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むだそくんについて

【悲報】自分の企画が思い切りパクられて、しかもめっちゃスベってました

面白いもの

 

昔から読んで下さっている方は知っていると思うのですが、僕は以前、生活費をクラウドファンディングするという企画をやっていました。

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この企画、まあそれなりに賛否両論を呼び、それなりに面白がられ、それなりにお金になったのです。

堀元
生活費をクラウドファンディングしたんですよ〜

というと、皆から面白がられるので、僕は今もよくこの話をします。

 

そんな訳で、この生活費クラウドファンディングは僕の代表作の一つです。

さて、昨日、ふとしたきっかけで、他の人が生活費をクラウドファンディングしているページを見つけました。

 

僕は、

堀元
お、同じことやってる人がいる!後任が続いたなあ

と、母校の後輩を見守る卒業生のような気持ちでページを開きました。

で、内容を確認してビックリ。

 

 

堀元
うおお!!むちゃくちゃパクられてる〜!!

パクられてるというか、そもそもほとんどコピペされていたのです。マジかよ!

 

問題のクラウドファンディングページはこちら。

クラウドファンディングしたいから一部上場企業を辞めてきた話

 

そして、元ネタの僕のクラウドファンディングページはこちら

生きたい!

 

2つ開いて差を見比べてもらえるとそこそこ楽しいと思います。

 

冒頭からコピペ

問題のクラウドファンディング、冒頭からしていきなり見たことのある文章。

▼ご挨拶
プロジェクト「クラウドファンディングしたいから一部上場企業を辞めてきた話。」をご覧くださってありがとうございます!

さて、単刀直入に言うと、僕は現在とにかくお金がありません。

お金がなさすぎて、生活費が捻出できそうにないです。

そこで今回、クラウドファンディングで生活費を捻出しようと考えました。

「ふざけたこと言うな!」と怒らずに、どうか最後まで読んで頂けますと幸いです。

 

ちなみに僕の本来のプロジェクトはこう。

▼ご挨拶

プロジェクト「生きたい!」をご覧くださってありがとうございます!

さて、単刀直入に言うと、僕は現在とにかくお金がありません。お金がなさすぎて、9月分の生活費が捻出できそうにないです。

そこで今回、クラウドファンディングで生活費を捻出しようと考えました。「ふざけたこと言うな!」と怒らずに、どうか最後まで読んで頂けますと幸いです。

 

これを見て僕は思いました。

堀元
この人、Wikipediaを丸ごとコピペして教授にバレるタイプの大学生だったんだろうな…

と。

内容は同じでも、言葉尻を変えるとか、表現をちょっと自分のものにするだけでも良いだろうに、まさかのそのままコピペです。

そして、僕が太字にしていた部分を太字にできていないのは、本文をそのままコピペした際に書式はコピーできなかったからだと思われます。ほんとにひどいなコイツ……。

 

自己紹介

彼が唯一自分で書いた部分、自己紹介を見てみましょう。

まず、元の僕の自己紹介から。

▼自己紹介

堀元見と申します。今年で24歳になりました。

今年の3月に慶應義塾大学を卒業し、就職はしませんでした。いきなりフリーランスをやっています。

今の仕事は「変な遊びを作ること」です。

例えばこちらは「フリーハゲ」と称して、通行人にバリカンで頭を刈ってもらう遊びです。

3人の坊主を集めて、100人を超える渋谷の通行人に頭を刈ってもらいました。

(詳細は通行人にバリカンで坊主にされる遊び「フリーハゲ」から!)

こういった新しい遊びや体験を作り出しているので、肩書きは「非日常クリエイター」を名乗っています。

イベントを開催することを主な収入源としているのですが、いかんせん「面白いかどうか」で仕事を選んでしまうので、安定したお金を得ることができていません。

そこで思いました。クラウドファンディングで生活費を捻出しよう!と。

YouTubeで生活費を稼ぐ人のことをYouTuberと呼びますが、僕はクラウドファンディングで生活費を稼ぐ世界初の人種「クラウドファンダー」になろうと思います。

 

続いて、彼の自己紹介。

▼自己紹介
みずきと申します。今年で26歳になりました。

鹿児島大学水産学部を卒業し、一部上場企業の大手日用品メーカーに3年勤めました。

「3年勤めたら何かが分かる…」

「サラリーマンは3年は勤めないと」

「3年続かない奴は何をしても続かない」

そんな人種に影響されて、3年のサラリーマン生活をしました。

結果は、「糞くらえ」でした。

そうしてクラウドファンディングに出会い、気が付いたら会社に退職願を出していました。

もっと自由な働き方を求めて………。

今の仕事は「クラウドファンディング」です。

こういった新しいファンデングを作り出しているので、肩書きは「クラウドファンダー」を名乗っています。

クラウドファンディングやネットを主な収入源としているのですが、いかんせん収入が得られません。

そこで思いました。クラウドファンディングで生活費を捻出しよう!と。

YouTubeで生活費を稼ぐ人のことをYouTuberと呼びますが、僕はクラウドファンディングで生活費を稼ぐ世界初の人種「クラウドファンダー」になろうと思います。

 

色々ツッコミどころはあるのですが、一番気になったのは最後の画像です。

堀元
怖い怖い怖い!何のメッセージ性これ!?

