「うちの会社の求人のための記事、書いてくれない?」
と、言われたのが、一ヶ月とすこし前のことだ。
言ってくれた人は、いつも僕のイベントのスポンサーになってくれている株式会社Luxyの経営者、佐藤社長である
彼は、「うちの会社、いま求人に力入れてるからさ!堀元もうちの会社勧めるブログとか書いてよ!どんな形でもいいから!予算も出すから!」と言っていた。
だが、このブログは僕の人格と強くリンクしており、無難な広告案件などは放り込むのが難しい。
ましてや、普通のIT企業の求人広告など、やりたくない。
そこで、僕は考える。
この会社に感謝している部分は、NGがないということである。
普通の会社なら「それは倫理的にちょっと……」と言われそうなことも、「自由にやっていいよ!」と言ってくれる。
そんなワケで、「怒られるから」という理由で誰もやっていないであろう求人企画を提案した。
題して、「人前では暴力を振るわない会社Luxy」である。
めっちゃ暴力的な雰囲気で「人前では」暴力を振るわないと連呼する求人サイトというコンセプトだ。
というのも、僕は常々
と思っていて、それをぶつけてみた企画である。
怒られるかなと思ったら、少し時間を置いて「それで行きましょう!」と返信が返ってきた。社内の稟議が無事に通ったらしい。審査がガバガバだ。
以下、この求人サイト制作の裏話や、「なんでこんなもの作ったのか」などについて詳述していく。
なお、以下ではネタバレを多分に含むので、先に「人前では暴力を振るわない会社Luxy」を見てから読んで欲しい。
血痕の調整に5時間かかった
見ると分かるが、サイト内にはふんだんに血痕が出てくる。
シェアボタン一つとっても、全て血痕である。
また、最後にディスプレイに飛び散っていく血痕も、かなり調整にこだわっている。
スクロール体験が気持ちよくなるように、一つひとつの血痕がそれぞれ異なる速度で出現するようになっている。
この「血痕を調整する」という、普通の求人サイトではあまりやらない作業に5時間以上取られた。
「僕はなんでこんなことやってるんだろう」という気持ちになった。
「サイコパスっぽい顔」の調整に3時間かかった
あと、Q&Aの途中で社長の表情がヌルヌル変わるのだけど、
この、自然に変更できる顔の画像を選定したり、サイズが合うように加工するのも大変だった。
社長の顔の画像を70枚くらい比較検討したので、3時間以上はかかったような気がする。
より強く「僕はなんでこんなことやってるんだろう」という気持ちになった。
「変なWeb表現」も作品として作っていきたい
さて、ホントになんでこんなことをやったかと言うと、「変なWeb表現」に挑戦したかったからである。
ブラウザのスクロールに合わせて社長がどんどん近づいてきて、最終的に血痕が飛び散る……という一連のユーザー体験は、ブラウザを使った新しい表現である。
僕は企画屋として、なんでもやっていきたいと思っている。
以前、「悪口投稿サービス-kenasu」というWebサービスを作ったりもしたのだけれど、やっぱりWebにはまだまだ表現の可能性がたくさんある。
企画屋として、WebサイトもWebサービスもどんどん作っていきたい。
これからは、イベントも、文章も、ゲームも、動画も、ジャンルにこだわらずに色んなものを作っていきたいと思っている。
ということで、今回のこのページをバズらせて、次につなげていきたいと思っている。
だから、みんな、このページをシェアして欲しい。
僕が面白いものを作り続けるために、それが何よりも助かる支援だ。
どうか、よろしくお願いします。
Luxyさん、めちゃくちゃ自由な会社です
この「人前では暴力を振るわない会社」企画が通ることからも分かるように、Luxyさんはホントウに良い会社である。
少なくともここまで好き勝手にやらせてくれるクライアントを、僕は他に知らない。
このバカげた企画のための写真撮影も、多くの社員協力のもとで行われた。
「あれやりたいです!!」「これやりたいです!!」と提案したときの通りやすさは尋常ではないと思う。そういう労働環境がお望みの皆さんは是非応募したらいいと思う。
別にギャグではなく、今回の求人ページはホントウに「求人」である。ぜひ、皆さん応募してください。
「人前では暴力を振るわれたくない!」というエンジニアからの応募を、お待ちしています。
え?実際に陰では暴力を振るってるのかって?それは社長と二人きりの時に確認してください……。
ひとりバーグハンバーグバーグ
今後の僕は、ひとりで「バーグハンバーグバーグ」みたいなことを精力的にやっていこうと思う。
こういう、「ふざけたWebサイト」を作るのも楽しい。僕の「企画屋」としての仕事の一つにしていこうと思う。
今回、企画・構成・デザイン・コーディングまで全部僕ひとりで行った。(写真撮影だけ外注のカメラマンを入れた)
それぞれのクオリティは70点だと思うけれど、全部一人でやってるので、意地の張りどころで異常な労力をかけることができるし、調整に無駄な手間がかからない。
そのため、それなりに魂のこもったものを低予算でお届けできる、という強みがある。
バーグハンバーグバーグのような企画会社なら1ページ100万円単位の予算が必要になるのに対し、僕は20万円程度の低予算から制作できる。
異常なことをやって目立ちたい方、自社の自由さをアピールしたい方、予算が余ったので変なことにパーっと使いたい方、ぜひ僕に依頼して欲しい。
お仕事依頼はお問い合わせからどうぞ!