「RIN」という漫画を、皆さんはご存知でしょうか。漫画家を目指す少年の青春物語です。
この漫画には名言がいっぱい出てきます。僕は特に第一話が好きで、第一話だけ何回も読んでいます。
その第一話の中で、素晴らしいシーンが登場します。
おれは世の中に絶望しない
持ち込んだ漫画はボロクソに言われ、片想いの女の子とは距離を感じてしまい、自分に何もないと感じている主人公が、漫画を読むシーンです。
2ページ半、ご覧ください。
何回読んでも泣ける…
何回読んでも元気になる…
この漫画がある限り おれは世の中に絶望しない
どうですか?このシーン。
死んでしまいそうな悲しい気分でベッドに横たわっていても、「世の中に絶望しない」って凄いことです。
「これがある限り、おれは世の中に絶望しない」と言い切れるほど好きなものがあなたにはありますか?
RINの主人公である伏見くんにとっては、それがバイブル漫画の「俊平クロニクル」なのですが、人が生きていく以上は大なり小なりこの「俊平クロニクル」的な存在が必要なのだろうな、と思います。
あなたにとっての「俊平クロニクル」は何ですか?
それが今日のテーマです。そして、僕にとっての「俊平クロニクル」について考えてみます。
堀元にとっての俊平クロニクル
①中島みゆき
僕が絶望している時に頼っているものといえば、中島みゆきです。
中島みゆきの曲ほど、落ち込んだ心をゆっくり包み込んでくれるものはありません。
めちゃくちゃ泣けるし、めちゃくちゃ優しい気持ちになれます。
「友情」の美しさを中島みゆき流に表現し切った名曲「蕎麦屋」とか、落ち込んだ時に最高です。
世界じゅうがだれもかも偉い奴に思えてきて
まるで自分ひとりだけがいらないような気がする時
突然おまえから電話がくる 突然おまえから電話がくる
あのぅ、そばでも食わないかあ、ってねべつに今さらおまえの顔見てそばなど食っても仕方がないんだけれど
居留守つかうのもなんだかみたいでなんのかんのと割り箸を折っている
どうでもいいけどとんがらし どうでもいいけどとんがらし
そんなにかけちゃ よくないよ、ってね風はのれんをばたばたなかせてラジオは知ったかぶりの大相撲中継
あいつの失敗話に けらけら笑って丼につかまりながら、おまえ
あのね、わかんない奴もいるさって
あのね、わかんない奴もいるさって
あんまり突然云うから 泣きたくなるんだ
「中島みゆきの名曲がある限り おれは世の中に絶望しない」と本気で思います。
②嘘喰い(等漫画多数)
小学生の頃から、僕は漫画が本当に好きです。
実家には2000冊くらいの漫画がありますし、今はもっぱらKindleで凄い量の漫画を読んでいます。
先日もちょっと落ち込んでいた時に、「嘘喰い」の最新刊を読みなおしていたらあまりの面白さに落ち込んでいたことを忘れました。
「俺は嘘喰いがある限り、世の中に絶望しない」と思いました。
僕にはそういう漫画がいっぱいあります。「俊平クロニクル」みたいに一作に決めんかい!と言われても困ります。
頼れる漫画がいっぱいあるって素敵なことですね!
③デイリーポータルZ
僕の原点はここです。こんなに変な遊びで変な盛り上がり方をしてる人たちを見ると、心から嬉しくなります。
ちなみに上の写真は、本を読む姿勢が良すぎると頭がわるそうに見えるのはなぜかという記事の写真。
この記事も読みながらずっと笑ってしまいました。
なんてバカな企画で、なんてバカな盛り上がりなんだろう。でも、なんて面白いんだろう。
そう思うと、心から勇気づけられます。僕もこういう異様な盛り上がりを作って生きていこうと思えます。
まとめ
以上、僕にとっての俊平クロニクルを整理してみました。
皆さんもこの機会に整理してみたらいかがでしょう?
自分の「俊平クロニクルリスト」を作っておくと、落ち込んだときに役に立つかもしれません。