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新しい遊び「ワードウルフ」が面白い!【新感覚人狼】

ワードウルフ

こんにちは。非日常クリエイターの堀元です。

 

皆さんはワードウルフという遊びをご存知ですか?

僕は先日初めて体験したのですが、これが殺人的に面白い!

「遊びを作る側」を謳っている僕としてはとても悔しいのですが、遊びとしての完成度が素晴らしい。

あまりに素晴らしいので、今日はワードウルフについてまとめてみます。

ゲームの概要から、面白さの考察、そして勝つためのコツや、これからの社会がどうあるべきかまで絡めて書きます!

最後までお付き合いくだされ!

 

ワードウルフとは?

ワード(単語)+ウルフ(狼)の名の通り、単語を使った人狼のようなゲームです。

「人狼」的なエッセンスは残しつつ、よりお手軽で楽しいゲームになっています。

非常に簡単に言うと、「仲間はずれを探すゲーム」です。詳しいルールは以下!

 

ワードウルフのルール

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参加者全員が、ある単語(例えば、小学校)を与えられます。

この単語は全員共通ですが、一人だけ、微妙に違う単語(例えば、幼稚園)です。微妙に違う単語を与えられた人が「ワードウルフ」になります。

そして、全員が与えられた単語について会話をします。ワードウルフは一人だけ単語が異なっているので、僅かなズレが生じてきます。

このズレを見抜いて参加者がワードウルフを特定できれば勝ち、バレずに逃げ切れば、ワードウルフが勝ちです。

ルールはいくつかバリエーションがあるようですが、僕が遊んだルールはこれでした

このゲームのポイントは、自分が多数派なのか少数派(ワードウルフ)なのか分からないということです。

 

ゲームの進行例

例えば、三人でゲームをするとこんな風になります。

単語の確認

最初に、単語を与えられて、皆その単語を黙って確認します。口にはしません。

堀元
(僕の単語は「ガリ」だ)
参加者A
(僕の単語は「福神漬」だ)
参加者B
(私の単語は「福神漬」だ)

この場合、少数派(ワードウルフ)は「ガリ」の堀元だということになります。

 

会話の開始

会話を始める訳ですが、大抵の場合第一声が一番難しいです。

あまりにも核心的なことを言い過ぎると、いきなり死ぬ(自分がワードウルフだとバレる)ことになりかねません。

堀元
あー、これ寿司屋に行ったらガンガン取っちゃうわー

とか言ってしまうと、一発で、

参加者A
え、寿司屋にこれは無いだろ
参加者B
うん、寿司屋には無いね

と、一気にバレてしまいます。

 

結果、こういう静かなスタートになることが多いです。

参加者A
確認だけど…食べ物だったよね?
堀元
うん、食べ物だね
参加者B
食べ物だった!

このように、無難なところから探り始めることが多いでしょう。ちなみに、この同調「食べ物だね!」が遅いと疑われます。(周りに合わせている可能性があるため)

 

核心的なことでズレたら終わり

参加者A
ちなみに、堀元はこれ、何と一緒に食べることが多い?(カレーしかないよな…)
堀元
寿司だね
参加者A
えっ!
参加者B
えっ!

こうなると、負けです。だから、自分が少数派かもしれない間は、微妙な回答をする必要があります。

 

参加者A
ちなみに、堀元はこれ、何と一緒に食べることが多い?(カレーしかないよな…)
堀元
うーん、皆が好きな食べ物のアレだね。嫌いな人があんまりいないやつ

これなら、ごまかしたと言えるのではないでしょうか。

 

勝利のコツ

コツ①自分がワードウルフかどうかを、素早く判断する

とにかく一番大事なのはこれです。自分がワードウルフかもしれない時は、上手く周りに合わせながら多数派のワードを探ります。

自分がワードウルフだと感じたなら、情報をぶっこんではいけません。とにかく「どうとでも取れる言葉をそれっぽく」発言するのが基本です。

 

コツ②言葉を見た時点で、もう一つの言葉を考えておく

このゲームは「多数派の言葉」と「ワードウルフの言葉」という二つの言葉が出てきます。

自分は片方の言葉しか分からないのですが、もう片方を予想できているとかなり楽になります。

例えば自分の言葉が「東京ディズニーランド」だったとすれば、もう片方は「USJ」かな?という気になるはずです。

候補がわかっていれば、常に周りを見渡しながら、自分が多数派なのかワードウルフなのか考えることができます。

そしてワードウルフだと分かったときも、すぐにもう一方の言葉に関する発言をすることで、多数派のフリをできます。

 

