こんにちは。非日常クリエイターの堀元です。
皆さん、Amazonお好きですか?僕は大好きです。
僕は大企業というシステムには問題があると考えており、大企業への就職はまっぴらごめんです。だから新卒でいきなりフリーランスになりました。
もし就職するとしても、15人以下の会社!と言い続けております。
さて、そんな僕なのですが、唯一の例外として、「Amazonなら入社してもいい」と考えています。
その理由は、Amazonは世界征服を狙っているからです
僕はかねてから「Amazonになら就職してもいい」と言っていますが、それはAmazonが世界で唯一「世界征服を本気で狙っている企業」に見えるからです。
きっとAmazonは産業という産業を支配しようとしているのではないかと思う。— 堀元 見@あそびカタのプロ (@kenhori2) June 12, 2017
Amazon、めっちゃエキサイティングなんですよ。今時子供向けアニメでもあんまり聞かない「世界征服」を本気で狙っているようです。
このエキサイティングさを皆に知って欲しいので、今日はamazonについて。
Amazonは通販サイトではない
一つ、前提としてお伝えしておきたいのが、Amazonは決して「通販サイト」などではないということです。
Amazonは、ありとあらゆる領域に進出しています。
- 電子書籍の提供
- 動画ストリーミング配信サービス
- 音楽ストリーミングサービス
- デバイス(タブレット、電子書籍端末)の提供
- オリジナル動画コンテンツの制作
もはや意味が分からないくらい広い範囲をカバーしています。
そして、カバーしている範囲の中でいくつかは、市場を独占してると言っても過言ではありません。
例えば、電子書籍市場。
電子書籍Kindle
Kindleというのは、Amazonが提供している端末の名前でもあり、電子書籍市場の名前でもあります。
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この端末の名前もKindleだし、
amazonで販売されるあらゆる電子書籍は「Kindle本」と呼ばれます。
Kindleの電子書籍市場シェア率は概ね40%を越えると言われており、文句なしに日本一の電子書籍プラットフォームです。
皆、電子書籍といえばまずKindleを考えるし、本はKindleしか買わないという極論を言い出す人も増えています(というか、僕がそれです)
このように、電子書籍の発行元であり、電子書籍端末の開発者でもあるという側面がAmazonにはあります。
Amazonは、ただの通販サイトではありません。日本最大の電子書籍プラットフォームでもあるのです。
そして、もっと凄いのが、「Amazonプライム」。
Amazonの中枢をなす「Amazonプライム」
「Amazonはもはや通販サイトではないな」と僕が強く感じるのが、このAmazonプライムです。
Amazonプライムは、意味が分からないくらいお得なサービスになっています。
複雑すぎて全機能使いこなしている人が少ないのですが、
- お急ぎ便無料
- Amazonプライムミュージック(音楽聞き放題)
- Amazonプライムビデオ(動画見放題)
- Kindleオーナーライブラリ(Kindle本月一冊無料)
- プライムフォト(写真ストレージサービス)
- その他色々
意味が分からないくらいたくさんのサービスがついています。
特に最近注目すべきなのはAmazonプライムビデオですね。
ちょっと前から話題になっていた、ダウンタウン松本人志さんの「ドキュメンタル」をはじめとして、非常に多くのオリジナル動画コンテンツ作成に力を入れています。
バラエティ番組だけでなく、オリジナルドラマなんかも作成しておりまして、明らかにコンテンツづくりに巨額のお金を投入しています。
何千万、何億というお金をかけて動画コンテンツを作成しているように見えます。
にも関わらず、顧客から取っているのは月額400円。
プライムに関する経理状況が分かる資料が存在しないので憶測になりますが、恐らくこれ、赤字サービスなんじゃないかと思っています。
提供サービスにかかるお金に比べて、取っている額が明らかに少なすぎる。
しかし、(恐らく)赤字であってもAmazonプライムを提供したいというAmazonの姿勢から、Amazonが世界征服を狙っていることを感じるのです。
Amazonはインフラになろうとしている
赤字であってもAmazonプライムを提供したいという姿勢を取る理由は一つです。
インフラになりたいからです。
Amazonプライムにお金を支払っていて当然という状態を作りたいんだと思います。
例えば、皆さんは普段、水道料金を払うことに対して違和感があるでしょうか?
