こんにちは。非日常クリエイターの堀元です。
先日、友人から面白い話を聞きました。
フィジー国民は世界一幸福だから、日本人も”フィジー的な暮らし”を選択肢として持っておくべき、という話です。
今日はその話について。
世界一幸福なフィジーの生き方
フィジーって南国だからさ、その辺に生えてる果実とか芋とかを食ってれば割と生きていけるんだよ
だから、全然働かなくてものんびり生きていける
お金を持ってどうしたいの?
- 良い車乗って、タワーマンションに住んで、美女をはべらして、六本木のクラブで豪遊…というお金持ちの遊び
- 南国で、ゆっくりバカンス。何も心配しないでリラックスした日々
この考察ってすごく面白くて、幸せとお金の関係を的確に捉えているなあと思うのです。
「幸せになるにはお金が必要だ」と漠然と思っている人が多い中で、彼の考察はお金が不要な可能性を示しています。
あなたにとっての幸せ=南国でゆっくり暮らせること なのだとしたら、そもそもお金を稼ぐ必要などないのです。
アメリカンジョーク「億万長者」
このフィジーの考察とよく似た話に、こういうアメリカンジョークがあります。
僕の大好きなジョークです。
メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。その魚はなんとも生きがいい。
それを見たアメリカ人旅行者は、「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」と尋ねた。
すると漁師は 「そんなに長い時間じゃないよ」と答えた。
旅行者が 「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」と言うと、漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。
「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」と旅行者が聞くと、
漁師は、「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…ああ、これでもう一日終わりだね」
すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。
それであまった魚は売る。お金が貯まったら大きな漁船を買う。 そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。
そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」
漁師は尋ねた。 「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
「二〇年、いやおそらく二五年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」 と旅行者はにんまりと笑い、「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
「それで?」
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって過ごすんだ。どうだい。すばらしいだろう」
このジョークの中に出てくるMBAの男は、まさに「幸せになるにはお金が必要だと思っている人」です。
だから、まずしっかり稼ぐことを考える。幸せな暮らしはその後にしかないと思っている。
本当はそれほどお金は要らないのに、たくさん稼ぐために頑張ってしまって、自分にとっての幸せを見失っていく。
これってすごく虚しいことだと思うんですよね。月15万くらいあれば幸せに過ごせるのなら、月30万稼ぐ努力ってムダじゃないですか。
- 幸せを見失いながら、嫌々仕事をして大金を稼ぐこと(MBAの男)
- 自分が最高に幸せを感じられる暮らしをしながら、必要最低限のお金を稼ぐこと(漁師)
なら、後者の方が圧倒的に現代的で本質的です。皆もっとしっかり後者の生き方を意識した方がいいよ。
僕は後者を強く意識しているから、「お金は効果的に稼げそうだけど、あんまりやりたくない仕事」をすぐに断ることができます。別にお金はそんなに要らない!
「お金がないと幸せになれない」は間違い
フィジー国民は違うようですが、ほとんどの日本人はある程度のお金がないと不幸だと思っています。
それって根源的に、「生きること=お金を使うこと」という図式が完成しちゃってるんだと思うんですよね。
そんなこと無いんですって!
実際、僕は月10万円くらいしか稼いでない(収入の内訳はプロフィールで公開してます)けど、めちゃくちゃ幸せですからね。
コツは生活コストを落とすことです。僕の場合はシェアハウスの管理人をやらせてもらっていて、家賃がゼロなのが大きいですね。
もっと極端な例を上げるなら、イギリスで、1年間1円も使わないで暮らした男の話があります。
この本は非常に面白いのでオススメです。人は、お金がなくても豊かに暮らせるのです。
あなたにとって幸せってどういう状況ですか?
結局、大事なのは”自分にとっての幸せ”をしっかり見つめることなんですよね。
ということに気づける人がほとんどだと思います。
もちろん、そうじゃない場合もあります。
という人は、お金を稼いだ方が良いと思います。これはお金を稼がないと達成できない幸せだからです。
僕自身も、お金を稼ぐこと全般を否定しているわけではありません。僕も今、部分的には一生懸命お金を作ろうとしています。
ちなみに、僕にとっての幸せは【新しい遊びを作って文化にすること】です。
前述の通り、僕は物欲があまり無く、個人的にお金を消費したい欲求はありません。
ただ、より大規模な新しい遊びを仕掛けるために、事業用の資金はすごく欲しいです。
今、あの村という顧客参加型の村作りプロジェクトを死ぬ気で進めているのですが、これをもっと大規模でワクワクするものにするために、島が欲しいのです。
島を買うために、事業としてはしっかりお金を生むモデルにしないといけないな、と考えています。
だから、僕はフリーランスとして個人的にお金を生む仕事をたくさんしようとは思っていませんが、あの村は事業的にしっかり成功させる(お金にする)つもりです。
まとめ
以上、幸せになるためにお金を稼ぐ必要なんて実はないんじゃない?という話でした。
- フィジーでは稼がなくても毎日がバカンス
- 毎日バカンスで幸せなら、お金を稼ぐ必要などない
- 自分の幸せを見つめよう。必死で仕事をする必要って本当にある?
関連記事