こんにちは。非日常クリエイターの堀元です。
突然ですが、僕はこの夏の夢が叶いました。その夢とは、
というものです。
どういうこっちゃ?という人のためにちょっと説明しておきましょう。
浮き輪で島を作る
そう、この写真の様な「海に浮かべて寝るための四角い浮き輪」をたくさん繋げれば島になるのではないか?と思いました。
思いついたのが初夏だったので、この夏の内にやりたいなー、とぼんやり思いながらしばらく過ごすことになります。
実現のきっかけになるコンペ
そんなある日、僕の所属しているブログサロンで、「面白いブログ企画に1万円あげるよ!」という企画が出てきました。
僕はこういう「面白いことしてくれたらお金あげます」みたいな企画が大好きなのです。
そしてすかさず書き込みました。
結局、この企画が高い評価を頂き、1万円もらえました。
島作りやろうぜ!!
もうこうなったら島を作るしかない。僕は即座にイベントページを立ち上げて、イベントにしました。
【浮き輪で島を作りませんか?】
嘘みたいな企画で恐縮なのですが、8月20日に海に浮かべて寝るタイプの浮き輪(フロートマット)を繋げて島を作る企画をやります。
詳細は以下のリンクから!https://t.co/N244flQop7 pic.twitter.com/1CP1hsaUrD— 堀元 見@あそびカタのプロ (@kenhori2) August 1, 2016
その後、台風が来て延期になったり、100円のフロートマットだと強度が低いと判明したり、コスパの良いフロートマットを探すために業者を探しまくったりしながら、当日を迎えました。
ちなみに、フロートマットは最終的に24枚買いました。一枚500円ちょっとでした。
当日、序盤戦
なんだかんだ言っても海はテンション上がりますね。これから島を作るワクワク感があればなおさらです。
最初、膨らませるポンプの使い方が分からず慌てるというハプニングがありましたが、それを乗り越えてからは海を楽しみつつどんどん膨らませていきました。
膨らませてる!
飛び入り歓迎です!#浮き輪で島作り pic.twitter.com/1LBsTo7CMH— 堀元 見@あそびカタのプロ (@kenhori2) September 3, 2016
twitterで飛び入りを募集していたところ、「マジで島作ってるんですかww家近いんで参加しますww」と言って飛び込んでくれた方もいました。
知らない人が一緒に島を作ってくれるネット社会って素晴らしいな、と心から感動しました。
ちなみにこちらの膨らまし作業ですが、6個くらい膨らませたところで完全に飽きてしまいます。
時折新しい人が参加してきてくれるので、「よっしゃやるか!」みたいな感じになるのですが、新しく来た人もすぐに飽きてしまうので、膨らませる作業が全然進みません。
繋げて島にしていく
膨らませる作業に飽きてきたので、完成したフロートマットを繋げて島にしていきます。
こんな感じで。
ええ。こんな感じです。
おそらく皆さんは思ったでしょう。「そんな固定で大丈夫か?」と。
もちろん、僕たちも不安になりました。
あまりの怖さに、二つだけ繋げたもので実験をすることになりました。
水につけるのが不安過ぎて、僕(写真右)は思わず苦笑いしています。
実験の結果
固定に使用したのはこちらのテープです。切れにくいし水に強いし、完璧でした。
3M 強力多用途補修テープ ダクトシールテープ 48mm幅×54m DUCT-54
浮き輪で島を作る人にとっては必需品と呼べそうです。浮き輪で島を作る人は是非お買い求め下さい。
続々繋げる
イケることが分かったので、どんどん繋げていきます。
相変わらず圧倒的な工作感が否めないですが、さっき上手くいったんだから工作感には目をつぶります。
徐々に島になってくる
島になってきた。
見てくださいこの島感!!8個繋げると俄然島感が出てくるのです!!
もう浮かべちゃおうぜ!