ってなりました。プロジェクト主の方、見てたらこれ何のメッセージ性なのか教えてください。

 

あと、コピペして単語だけ書き換えてるから、

クラウドファンディングやネットを主な収入源としているのですが、いかんせん収入が得られません。

そこで思いました。クラウドファンディングで生活費を捻出しよう!と。

面白い文章が出現しています。主な収入源としているのですが、いかんせん収入が得られません

 

リターン

リターンの設定についてもツッコミどころがたくさんありまして、特に気になったのは最低額のリターン。

僕の場合は

・大きい声であなたにお礼を言います(動画送ります)

・ジャムの賞味期限を事前に送って頂ければ、賞味期限が近くなった頃に電話でお知らせします。

というものだったのですが、彼の場合は

 

・大きい声であなたにお礼を言います(動画送ります)

 

おいジャムのリマインド削ってるんじゃねーよ!!!

 

不要なサービスだから削られてしまったのかもしれません。悲しい。僕はこのサービス好きなんですけどね。

確かに、このリターンを支援してくれた人全員に「ジャムの賞味期限教えて!」と送ったのに、一件も返ってきませんでしたからね。不要なサービスであることは間違いない。

 

 

彼が上手くいってない理由

さて、ここまで彼のクラウドファンディングを見てきましたが、上手くいってない理由がいくつかあります。

理由①自己開示レベルが低い

生活費クラウドファンディングなんてやるなら、恥も外聞も捨てなきゃダメですよ。

彼はフルネームも出していないし、Facebookのアカウントと連結もしていない。

なんかこっそりやろうと思ったんでしょうね。

あんまり周りに知られないようにしながら、ちゃっかりお金もらえたらいいな〜

的な。生活費クラウドファンディング道を舐めるな!!もっとお前という人間を全開に主張しろ!

 

あと、単純に、普段から発信してない人はこの手のお金集めるのは厳しいですね。

人は、普段なんとなく様子を見ているものに愛着を持つのです。

見知らぬ子どもが泣いてても気にしないけど、毎日しょっちゅう見るお隣さんの子どもが泣いてたらちょっと気になるし助けてあげたくなるでしょ。そういうこと。

 

理由② ちょっとカッコつけてる

僕はまあ元々恥も外聞もないので気楽なんですが、この人はまだちょっとカッコつけようとしてますよね。必死さが足りない。

そもそもプロジェクトのメイン写真が旅行中の写真って。困窮してる奴感が少なすぎる

 

僕は、セミの抜け殻を食べてる写真ですからね。今年度【生活費欲しそうな写真NO.1】を取りにいける写真ですからね。

 

ちなみに余談ですが、このセミの抜け殻を食べているときは、別に生活費に困ってません。

ブロガーが集まる花火大会に行ったら、セミの抜け殻を食べさせられたという意味不明な状況の写真です。

 

そんな意味不明な写真でしたが、今回のクラウドファンディングにピッタリだったので引っ張り出してきました。

さも生活費がなくてセミを食べている風になりました。多少の脚色はまあセーフでしょう。

 

理由③ 面白がってない

ほとんどをコピペで終わらせているところを見ると、彼はこの(クラウドファンディングで生活費を募っているという)状況を面白がってないんですよね。

僕は最高に面白がっていて、

堀元
やっほう!これうまくいったら、皆がノリで俺の生活費払ってくれるんだぜ!ウケる!!こんなアホみたいなリターンに皆お金出してくれるかなあ!?!?

と、すごいテンションでクラウドファンディングページを作りました。

間違いなく世界初の試みをしている自負があったし、皆から生活費をせびるという状況に興奮していました。

だからページのクオリティにはこだわれたし、皆に笑ってもらえる構成にできたと思っています。

 

一方で、彼はなんとなくこれをやってるだけで、自分でのめり込んでないですよねえ。

結局そこが表れちゃってるから、誰も支援しないんだと思います。

 

パクられて思ったこと

最初はシンプルに

  • あ、これテキトウにパクっても上手くいかないんだな

と思いました。勉強になるう。

 

そして、

  • こいつがスベってるせいで俺の企画がつまんないみたいじゃねーか!パクるんなら成功させろ

と思いました。僕もスベってるみたいな気がして悲しいです。巻き込み事故!

 

あと、

  • コピペじゃなくて、ちゃんとした形で生活費クラウドファンディングの後輩ができたらいいのになあ

と思いました。僕以外でちゃんと生活費クラウドファンディングしてる人を聞かないので、後任が続けばいいのに、と思ってます。

 

生活費が足りないあなたは、是非クラウドファンディングしてみてはいかがでしょう?

その時のコツは、自分が面白がることです。これを忘れちゃいけない。

 

 

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author
Ken Horimoto
堀元 見

インターネットおもしろ雑文オジサンとして生計を立ててます。(性格が)悪そうなヤツはだいたい友達。

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