こんにちは。非日常クリエイターの堀元です。
今日は、「マシュマロ実験」について。非常に興味深い実験なのですが、世間では間違った解釈がはびこっています。
しかも、その間違った解釈のせいで、若者の人生を潰しかねないのです。
そんな間違った解釈(=大人たちの欺瞞)のせいで、人生を潰してしまう人が少しでも減るように、どうか皆に読んで欲しいです。
マシュマロ実験とは?
ここにマシュマロが一つある。
今すぐにこのマシュマロを食べても構わないけれど、あと15分だけ待てばもう一つマシュマロをあげよう
と言われた幼児が、どういう行動を取るかを調べた実験です。
実験の結果
実験の結果は、こうなりました。
マシュマロを食べなかった子どもと食べた子どもをグループにした場合、マシュマロを食べなかったグループが周囲からより優秀と評価されていること、さらに両グループ間では、大学進学適性試験(SAT)の点数には、トータル・スコアで平均210ポイントの相違が認められるというものであった。
ウォルター・ミシェルはこの実験から、幼児期においてはIQより、自制心の強さのほうが将来のSATの点数にはるかに大きく影響すると結論した
ざっくり言うと、結果は以下の二点
- すぐに食べない子供の方が周りから優秀だと思われている
- すぐに食べない子供の方が良い大学に行ける可能性が高い
ということになります。
マシュマロ大人は、こう語る
この結果をもって、世の中の大人はしばしば子供に語りかけるのです。
こんなことを言う大人は、ひどい嘘つきで、子供や若者の将来を潰してしまいます。
僕はこの「マシュマロ実験を引き合いに出して若者の未来を潰す大人」のことを、「マシュマロ大人」と呼んでいます。嘘です。今考えました。
これを言う大人は脳がマシュマロくらいの価値しかないと思います。
マシュマロ大人の言うことを信じてはいけない
こんなことを言ってる見当違いの大人の意見はまるっきり無視するべきです。その理由を書いてみます。
理由① 社会のルールは、マシュマロ実験と反対である
マシュマロ実験は「やりたいことを後回しにすると、やりたいことを実践する機会が二倍になる」というルールで動いています。
しかし現実社会はそうではありません。
サッカー選手になりたいのなら、今すぐにサッカーをやるべきなのです。
迷わずに一つ目のマシュマロに手を伸ばせる者だけが、二つ目のマシュマロを得られるのです。
あなたが「将来ゲームを作る人になりたい」と思っているのなら、すぐにゲームを作りましょう。
周りのマシュマロ大人は、「つぶしを利かせるために、プログラミングが学べる大学に行きなさい」と言うかも知れません。
そしてあなたが、不必要な受験勉強をしている間に、ひたすらゲームを作っている同年代との差は開いていきます。
すぐマシュマロを食べなかったあなたは、すぐマシュマロを食べた彼に勝てません。
ゲームクリエイターとしての経験値に差ができてしまうからです。
理由② マシュマロ実験を人生に適用すると、マシュマロを見失う
15分という区切りがあれば良いですが、マシュマロ実験を人生に適用すると、とんでもないことになります。
「マシュマロは後に残せば残すほど良いぞ!」と教えこまれた結果、自分がやりたかったことが10年間封印されかねません。
10年間も「やりたいことはやるな!封印しておけ!」と言われ続けた人間は、もはや「やりたい」という願望が無くなるでしょう。
もはや主体的に何かをしたくなることはなくなり、ただの「指示待ち人間」になります。
マシュマロをたくさん食べるという目的も見失って、ただボーッと待つ子供が出来上がります。
「何を学べば良いのかわからない」とかいう大学生は、まさにそれです。
理由③ 現代で必要な能力は、マシュマロを3個以上手に入れる能力
マシュマロ実験のよく分からないところは、「15分待つ」という意味の無い作業の報酬としてマシュマロがもらえることです。
ただの実験だからそういう状況設定になっているわけですが、マシュマロ実験を現実の世界に適用するならば、「ただ15分待ってしまう」人材に価値はありません。
なぜ15分待つことでマシュマロがもらえるのか?この大人の意図は何なのか?
そう考えて、15分待つ前にアクションを起こすべきです。
「あなたはなぜマシュマロを出し惜しみするのか?目的を教えてもらえれば協力できると思う」という対話をして、もっと上手い作戦を探るべきです。
ただ漠然とゲームのルールに従って2つのマシュマロを食べる人材の仕事など、これからの社会に残されては居ません。ロボットにできる仕事です。
ゲームのルールに疑いを抱いて、ルールを変えることが必要なのです。
まとめ
世の中の多くの大人が、マシュマロ大人です。親とか先生とか、そういう人達のほとんどがマシュマロ大人です。
彼らの言葉を真面目に受け取っていたら、あなたは潰れてしまいます。
一つ目のマシュマロに、迷わずに手を伸ばしましょう。
もっとたくさんのマシュマロを手に入れるために。マシュマロの味を見失ってしまわないために。