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むだそくんについて

「好きでやってるから、利益は出さない」という謎理論を論破する

仕事論 資本主義

こんにちは。月額会員制村作りサービスという、謎のスモールビジネスをやっております。堀元です。

 

たまに、こういう人いませんか?

堀元
おお!すごい!これ全部手作りなんですね!販売とかされてるんですか?
むだそくん
イベントとかでたまに売ってるよ〜
堀元
おいくらくらいで売ってるんですか?
むだそくん
1500円!
堀元
ん?めっちゃ手間もかかってるし材料費だけでもそれくらいかかりそうですけど、1500円で採算合います?
むだそくん
いやあ、これは趣味でやってるから、材料費くらいになればいいんだよ
堀元
…?

でも、もうちょっと高くても売れそうですよ?

むだそくん
まあまあ、利益目的でやってる訳じゃないから
堀元
…??

利益、出ないよりは出た方が良いですよね?そのうち趣味が仕事になっていくかもしれないし

むだそくん
まあほら、別にお金に困っている訳でもないし…
堀元
……???

いや、あなたの懐事情がどうとかじゃなくて、好きなことでお金を稼げる方が良いじゃないですか!!

 

ということで、今日はそういう話。

好きでやってるから、利益は出さない

という謎理論を論破します。

 

お金は取っていい

僕が繰り返し訴えていることの一つが、

堀元
お金は取って良いんだよ!プロじゃなくたって、有名な人に弟子入りしてなくたって、美味しいご飯が作れるなら、振る舞ってお金を取っていい

ということです。

いわゆる「嫌儲」って言うんですかね。なぜか日本人は「素人が自分のサービスでお金を取っちゃいけない」っていうルールを勝手に信じてるようです。

そのくせ、材料費等の原価だけは回収してもいいらしいです。よく分からない。その人がそこにつぎ込んだ労力やスキルは評価しないのだろうか。

 

で、その「素人は自分のサービスでお金を取っちゃいけない」ルールの根拠を聞くと、決まって

むだそくん
好きでやってることだから(利益目的でやってる訳じゃないから)

という答えが返ってきます。

「利益目的でやってるかどうか」ということと「利益を出していいかどうか」ということは全く関係ないことです。

僕の人生の目的はうんこを出すことではないですが、うんこを出してもいいはずです。

 

せっかく好きでやってるんだから、利益になった方がいいじゃん。そっちで利益が出れば、あなたのクソつまらない仕事も辞められるかもしれないし。

 

ところが、この至極当然の「好きなことで利益を出した方がいい」が定着しない理由があるのです。

 

「高い」という批判

それは、「高い」という批判。これで潰される人が不憫でしょうがない。

えっ!高くない?材料費ってそんなにかからないよね

これ。この批判ホント多い。これのせいで「好きなことで利益を出した方がいい」が潰される。

特に、マジメで優しいタイプの人ほど、これで潰れていく

 

だから、上記の批判への反論を、あなたの立場から言いますね。

 

なんでお前は俺の人件費を全部タダだと見積もってるんだよ!

この企画について考えた時間や、準備した時間や、集客の手間や、俺のスキルはタダだと見積もってるんだよ!

 

お前の理論が正しければ、世の中の本は紙代とインク代だけで売られることになるな!

やったな!文庫本なんて全部一冊10円以下で売られるぞ!金を出したがらないお前にとって理想の世界だな!

そして出版社も本屋も全部潰れるな!

同じ理論で全部の店や会社が潰れるな!経済の崩壊だ!やったな!

 

 

…以上、僕が「高い」と言われる度にいつも心の中でついている悪態でした。

 

「高い」という批判は無視しましょう。あなたの友達の99%は「物の値段」について深く考えたことのないアンポンタンなので、こういうことを言ってきます。

一般に、ものの値段というのは、売り手の都合で決まっています。

材料費がいくらで、人件費がいくらで、このくらいの利益は欲しいからこのくらいでいこう!

と、決まってます。

自営業者の唯一の特権は、値段の決定権が自分にあるということです。

この権利だけは最後まで手放してはいけません。最強の武器にして命綱です。

自営業者は、サラリーマンと違って、各種保証もなければ、毎月決まっている給与もない。社会的信用もないという地獄のような状態ですが、唯一サラリーマンに勝っているのが、値段の決定権があるということです。

だから、殺されてもこの権利は手放してはいけない。まして、

えっ!?高くない?材料費ってそんなにかからないよね?

とかいうアンポンタンの声によって値段を変えるなんて言語道断です。

強気で行きましょう。

批判はとりあえずガン無視して、自分が「売れる」と思った値段で全力で売ってみればいいのです。

その値段で全力で広報・集客して、どれだけ売れるか試しましょう。

全力で広報して、それでも売れなかったら、ようやく値段設定を少し見直してみても良いかもしれません。

 

そもそも、値段なんて曖昧なもんです。

同じものが、人によって死ぬほど高く感じたり、格安に感じたりするものです。

オーガニックカフェの、やたら味が薄い上に腹三分目くらいにしかならないプレートランチ2000円は僕にとっては死ぬほど高いですが、連日満員の店だってあるんだから、安く感じてる人もいるわけでしょう。

 

えっ!?高くない?材料費ってそんなにかからないよね?

とか言ってくるアンポンタンはあなたの顧客じゃない訳です。

そのアンポンタンは放っておいて、あなたのサービスに価値を感じてくれる人を探しましょう。

 

「プロじゃないから」という言い訳

あとね、批判されなくても、自分から縮こまっちゃう人も多い。

う〜ん、プロじゃないから、お金を取る自信はないなあ

まあこれ、何をもってして”プロ”とするのか問題なんですよね。

一つ、黄金律を申し上げると

 

世間でいう”プロ”は実は大したことない

 

です。

僕、大学生の時、塾の先生のアルバイトをしていたんですが、簡単な研修を数時間受けただけでいきなり生徒に教えてましたよ。

それでも立派な”プロ”な訳です。会社として生徒から取ってた金額は、一時間あたり6000円とかだったはず。

数時間研修を受けただけの大学一年生がプロとして仕事を受けられるんですから、あなたもプロとして仕事をしていいはずです。

 

そもそも、サラリーマンとして働くことだってアルバイトをすることだって、”プロ”として会社に価値を提供するか、”プロ”として直接顧客に価値を提供するかの違いしかありません。

あなたはアルバイトをした時に、

プロじゃないから時給もらえないです!

って言いますか?言わないでしょう。言ってたらアホや。

 

アルバイトの時給をもらうのと同じ感覚で、自分のサービスでお金をもらっていいのです。

”プロ”のハードルを下げましょう。あなたがプロだと言えばもうプロです。

 

 

まとめ

  • 「好きでやってるから、利益は出さない」は見当違い
  • 好きなことでお金は取っていい。世間のルールは気にするな
  • 「高い」という批判をするやつはアンポンタン。無視しよう
  • あなたは今日からプロ。自信を持ってお金を取ろう

 

以上、お金取ったらいいじゃん論でした。

スモールビジネスは楽しくてしょうがないですからね。始める人が一人でも増えますように!

 

 

 

author
Ken Horimoto
堀元 見

インターネットおもしろ雑文オジサンとして生計を立ててます。(性格が)悪そうなヤツはだいたい友達。

最近の主な収入源はnoteの有料マガジン『炎上するから有料で書く話』です。記事が面白かったら投げ銭がてら購読してください。

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