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僕が受けた3回の「記事を削除せよ」クレームまとめ-表現者への侮辱

ブログ

こんにちは。非日常クリエイターの堀元です。

ブロガーとして活動していると、書いた内容についてクレームを受けることがあります。

僕は議論好きなので、「◯◯は××だろうが!ふざけるな!」みたいな内容には大抵「おっ!」と楽しんで反論するんですが、本当に嫌なクレームは「記事を削除してください」です。

このクレームは、表現者への侮辱でしかありません。

そして、昨日もこのクレームを受けました。これで通算、3度ほどこのクレームを受けたことになります。

「削除せよ」クレームを受けて、3度の内の2度は、泣く泣く削除することになりました。

 

この理不尽さに余りにも腹が立つので、この3度を振り返ってみます。

 

一回目 某私立進学校

大学生の頃、僕はかつてとある教育プログラムのスタッフとして、某私立進学校に行きました。先生みたいな立ち位置です。

この学校はプレゼン教育に力を入れている学校で、プレゼン好きな僕は期待しながら学校を見に行きました。

が、その実態は酷いもので、生徒のプレゼンの質は極めて低かったです。

問題点を知りたくて生徒に色々話を聞くと、どうもプレゼンする場は多くても、適切なフィードバックをもらえていないようでした。

僕はそのことを文章にしました。

堀元
適切なフィードバック無しでプレゼンさせても、プレゼン力につながることはない。この点において改善が必要だよね

ということを書きました。

すると後日、学校からクレームが来ました。

先生
消せ!!

僕は納得できませんでした。誹謗中傷とかならともかく、実際に生徒を見て感じたことで、根拠もあったから。

堀元
「消せ」と言うよりも先に、あなた方の教育方針を見直してはいかがでしょうか?

すると、その教育プログラムの主催者の方に話が行ったらしく、「消して欲しい」と頼まれました。僕は彼にお世話になっていました。彼に迷惑をかけたくなかった。だから、納得行かないままに記事を削除しました

 

 

二回目 結婚してくれませんかおじさん

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二回目はこの記事です。

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こちらは、おじさん本人からのクレームが入りました。

「何か不本意な書かれ方なので、即刻記事を削除して下さい」と。

僕は再び納得できませんでした。そして、今回は自分のメディアです。誰にも遠慮することなく戦えます。

僕は、以下の内容を返信しました(実際にはもう少し長かった)

僕はあなたに「伺った内容をブログに書いても良いですか?写真を載せてもいいですか?」と確認を取った上で書かせて頂きました。その際に内容の指定は特に頂きませんでした。

また、記事の内容に関しても、これといって名誉を毀損するような内容や、伺った話から離れた内容を掲載したつもりはありません。

たしかにあの路上でのやり取りでは、真意を理解できなかったり、捉え間違っていた部分はあるのかもしれませんが、そこに対して僕は修正したり真意に合うように修正する構えはあります。

それに対して何ら交渉の意図を残さず「直ちに削除して下さい」はあまりにも厳しいのではないでしょうか?

僕は手間をかけてコンテンツを作成していますし、そこにはあなたの意図を捻じ曲げようというような気持ちはありません。伺った内容を素直に書いたつもりです。

この僕の返答に対してもおじさんの返答があり、長いやりとりをしました。

最終的には「君の記事にムッと来る人もいるのだとわかってほしい」と言われて、終了しました。記事は削除しなくて済みました。

 

三度目 某路上企画

昨日のことです。僕は某メディアに掲載する文章を書くために、得意の渋谷路上企画を行いました。(僕は「フリーハゲ」等の企画をよく渋谷路上でやっています)

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この企画実施中は、メディア編集の方やカメラの方もいました。

企画内で僕たちは、ある女性に声をかけました。一緒に写真を取ったり、連絡先を聞いたりしました。

そして後ほど発覚したのですが、この女性は未成年だったらしく、親御さんから編集部へ連絡がいったそうです。

うちの娘から連絡先を聞いたり写真を撮ったりしたらしいけど、どういうつもりだ!消せ!

未成年に絡んでしまったのは僕たちの不手際です。編集部からはもちろん丁寧な謝罪と、写真と連絡先の削除をした旨を伝えました。

が、親御さんはそれでも納得せず、企画コンテンツ自体の掲載を取りやめろと仰ったそうです。

信用できない、怖い、と。

 

このクレームはあまりにも酷いのではないでしょうか。クリエイターへの侮辱です。

時間と手間暇をかけて作ったコンテンツを、「何となく信用できない」程度の理由で破棄させようとするのは、暴力です。

しかしこちらに不手際があり、クレームが付いた以上、掲載は取りやめることにする、と編集者に告げられました。

「企画を守りきれなくて、本当に申し訳ない」と、編集者は言いました。彼の態度から、きっと親御さんと必死に戦ってくれたんだろうな、と思いました。

原稿料は迷惑料込みということで予定よりも高い金額をもらえましたが、全然嬉しくありませんでした。

作ったコンテンツが理不尽なクレームで、世に出せなくなってしまう悲しみは深いです。

 

表現者のことを、知ってほしい

僕たち表現者は、自分の表現のために必死に準備しています。悩んでいます。時間をかけています。

そしてコンテンツは僕たちの命です。どう表現しようか苦悩しながら生み出した、子供のような存在なのです。

それを、大した理由もなく「気に食わないから消せ」と突っかかるのは、やめて下さい。

隣の子供が少しうるさかったから、「殺せ」という人がいるでしょうか?

コンテンツを、僕たちの苦悩の産物なのだと理解していれば、簡単に「消せ」とは言えないはずです。

コンテンツはあなたが思っているように、ちゃちゃっと作ってちゃちゃっと世に出しているものではないのです。準備して、実行して、悩みながら生み出したものなのです。

 

まとめ

コンテンツを消すということは、クリエイターの子供を殺すことなのだと、認識して欲しいのです。

そして厄介なことに、「削除せよ」クレームは、通ってしまうことがあります。

社会的な立場のあるメディアや団体は、その手のクレームの中で、ゴリ押しで載せることができない場合もあるでしょう。

実際、僕が3度の内の2度抗えなかったのは、社会的な立場が絡んでいました

クレームが通った時「ざまーみろ、削除させてやったわ!」などと決して思わないで欲しいのです。

一人(あるいは複数)の人間が、必死で作ったものを殺しているのです。削除クレームを出すのなら、その覚悟と罪悪感を持って、出して下さい。

 

一人でも多くの方がクリエイターの痛みを理解して、削除依頼が修正依頼に変わる日を、心待ちにしています。

 

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author
Ken Horimoto
堀元 見

インターネットおもしろ雑文オジサンとして生計を立ててます。(性格が)悪そうなヤツはだいたい友達。

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