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君はうんこ手当のためにうんこする清掃員になっていないか?

仕事論

早速ですが、意味不明なタイトルの記事を公開してしまったこと、お詫び致します。

皆さんが気になるところだと思いますので、タイトルの意味を補足しますね!

 

ラブホの清掃員の話

先日、こんな話を聞きました。

ラブホテルの清掃員って、「うんこ手当」という手当が出るらしいよ
堀元
???(何を言ってるか分からない
しかるべき性癖の人が使った後の部屋にはうんこが散らかってることがあるらしくて、それを掃除するとその分追加の給与が出るらしい
堀元
マジかよ!!スゲーな!!
この話のすごいところはここじゃなくて…
堀元
いや、既に結構凄いよ!?
この手当が欲しいあまり、自分でうんこして、自分で掃除する奴がいるらしい
堀元
知りたくない社会の裏側を知ってしまった気分だ…

 

そんな訳で、(どこまでホントなのかは少々疑問が残るものの)ラブホ清掃員の驚くべき事実を知りました。

 

話を聞いて思ったこと

聞いた時は「マジかよ!」とひとしきり笑って終わったのですが、冷静に思い返してみると、この話って結構学びが大きいんじゃないかなと思うのです。

この話は笑い話ですが、ここまで極端でないにせよ「手当のためにうんこをする」に近い働き方をしている人が多いんじゃないかなあと思います。

典型的なのが、意味のない残業。これってまさに「手当のためのうんこ」と同じですよね。自分で勝手に仕事を増やして、残業代をムダにもらっている。

現代社会が抱えている労働の矛盾とか、虚しさみたいなものがうんこ手当の話には凝縮されている気がするんです。

だから、しっかり考えてみる必要がありそうです。今日はこの話について考えてみます。

 

なぜ人は手当のためにうんこをするのか?

なぜこんなおかしな話が生まれるのか?

その答えは「資本主義のバグ」のせいです。

資本主義って、よく出来たシステムで、基本的には「人を幸せにした分だけ、お金がもらえる」というルールで動いています。

めっちゃ簡単な例を言えば、美味しいパン(食べた人を幸せにできる)は多少高くてもちゃんと売れるし、ゴミ(人を幸せにできない)は売れません。そういうことです。

 

しかし、時々今回のラブホの清掃員のように、誰も幸せにしていないのに偶然お金がもらえてしまう状況が発生します。(これを「資本主義のバグ」と呼びます)

この資本主義のバグのせいで、意味のない仕事をしてしまう人が時々います。

生み出すものを最大化するんじゃなく、とにかく制度上儲かりそうだから、儲かるような行動を取る、っていう。

これって、全然本来の労働じゃないんですよ。

そしてもっと言えば、全然楽しくないんですよ。

人は人を幸せにした時に楽しさを感じるから、資本主義のバグから上手くお金を手に入れても何も楽しくない。

 

資本主義のバグ労働は我慢でしかない

資本主義のバグ労働は、全然楽しくないんです。人を幸せにしていないから。

だから、バグ労働に慣れてしまうと、「労働=我慢」としか思えなくなってしまう。

この辺の話は以下の記事でも書きました。

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だから、はっきり言いますね。

資本主義のバグ労働は、やるべきではありません。

どんなに楽そうな儲け話に見えても、です。

やればやるほど仕事が我慢にしか思えなくなり、つまらなくなってきます。

僕は、仕事がつまらない人は全員、「脱・資本主義のバグ労働」が必要だと考えています。

 

あなたは手当のためにうんこをしていないか?

非効率な仕事をしている人って「うんこ手当のためのうんこをする人」と同じですよね。

大して必要でもないことをダラダラやって、ムダな残業を増やして、そのことでお金を手にしている。資本主義のバグ労働です。

だから、すぐにやめるべきです。

最高の速さで最高の品質で仕事を終わらせて、より高い給料がもらえるように頑張るべきです。

必要のない残業をするのは、手当のためにうんこをしている清掃員と何ら変わりません

 

プロとして働いているのなら、限られた時間で最も多くの部屋を、最高のクオリティでキレイにして下さい。

その働き方の方が、ずっと面白いはずです。

仮にうんこをしてうんこ手当をもらう方が楽にお金を手に入れられるとしても、あなたの精神のためによくないですよ。

 

報われない労働

有名な「報われない労働」といえば、ドストエフスキーが言った

囚人に穴を掘らせる。その後キレイに埋め直させる

という労働があります。こんな労働は拷問であるとドストエフスキーは述べています。

今回のうんこ手当の件も全く同じです。

 

そう、意味のない労働って基本的には拷問なんですよね。

何故か勘違いしている人が多いんですけど、労働って喜びなはずなんです。「何かを生み出した。人を幸せにした」って感じることなはずなんです。

なのに、「労働=我慢」だと勘違いしている人が多いから、このうんこ手当みたいな話が出て来る訳です。

我慢の量を無理やり増やして、お金をいっぱい貰おう、という間違った発想。

こんなことをしていたら余計に「労働=我慢」だという認識が自分の中で強くなっていき、ますます仕事が嫌になっていくでしょう。

そして、どうせ嫌なことをやるんだからお金をいっぱい貰いたいとか考えるようになり、うんこし始めるのです。悪循環。

報われない労働、くだらねえ!

 

手当のためにうんこしてたら結局損するよ

そして、資本主義のバグを突いてどうにかお金をもらったりしてると、長期的には損をします。

長期的に損をする理由を書いていきます。

理由① バレるから

うんこ手当を掠め取るためにうんこをし続けていたら、いつかは

偉い人
あいつの担当する部屋だけやたらうんこが多いな…

ってなるでしょう。その後真実が発覚して、クビになるかもしれません。

 

理由② 仕事のクオリティが落ちるから

また、結局それは自分の仕事のクオリティを落とすことになるでしょう。

そもそもうんこしてる時間がまるごとムダなパフォーマンスですし、うんこを捏造してお金を貰おうなんて考えながら仕事をしていたら、「とにかく素早く多くの部屋をキレイにしよう」という気持ちはなくなるでしょう。

最悪、「もっとお金が欲しいからもっとうんこを出そう」と、訳の分からないところの努力や試行錯誤を始める可能性があります。

仕事のクオリティは下がります。

 

理由③ 仕事がつまらなくなるから

上でも述べたように、うんこ手当のためにうんこをして掃除するのは「報われない労働」です。資本主義のバグ労働です。

こんなことをやっていたら「仕事とはひたすら我慢だ」と感じることになってしまい、精力的に仕事はできなくなるでしょう。

ほんの少しの手当と引き換えに、仕事が絶望的につまらなくなる。これは割に合わない!

 

まとめ

以上、うんこ手当のためにうんこをするのはやめよう、という話でした。

資本主義のバグは無視しましょう。

一見うまい儲け話に見えても、それは労働を、ひいては人生をつまらなくする罠なんだから。

 

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「労働は我慢じゃなくて幸せだよ!」という話を書きました。

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author
Ken Horimoto
堀元 見

インターネットおもしろ雑文オジサンとして生計を立ててます。(性格が)悪そうなヤツはだいたい友達。

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