれて、一緒にハプニングバーに行ったりもしました。実際に私と他の男性の行為を見て、彼は興奮していました。

 

そんな彼氏のことが好きで、良好な関係だったある日、彼の海外出張が決まりました。

2週間ほど、彼は海外に滞在しなければいけなくなったのです。

私は、2週間彼と会えないことを寂しく思いましたし、彼も寂しいと言っていました。

そこで考えたのです。彼が興奮するような動画、つまり私が他人と性行為を行っている動画を送ってあげようと。

 

そうと決まれば善は急げ。身体の相性が良かった元彼に連絡を取って、ホテルに行きました。そして、ちゃんと良い動画にするために3カメで撮影したのです。

3カメで撮影したものを、アダルトビデオのようにちゃんと編集して送りました。すごく手間がかかりましたが「これで彼が喜んでくれるぞ!」と考えればツラくはありません。

彼の反応が楽しみで、ワクワクしながら動画を送るボタンを押しました。

 

結果、彼は「このビッチが!」と怒りました

なんと、寝取られ好きにも色々あり、彼は「自分の目の前でヤっている分にはいいが、知らないところでヤッているのは嫌」というタイプだったのです。

予想外でしたね。寝取られが好きな人は動画が送られてくるのも好きなもんだと思ってましたから、まさか怒られるとは…。

 

この件がきっかけで彼には「浮気しやがって!このビッチが!」的なことを言われてフラれてしまいました。

せっかく3カメで撮ったのに…ひどくないですか?

これは理不尽でしたね。手間暇かけて3カメでセックスを撮影してフラれた人、私以外にいます?わざわざ3カメ用意したのに。

 

〜〜〜

 

面白い話だ。非常に貴重な体験談だし、意外性もあり、「寝取られって色々なタイプがあるんだ」という気付きもある。唯一気になるのはなぜか3カメであることを異常に強調することだけだ。

 

注文した側の反応はというと…

爆笑である。まさか初対面の人からいきなりこんな面白い話が聞けるとは思っていないので、注文した側も大いに笑ってしまう。

笑いの基本は、「ハードルを下げる」である。期待していないとき、不意に面白いものに出会うと人は笑ってしまう。

そして、誰もが初対面の人の話にはあまり期待していない。そのハードルの低さが、今回のイベントで大きな笑いを生み出す要因の一つになったと言えよう。

 

Tips:寝取られには色々種類がある。良かれと思って3カメで撮っても怒られる

 

ユニークな経歴が、武器になる

今回、イベント前にかなりの準備期間を用意して、参加者に話題を考えてもらった。

話題を考える時に一番役に立つのはやはり「ユニークな経歴」である。これを上手に活かしていたのは、こちらの男性。

 

腕に浮き出る血管が印象的な彼は、「自衛隊系列の高校出身」だそうだ。高校時代は自衛官になるための厳しい訓練を受ける日々だった。

そんな彼の持ってきた話題メニューがこちら。

 

「自衛隊の穴掘り地獄」など、経歴を活かしたメニューが見られる。

そんな彼の話の中で圧巻なのは、「プリズンブレイク(ガチ)」であった。タイトルからはあまり想像がつかない話だが、内容は果たして…。

 

 

〜〜〜

僕は自衛隊の高校に通ってたんですけど、ホントに刑務所そっくりなんですよ。

起床時間とかがかなり厳しく決められてるし、ちょっとでも遅れるとめちゃくちゃ怒られるし…。何より、学校全体がかなり高くて頑丈な壁で覆われているんです。脱走防止ですね。

しかし、生徒もそれで諦めるワケではありません。古今東西、脱獄という願望は人の心を捉えてやまないのです。

うちの高校では脱獄方法が口伝で伝わっていました。先輩たちが幾度となく試して失敗してきた歴史が脈々と受け継がれているワケですね。

で、先輩たちから伝わっていた伝承として「海側はセンサーが甘い」というものがありました。

うちの高校は海岸に面していまして、塀は当然「海側」と「陸側」の両方があります。

脱獄を考える生徒はできれば「陸側」から脱出したいと考えます。当然ですよね。塀を越えた後が陸なら普通に走って逃走できるけど、海なら泳がなきゃいけないから。

教官たちもそこを把握しているから、陸側の塀にはかなりキツめに赤外線センサーを配置しておくワケです。脱獄者はこれに引っかかってすぐに気づかれてしまう。

だからこそ、逃げるなら海側からなのです。海から逃げると、安全な場所まで1km以上泳がなければいけない代わりに、脱獄が発覚しにくい。

 