コツ③情報の「強さ」を絶妙に調整する

状況に応じて、自分が出す情報の強さを調整する必要があります。

最初は当たり障りのないことを言いながら、自分がワードウルフじゃなさそうだ、と感じたら、徐々に核心的なことを言っていきます。

かと言って、「カレーと一緒に食べる」とはっきり言ってしまっては、ワードウルフが「あっ!多数派の答えは福神漬だな!」と気づいてしまいます。

「一気に核心」ではなく、徐々に情報を強くしていくのがセオリーです。

そして、強くしていく過程で、皆に質問する。怪しい奴を、この過程であぶり出すのです。

ああ!高度な知的遊戯!たまらない!!

 

 

盛り上がる時

このゲーム、思った以上に盛り上がるんですよ!!

以下、どういう時が面白いのか、書いてみます。

多数派の言葉を読み切って、完璧に合わせた時

ワードウルフになった時の醍醐味は、これだと思います。読み切って完璧に合わせた時の快感は、半端じゃないです。

一度、僕の言葉が「ワカメ」だったゲームで完璧に勝利したことがありました。これは本当に気持ちよかった。

まず、セオリーに合わせて僕はフワッとしたことを聞きました。

堀元
食べ物だよね?
参加者A
そうだね!
参加者B
あ、でもこれ食べたことないかも
堀元
えっ!マジで!?
参加者A
マジで!?
参加者B
うん、何か食わず嫌いで
堀元
マジで!?そんな人いる?
参加者B
だってさあ、そんなに身近にあるものでもないじゃん?
参加者A
まあそうか…
堀元
(ワカメはめちゃくちゃ身近だし、いくらなんでも食べたこと無い奴いないだろ…)
堀元
(どうやら俺は少数派らしい…)

 

自分が少数派らしいと思った以上、全力で周りに話をあわせながら、正解ワードを探します。

 

堀元
(「ワカメ」に近い言葉だとすると、何だろう?昆布とか海草系かな?)
参加者A
醤油で食べるよね
堀元
(醤油!?)あー、まあ醤油で食べるね
堀元
(海草系は醤油で食べんだろ…。何だろう?)

 

参加者B
これ言うと死ぬかもしれないけど、私、正直これを見た時、食べ物じゃなくて別のものを連想したんだよね
堀元
!!!
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この言葉でひらめきました。別のものを連想する食べ物で「ワカメ」に関係あるもの。

 

 

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これだっ…!間違いない…!!

 

堀元
(多分、答えは「サザエ」だな。俺の言葉が「ワカメ」な理由も分かるし、醤油のイメージも分かる)
堀元
君が連想したものって……
ここで言いよどみます。もし間違っていたら即死確定です。が、まず99%間違いないはず
堀元
…「アニメ」じゃない?
参加者B
そう!!!
参加者A
あー、そうだね!
堀元
(良かったあ!!)

結果、「アニメ」というキーワードを出した僕を疑うものは誰一人いませんでした。完全勝利です。

ああ気持ちよかった。

 

何じゃそのお題!ってなった時

僕たちはスマホアプリのワードウルフで遊んでいたのですが、そのアプリにはとんでもないお題がありました。

多数派:鉄棒

少数派:ラーメン

 

なんという言葉選びでしょう。

繰り返しますが、ワードウルフは基本的に「少しだけ違う言葉」が出てくるはずです。

鉄棒とラーメンは、何の共通点もありません。こんなのあんまりだ!

 

このお題の時は、当然ワードウルフが即死しました。

参加者A
食べ物ですよね?
堀元
いや、違うけど
参加者B
違うね
参加者A
えー、マジで!?!?!?
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「無茶苦茶なお題に振り回されるワードウルフ」も面白いです。2秒で負けた彼の顔を、僕は忘れません。

あんなにやるせない顔をしている人は初めて見た

 

 

ゲームの構造的な問題

そんな面白い「ワードウルフ」ですが、残念な点もあります。

それは、同じ問題は二度できない、ということです。

人狼は、基本的な役職やセオリーを理解してからが本番という感じですが、ワードウルフは同じ問題はもうできないという悲しみを抱えています。

さっきの「サザエ」と「ワカメ」にせよ、もう一つの言葉が分かっているならば、ゲームの面白さは半減してしまいます。

このように、当たりとハズレのパターンを覚えちゃうともうできないというのがゲームの問題点です。常に新しい問題を求め続けなければならない。

だからこそ、紙のゲームにはできません。アプリで、それもかなり多くの問題を入れたアプリで遊ぶのが前提になっています。

 

それにしても、ワードウルフの決定版アプリって無さそうですね。今アプリをいくつか調べてみましたが、どれもこれも問題数が大したことありませんでした。

問題が「ものすごくたっぷり」で、しかも「ラーメンと鉄棒」みたいな悪問があまり入っていないものが好ましいですね。

「ラーメンと鉄棒」は、たまになら面白いけど、ほんのちょっとでいい

これ、ワードウルフのアプリの決定版を作れれば儲かるんじゃないか?