と考えたことがあるでしょうか?恐らくないでしょう。
その理由は、払って当たり前のお金だからです。払わないでサービスを受けられないという状態が理解できない。
インフラに払うお金っていうのはそういうものです。特に意識しないで、自然に払い続けるお金。
最近のAmazonは、そういった、”お金を自然に払い続ける状況”(=インフラ化)をひたすら狙っているように見えます。
そのために、赤字でもなんでもAmazonプライムの会員を増やしにいっているように見えます。
Amazonにお金を払っていることを意識しないのに当たり前にお金を払っている状況を作りにいっているように見えます。
インフラとしての「Amazon Dash Button」
皆さんは、少し前に話題になったこの「Amazon Dash Button」という製品を覚えておいででしょうか。
- 色々な商品に対応するボタンを家に置いておき、無くなりそうな時にボタンを押す。
- すると後日、その商品が届く
という製品でした。
Amazon Dash Buttonの製品ディレクターは、この製品についてこう語っています。
Amazonのミッションは、日用品のショッピング体験を消滅させることだ
引用:ceron
つまり、日用品を買ってる意識すらないのに、Amazonから買っているという状態を作ろうとしている訳です。
”インフラ化”という視点で注目してみると、このAmazon Dashボタンもやはり、インフラ化の政策の一環であるようにしか思えません。
Amazon Dashボタンが浸透すれば、顧客は日用品をAmazonからしか買えなくなります。そこまで行けばインフラと言わずして何と言おうか。
インフラとしての「Amazon echo」
先日、Amazon echoが日本に上陸するらしいというニュースが流れていました。
Amazon echo、むっちゃ熱いんですよ皆さん。僕は日本に上陸したらすぐ買います。
Amazon echoについては以下の紹介動画を見ると大体分かります。
「明日の天気は?」と聞くと答えてくれるし、「電気消して」とか「車温めておいて」とか指示しておけばその通りにしてくれるデバイスです。
IoT(モノのインターネット)という概念が流行りだしてから久しいですが、このAmazon echoは間違いなくIoT時代の中心デバイスになる存在です。
すなわち、人間とその他の家電のコミュニケーションは、全てがAmazon echoを仲介して行われることになりそうなのです。
図にするとこういう感じ。音声認識デバイスであるAmazon echoを通して、全てのコミュニケーションが行われるわけです。
「電気消して」という指示をAmazon echoに出すと、Amazon echoと連携している照明器具が、Amazon echo の指示を受けて消灯します。
Amazon echoがこのように中心デバイスになってしまったら、Amazonはもはや最強です。
全ての家電メーカーはAmazon echoと相性が良くなるように家電を作らなければいけません。
そして、全ての人間はAmazon echoを日常のあらゆるシーンで使わなければなりません。
これは、まさにインフラです。
本来家電メーカーではないAmazonが巨額の投資をしてAmazon echoを開発したのも、インフラ化の意図があるからです。
まだまだあるインフラ化の進行
語るとキリがないですが、Amazonは、Amazon Goというレジなしスーパーの構想をしてたり、ありとあらゆる方向から、意識していないのにお金を払っているという状況を作ろうとしています。
そして、意識しないのに当たり前に使う産業の中心を握ろうとしています。
インフラとして、Amazonのサービスが僕らの身近に来れば来るほど、他の産業にも進出しやすくなります。
例えば、Amazon echoが十分に浸透した後なら、Amazonがあらゆる家電メーカーのトップに立てるでしょう。
Amazonプライムビデオが十分に浸透した後なら、映像制作会社のトップもAmazonになるかもしれません。
これが、Amazonのインフラ化戦略であり、この戦略を持ってAmazonは”世界征服しようとしている”のです。
まとめ
以上、Amazonが世界征服を狙っている企業であることを見てきました。
- Amazonは”インフラ化”を狙っている
- 意識していないのにお金を払う状況を作ろうとしている
- 産業の中心部分になろうとしている
- そして、あらゆる産業に進出しようとしている
こんなにエキサイティングな会社は世界に一社しかないと思います。
僕は、Amazonで企画職をやらせてくれるならAmazonに就職してもいいですよ!