就活シーズン本番ですね。色々鬱な人たちとか、無個性の塊みたいなリクルートスーツに身を包んだ若者たちがいっぱい出現して大変不思議な気持ちになる季節です。
さて、僕は大学卒業後にいきなりフリーランスになったので、就活をしたことがありません。
じゃあ大学4年生の頃に何もしなかったのかと言われればそんなことはなく、「就活っぽいこと」はしていました。
そしてその「就活っぽいこと」の方が、新卒一括採用よりも正しいのではないかと思うのです。今日はそんな動きについて書いてみます。
僕がやった就活っぽいこと
書き出してみたんですけど、どうも僕は
- 自己分析
- OB訪問
- お金について考える(企業分析?)
- 採用面接
- 人間関係の構築(内定式?)
- 必要なことの勉強
くらいはやっていたようです。
エントリーシート書いたりこそしていないものの、結構就活っぽいことしてんじゃん!
以下、一つずつについて書いてみます。
自己分析
就活生って「自己分析」みたいなことしますよね。
僕は、大学三年生くらいのころ、そりゃもう死ぬほどの勢いで自己分析しました。
というのも、僕は大学三年生の時に、人生のビジョンを一度破壊されているのです。
元々、僕は教育がやりたかったんですよ。公教育を大きく変えたかった。で、教育の新しいカタチを模索して色んなことに挑戦していました。
そして、最終的に「自分は教育の世界で大きな寄与ができない」という結論に達しました。
この時は悲しかったですねえ。
ビジョンが破壊されたから、仕方なくかわりのものを模索しました。
そこで出てきたのが、「エンタメ」でした。新しいエンタメの世界を切り拓きたいと感じて、おかしなイベント運営なんかを始めました。
この学生団体を始めたのもその時期です。
それが本当に面白く、また、娯楽の世界にはやっぱり問題が多いなと感じました。
娯楽の世界は、人から与えられたルールに乗っかって遊ぶ「消費」ばかりがはびこっていて、自分で新しいものを作り出す「生産」の娯楽が極めて少なかったのです。
そして、「生産」の娯楽を作り出すことこそが僕が面白いと思っていることでした。
だから、生産の娯楽を普及させようと思いました。この分野なら、「自分が面白いと思うことだけを追いかけて生きる」生き方ができると思いました。
OB訪問
また、当時僕はおかしなイベントをたくさん主催していたので、おかしな生き方をしている人が身の周りにたくさんいました。
おかしな生き方をしている人に話を聞いて回りました。
中でも特に参考になったのは、「ヘンテコ遊び研究家」の話でした。こちらの、アルミホイルルーム企画をやっていた人ですね。
彼は「ヘンテコ遊び研究家」として生計を立てようとしていたことがあるという異色の人物で、彼の話が僕は大変参考になりました。
「やりたい企画をやる」と「お金を稼ぐ」の合併が困難だったから専業にするのをやめた、という話でした。
この話を、実際にやった人から聞けた経験は、非常に大きかったです。
「やりたいことやってお金を稼ぐなんて無理だよ」みたいなことを決めつけて言う人は多いんですけど、実際挑戦して挫折した人の話は面白い!
そして、彼の話は意外にも希望に満ちていました。
そう思いました。
そして、「彼の夢の続きを僕がやろう」と、勝手に決めました。
個人で変な企画を作りながら生きていく上でものすごく勉強になる話を聞き、フリーランスとして生きていく覚悟を固めました。
世間の奴がやってるOB訪問より、僕のこれの方が学びが大きくないですか?