僕の友人はこの伝承を聞いて、「よし脱獄しよう!」と強い気持ちで海側の塀を越えました。

海に飛び込み、1km以上離れた海岸まで泳ぎ、無事に上陸に成功したのです。その瞬間に彼は「自由だ!」と強い興奮を覚えたことでしょう。

そして彼は最寄り駅にかけこんで、電車を待ちます。田舎の駅ですから電車はなかなか来ませんが、ワクワクしながら待ちます。

ところが、彼には一つ問題がありました。彼の服は海水でビショビショなのです。

海水でビショビショのヤツが電車を待っていたら一撃で脱獄者だと分かりますから、あっという間に通報されて捕まってしまいました。

 

実は、この話も先輩の口伝の中にありました。「服がビショビショで捕まるヤツがいるから、ビニールに包んだ着替えを持っていかなければならない」と先輩は確かに言っていました。

しかし彼は、「海側なら脱出できる」という部分を聞いて興奮してしまい、口伝の後半部分を聞いていなかったようなのです。

人の話を最後まで聞くのは大事だな、と思いました。

 

あと、余談ですが、脱獄を試みて捕まった場合、捜索にかかった費用は脱獄者の自腹になります

彼は割と早く捕まったのでそれほどでもなかったですが、中には何日も逃げ続けて300万を超える請求が来た先輩もいると言うことです。

どうせ捕まるなら早めに捕まった方が得ですね。

 

〜〜〜

 

「どうせ捕まるなら早めに捕まったほうがいいんすよ!」と熱弁する男性。

 

やはり、ユニークな経歴とそれに付随する知見は、面白い。

海側は警備が手薄だから脱獄しやすいというような話は、フィクションではよく聞く。しかし、現実にその環境にいた人から聞くと「アレはただの絵空事ではないのだ」という迫力を持って実感できる。

プリズン・ブレイクやら約束のネバーランドやらショーシャンクの空にやら、脱獄を扱う物語は腐るほど世の中にあるが、明日からこれらの作品の見方が変わってきそうだ。人生の視野を広げてくれる素晴らしい話だった。

 

Tips:人の話を最後まで聞くのは大事
Tips:どうせ捕まるなら早めに捕まったほうがいい

 

書けない話がたくさん

本イベントでは面白い話がたくさん出たが、ここで書けない話が多かったのが悔やまれる

 

こちらの女性の話は本当に面白かった。

「○○の店で××される仕事をしていたら、□□という達人が出現して、伝説的な人物になった。今でもこの人は○○の世界で超一流のカリスマだ」という話なのだが、○○の店で働いていたことを表沙汰にできないらしいのでここには書けない。本当に残念だ。

 

Tips:「業種」が書けないこともある

 

出現したパワーワードの数々

エピソード自体は無数にあったのでここではとても紹介しきれないが、非常に印象的だったのが「飛び出したパワーワードの数々」である。

さすがというべきか、やはりと言うべきか、話題メニュー飲み会に参加してくるような人は言葉の力が強い。衝撃的な一言がたくさん飛び交っていた。いくつか紹介しておきたい。

 

  • 家にニートを配置すると防犯になる
  • ちんちんが出てなければR18ではない
  • (SMについて)Sは儲かるけど、Mは金がかかる。Sに転向した方がいい
  • 星野源と私はランクが同じ
  • 着られる服が普通の店になくなってからがポッチャリ

 

家にニートを配置すると防犯になる」は、ドヤ街で激安シェアハウスをやっているという人の知見、「着られる服が普通の店になくなってからがポッチャリ」は、多くの女性が気楽にポッチャリを名乗ってしまう風潮を嫌う人の名言であった。いずれも含蓄があるなと思った。

 

メニュー自体でボケる人

僕も予想していなかったパターンが、メニューの内容ではなくメニューそのものでボケる人の出現である。

こちらの男性、なんとメニューが「寄せ書き風」であった。

 

 

  • ヤバい隣人と3年もケンカしたんだね。おつかれさま 木村
  • 生まれたてのカービィにみんなが振り回されたよな… 柿本
  • 金属バットで折られた前歯は大丈夫? 高柳

など、きっちり卒業するときの寄せ書きに寄せてきてある。

 

この工夫は本当にすごい。工夫自体がすごいというより、「フォーマットでボケよう」という発想に至るのがすごい。

何しろ、本イベントは世界初なのだ。誰もが皆手探りで、どんな空気になるかも、どんなメニューが生まれるかもわかっていない。

そんな中で、彼はなぜ「メニューを寄せ書き風にしよう」と思ったのだろう。2回3回と開催を続けて飽きてきた頃ならともかく、なぜ第1回からいきなり「フォーマットでボケる」という選択に出たのだろう。

