「RIN」という漫画があります。
この漫画に出てくる「灰色の夏休み」という表現があるんですけど、僕はこれこそが青春だと思っていて、最高の夏休みだと思っています。
「灰色の夏休み」
まだ始まったばかりの灰色の夏休み
どこにも行かず誰にも会わず、基礎の基礎から築きあげてやろうじゃないか…
「RIN」は、漫画家を志す少年の青春物語です。
第一話では、漫画の持ち込みに行った主人公が壮絶にダメ出しをされます。
そして、彼は夏休みを全部使って漫画の修行をすることに決めます。
携帯の電源もオフにして、ひたすら漫画を描き始めるところで第一話が終わります。
いわゆる青春っぽい夏休みって、海で遊んだり、BBQしたり、旅行に行ったり…というイメージですよね。
その真逆であるという意味で「灰色の夏休み」という言葉が登場していますが、僕はこれこそが青春だと思っています。
青春の素晴らしさ
他の全てを投げ出しても構わないという感情って素晴らしいですよね。
僕はそれこそが若さの素晴らしさだし、青春の素晴らしさだと思います。
「40日間のめりこんでしまったよ!」と言えるものがあるって、最高ですよ。
そして、僕が問題視しているのが、この灰色の夏休みが悪いことみたいな風潮があるということです。夏はアウトドアで楽しまないと!みたいな風潮があるということです。
「BBQして楽しい夏休み」なんて、大して楽しくもない
「灰色の夏休み」の価値が分からない人間は言うでしょう。
「昨日オールした後、そのままBBQ行ったわww今日も飲み会ww夏休み最高w」
彼らがそれですごく楽しいのなら別に良いんですけど、実はそんなに楽しくないんじゃないかなと思います。
僕も、普通の遊びをしているとき、実はそんなに楽しくなかったです。(ひねくれ者だからでしょうか?)
それよりも、ひたすら夢中で漫画を描く日々の方がよほど面白いんじゃないかな、と思います。
僕は、「灰色の夏休み」を送ってこなかった
かくいう僕も、人生でそんなにのめり込めるものに出会ってきませんでした。学生時代の夏休みなんてダラダラ遊んで暮らしてしまいました。
ただし、灰色の夏休みの素晴らしさはよく分かります。
僕は今、毎日が灰色の夏休みの感覚です。
今「非日常クリエイター」としての仕事に、夢中になっています。
これほど何かに没頭するのは、人生で始めてです。寝ても覚めても、イベントの企画や宣伝のことを考えています。沖縄のコテージのことを考えています。ブログのことを考えています。
そして、その暮らしをしているから、断言できることがあります。
- 何となく遊んでいる夏休みよりも「灰色の夏休み」の方がずっと面白い。
- 「灰色の夏休み」をできる奴だけが、圧倒的に成長する
- 若者は「灰色の夏休み」を送ろう。好きなことだけ没頭しよう。大してやりたくもない課題や遊びをするんじゃない。
僕は個人的に、夏休みの過ごし方をすごく後悔しています。
せめてもう少し早く、灰色の夏休みの感覚を理解しておけば良かった。
まとめ
長期休暇は、好きな何かにひたすら没頭しよう。それが青春の素晴らしさで、楽しい休暇の過ごし方だ。
「夢中になれるものがない!」という人は、何でもとりあえずやってみよう。
20個も30個も新しいことをやっていれば、1つくらい夢中になるものがあるはずだから。
一人でも多くの学生が、「灰色の夏休み」を送ってくれることを切に願います。