お金について考えた
収入について
僕はそこそこ高学歴&理系で、そろばんを弾くのは苦手ではありません。
正直「お金を稼げるかどうか?」の判断は面倒だから嫌いなのですが、人生がかかってるからちゃんとやるか、ということで、お金の流れについて考えました。
しかも、普通とは逆の順番で考えました。
普通の就活生は
みたいに、「欲しい金額」を考えるところから始めると思うのですが、僕は逆から攻めました。
ここから始めました。イケダハヤトさんが推奨している方法ですね。
楽しく生きていける最低金額をまず把握して、それを稼ぐ方法を考える。この方が、現代的なライフスタイルの考え方だと僕は確信しています。
バブル期ならこのスタイルで良かったんでしょう。仕事はドンドン湧いてくるからドンドン働いてドンドン稼げた。
けど、現代はそうも行きません。そもそもそんなに消費が無いから、仕事が無い。ドンドン稼ごうと思ったら無理やり消費を生み出すしかないのです。
「無理やり消費を生み出す」というのは、「必要のないものを売る」ということになります。必要のないものを売るから、売った側も買った側も幸せにならない。
この、「限界を迎えた大量消費社会」から脱却するためには、「楽しく暮らせる最低限のお金を計算して、幸せにそれだけ稼ぐ方法を考える」ことが必要です。
就活生の皆様で、大量消費社会的な労働に飲み込まれるのが嫌な人は、この考え方を身につけておくことをオススメします。
堀元が必要なお金
で、僕は正直、全然お金を使いません。MacBook一台あれば生きていけるタイプです。せいぜい、本を買うお金があれば良いな、くらいです。
食費も、まあたまに気楽に飲みにいけるくらいあればOKです。
問題は、家賃でした。
家賃を取られてると、それだけで生活コストは劇的に増加します。家賃をまかなうために、かなり余分に稼がなければいけません。
家賃を浮かせる方法を考えた
最初は、シェアハウスに住むことを考えました。
と思いつつ、まだ高いなと感じました。できるなら、タダにしたい。
そう考えた僕は、シェアハウスの企業をやっている方に話を聞くことにしました。
かといって、いきなり
と宣言する訳にもいきませんので、「何かとっかかりがあればいいなあ」くらいに思って、会いに行くことにしました。
そこで出会ったのが、今のシェアハウスひだまりの上司の琢さんです。
初対面のとき、琢さんに色々な話を伺いました。雑談に始まり、シェアハウスの会社としてのビジョンをお聞きしました。
一時間以上話して、気が合うな、と感じました。会社としてのビジョンもクリアだし、話してて楽しい。
そんな話から、徐々に核心に迫ります。
ちょっとした雑用してもらったり、皆が交流するイベントを設けたりする人が欲しいね
僕はこの時、チャンスだ、と思いました。
採用面接
そこから琢さんとは、時折メッセージのやりとりをしたり、僕が主催したイベントに遊びに来てもらったりしながら、徐々に仲良くなりました。
そして、
ということで、ビックリする程厚かましいアピールの後に、僕はシェアハウスのハウスマネージャーとして雇ってもらえることとなりました。
ただし、給与はゼロ。その代わり家賃光熱費もゼロで住むことができるという条件です。部屋は極めて狭いです
これが、僕にとっての採用面接みたいなものです。
この「家賃ゼロ」というアドバンテージがあったから、僕はフリーランスとしての生活に踏み切れました
琢さんは、就活をしていない僕に唯一の採用通知をくれた人かもしれません。
人間関係の構築
就職した人は内定式とかあったりするんでしょうけど、僕も周囲との人間関係の構築は頑張りました。
僕は今、沖縄で「コテージなかどまり」というコテージを運営しています。
このコテージを運営して形にしていくために、近所の小学校の校長先生に挨拶に行ったりもしました。(旅館業の申請のために、近隣の教育機関の許可が必要だったりするのです)
また、イベント運営のために必要な人と色々絡みに行ったり、ゼロからの関係構築は学生時代にかなりやりました。
必要な勉強
保険とか金融とかに就職した人は、実務で必要な資格を取るために勉強したりすると思うのですが、僕も色んなことを学びました。
僕は全ての業務を自分でこなすために、
- 旅館業法の勉強
- 税金の勉強
- Webの勉強
など、何でもかんでも学びました。
学生時代に学びきれなかったことも、フリーランス暮らしをしながらずっと学び続けています。人生って一生勉強だね!
書いてみて思ったこと
ということで、僕がした「就活っぽいこと」をまとめてみました。改めて見返してみると
という気がします。
訳も分からず色んな企業を受けに行って、血ヘド吐きながら面接に追われるよりも、必要に応じて行動する僕のこの「就活っぽいこと」の方が正しい就活なんじゃないでしょうか?
まとめ
僕は就職活動をしなかったのですが、「就活っぽいこと」はしていたなあと思ったので、今回まとめてみました。
フリーランスになる!とか起業する!って人も、「就職活動っぽいこと」はする必要があり、就活シーズンも他人事じゃないのではないかなと思います。
必要であれば参考にしてね!