手間がかかりそうなので僕はやらないですけど。アプリ開発者の皆さん、ビジネスチャンスですよ!

 

「人狼」との違い

手軽さ

圧倒的に違うのは「手軽さ」にあります。

人狼が1ゲームあたり30分等のまとまった時間を要するのに対して、ワードウルフは1ゲーム3分でできてしまいます。

初心者にもめちゃくちゃ優しい!ルール説明はものの1分で済んでしまいます!

 

定石の無さ

そして、ルールがシンプルゆえの「定石の無さ」が面白いです。

どうやって仕掛けてみても完全に自由、何が起こるかもさっぱり分からないという感覚。

人狼は「大抵占い師が二人出てきて、一人は狂人or人狼」みたいな定石がありますけど、ワードウルフはそういう定番の展開がありません。

好き勝手攻められて、好き勝手な戦術ができる。楽しい!!

 

ワードウルフに対して社会はどう向き合うべきか

この化物ゲーム「ワードウルフ」は、必ずやこれから流行ってくるだろうなという気がします。

一方で、たくさんの問題が出て来るような気がするなあ。

 

ルールの統一規格

今ザっと調べてみただけでも、ルールはかなりバラバラでした。

「フリートーク」ではなく、一人ずつがお題に対してコメントしていく「ターン制」だと主張するサイトもありました。

ワードウルフが誰か、という判定は、「最後に一斉に指差す」と主張するサイトもあれば、「分かった時点で審判に言いに行く」と主張するサイトもありました。

これ、きちんとルールを統一するべきですよね。

 

安定して遊べる場所の確保

「人狼」は、ずっと細々と遊ばれていました。市民権を得たのは、テレビで人狼が題材の番組が放送されてからです。

市民権を得るまでは、ネット上で細々と遊ばれていました。

ワードウルフも同様に、爆発的に広まるまで、細々と遊ばれている必要があると考えます。

ただし、ワードウルフの面白さはWeb上では味わいにくいです。

参加者A
でもどちらかと言えば…お酒の…
堀元
おつまみって感じだよね!!アレはね!(乗っかっておこう!)

みたいな、リアルタイムで喋っているからこそ可能な手法がいっぱいあるからです。

 

だからこそ、リアルの場で安定して遊べる場所が必要です。これが無いと廃れてしまうかもしれない。

ワードウルフの火を絶やさないように、コンスタントに遊ぶ場所を設けた方が良いですね!

ワードウルフやりたい!って方は、堀元見のtwitterまでご連絡下さい。設定致しますよ〜!

 

決定版アプリの出現(2017/04/19追記)

既存のアプリだと、お題の少なさが問題になっていましたが、いよいよ決定版のアプリが出たようです。

その名も、「ワードウルフ決定版」!!

ネーミング、そのまんまやんけ!!

 

お題の数は、現在150題で、近日公開されるバージョン1.02では250題に増えるそうです。

そして、年内に1000題を目指しているとのこと。何なんだその異常な情熱

 

その他、喋ることが無くなっちゃった時に押す「話題ボタン」等の工夫も凝らされていて、かなり作り込まれたアプリになっております。

 

決定版と自分で名乗ってしまうだけあって、ワードウルフの決定版アプリになっていきそうです。

こうしてまた一つ、儲け話が消えていった…

 

新・人狼ゲーム「ワードウルフ決定版」無料アプリ

iPhoneの方はこちら

androidの方はこちら

是非皆さんも、ダウンロードして遊んでみてね!

 

 

以上、新しい遊び「ワードウルフ」についてでした。

 

 

 

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author
Ken Horimoto
堀元 見

インターネットおもしろ雑文オジサンとして生計を立ててます。(性格が)悪そうなヤツはだいたい友達。

最近の主な収入源はnoteの有料マガジン『炎上するから有料で書く話』です。記事が面白かったら投げ銭がてら購読してください。

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