初めて息子とキャッチボールをする父親が、いきなりカーブを投げるみたいな行いだ。なぜ直球を投げないのだろうか。

あまりにも気になったので、「なぜこの工夫を?」と彼に問うてみた。彼は「え、皆こういうのやるもんじゃないんですか…?」と不思議そうな顔をしていた

将来、彼の息子は変化球しか捕れない子どもになりそうだな、と思った。

 

Tips:変化球しか投げられない人もいる

 

一番人気メニュー「耳に…」

様々な面白いメニューが並んでいたのだが、ダントツの一番人気を獲得したメニューがあった。

 

それがこちらの女性。「耳にとんでもないものがついている」らしい。

メニューにかかれた「5秒」という所要時間の気軽さも相まって、思わず皆注文してしまう。僕もうっかり注文してしまった。

その結果……

 

「これなんですよ!」と言いながら髪をあげて耳を見せる彼女。

 

亀頭です」

 

うん、聞いて損した

めちゃくちゃしょうもなかった。注文した5秒前の自分を殴りたい。なぜこんなしょうもないものを注文してしまったのか。

そして、皆がそれなりに練った経験談を持ち込んでいる中、「耳に亀頭がついている」というしょうもない武器で突撃してきた彼女を逆に尊敬してしまった。誰だって、戦車が行き交う修羅場に水鉄砲だけで突撃する勇気はないだろうから。

 

しょうもなさに失神する参加者たち

 

ただ、この「耳に亀頭」はウケる人にはウケており、特に酒が回ってくる後半では大いに盛り上がっていた。

 

結果、この「耳に…」メニューがダントツの注文数で最優秀メニューになった。注文数は堂々の18回。2位にダブルスコアに近い差で圧勝した。

ちなみに、イベント参加者は14人しかいなかった。2回以上注文しているヤツが確実にいる

 

最終的には彼女も調子に乗って「耳のおかわりですか?」と言っていた。

なんだ耳のおかわりって。そんな日本語ねえよ。

 

Tips:「耳のおかわり」という日本語はない

 

まとめ

ということで、「話題メニュー飲み会」の一部始終を紹介した。

ほとんど全員初対面だったにもかかわらず、かなり濃い話ができていた。「話題メニューを持ち寄れば、初対面から面白い話ができるはず」という仮説は正しかったと言えよう。

 

ただ、参加者の一人から出た意見で「面白い話がインフレしてしまい、最終的に印象に残らない話が多くて残念だった。普通の飲み会で聞いたら絶対目立ったのに」というものもあった。

確かにそうだ。ひたすら面白い話を集めてしまうと、「面白い話全国大会」みたいな状態になってしまう。地区予選レベルなら十分目立てたはずの選手を埋没させてしまうという副作用があるらしい。

だが、僕はやはり普通の飲み会よりも「話題メニュー飲み会」の方が優れていると思う。僕は面白い話が大好きだから、地区予選よりも甲子園が見たい。例えそれが、敗北した数多の球児の涙の先にしかなかったとしても。

 

お知らせ:広めたいのでパクってOKです

繰り返しになるが、この「話題メニュー飲み会」は普通の飲み会よりも面白くなるし優れていると思う。

だから、皆さんも勝手にパクってOKだ。どんどん開催して欲しい。つまらない天気の話に辟易しているあなたは、ぜひ話題メニュー飲み会に挑戦すると良いと思う。

義務ではないが、パクる場合は堀元見のTwitterアカウント(@kenhori2 )まで一言もらえると嬉しい。「ああ、広まってよかったなあ」と僕が思えるからだ。

 

次回予告

同じスポンサーのもと、同じ会場で次回はこれをやる。

「謎アイテム解読パーティ」である。

 

詳細についての告知ツイートはこちら。

 

Facebookイベントページはこちら(告知ツイートと同内容です)→謎アイテム解読パーティ

参加フォームはこちら→「謎アイテム解読パーティ」参加フォーム

 

皆様の参加をお待ちしております。

僕のイベント、いつも「参加のハードルが高い」と言われるのですが、今回は謎アイテム3つ持ってくるだけなのでお気軽にご参加くださいませ。

 

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Ken Horimoto
堀元 見

企画屋です。変なイベントをやったり変なWEBサイトを作ったりしながら生計を立てています。

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