8個で出発
ということで、8個で出発します。
帰還。僕らのテンションはピーク。しかし後ろの女性は凄い目つきでこちらを見ている。
一旦休憩
とりあえず前半戦のピークが終わったので、休憩を挟みます。
瓶のコーラやファンタを飲みつつ、江ノ島を満喫。
ところで、写真右の彼はなぜか服のまま島に乗って海に出たので、シャツが濡れています。バカなのかもしれません。
作業再開
ご飯を食べたりコーラを飲んだりして体力が回復したので、膨らませる作業を再開します。
ところが、トラブルが発生します。
ポンプの故障が頻発し、全然空気が入らなくなりました。
全力で口で空気を入れているところ。顔の必死さの割に全然空気が入っていないので、周りの人は笑い転げていた。
燃え尽きた。
お土産屋に頼る
あっという間に膨らんでいく浮き輪。溢れ出る「最初からこうすれば良かった感」。
傷を追った仲間を連れ帰る帰還兵のごとくお土産屋から戻ってきました。
皆それぞれに「やったぜ!」という顔をしています。やったのはお土産屋の電動ポンプであって、僕たちはそれを眺めていただけなのですが、不思議と「やったぜ!」という顔をしています。
みるみる内に島ができていく
膨らませる問題が解決したので、あっという間に島ができていきます。
最初からお土産屋に頼っていたら午前中に完成した可能性が高いのですが、まあ汗水たらしたほうが良い島ができる気がするので結果オーライです!
ちなみにこの頃は、通りがかりの人に話しかけられる回数がめっちゃ増えました。
「トイレはどこですか?」とか「お土産屋はどこですか?」とか聞かれます。海岸の管理者と間違えられた可能性がありますね。
島の完成
島完成したぞーー!!!#浮き輪で島を作る pic.twitter.com/MqeIy3QEJs
— 堀元 見@あそびカタのプロ (@kenhori2) September 3, 2016
そして、無事に島が完成しました。24枚のフロートマットを使った島。
大きさが分かるでしょうか?
20人以上が寝られる面積なので、かなり「島」と言えるレベルのサイズです。
完成した瞬間は皆で「うおおお!!島だ!!」と騒ぎました。
念願の島が作れたことが嬉しくてしょうがなかったです。
島に乗っかって記念撮影。
ちなみにこのサイズの島になると、さすがに周囲からの注目が半端なかったです。
「海水浴場のスターになる」という目的はそこそこ達せられました。
島を運ぶところ。7人がかりで運びました。
あまりの巨大さに運びながら笑いがこみ上げてきます。
海の近くはかなり風が強く、風にあおられるとテープでくっつけた部分がバタバタと暴れます。
そして海に出る
風に煽られて島を制御するのに手間取りつつ、必死で海まで運び、島を浮かべます。
この瞬間、僕は最高に幸せでした。
海に入ってからの30秒間、感じたことのない幸せを感じました。
デカい島を運んでいるという高揚感と、海に島を浮かべたらどんな気持ちになるかというワクワク感、島に早く飛び乗りたいという原始的な欲求が混ざっていました。
そして、足元の海の冷たさと、頬を撫でる風の生ぬるさ。それに皆の嬌声や、スマホを持ってきてしまった奴の悲壮な声が交じり合いました。
ワクワクする感情の洪水と、身体的な感覚の洪水が、最強の快感でした。
ああ、この瞬間のために僕は生まれてきたんだな、と思いました。陳腐な表現ですが、本当にそう思いました。
島を作りたいっていう下らない夢だったけど、本当にやってみたかったことをやれた喜びがありました。
こうやって1つの夢が叶って、島に乗ることができるんだという昂ぶりが、僕に凄まじい幸せを与えてくれました。
昨晩の浮き輪で島を作る企画、作った島を海に浮かべる瞬間の喜びと、一瞬先がどうなるのか分からない感じが本当に最高でした。
ああいう瞬間があるから僕は生きていられるんだな、と思います。
あまり寝てなくてコンディション悪いですが、感動が薄れない内にブログにします。#浮き輪で島を作る— 堀元 見@あそびカタのプロ (@kenhori2) September 3, 2016
この爆発的なテンションの中で、僕も皆も叫んでいました。
「やべえ千切れそう!!」とか「後ろのほうがひっくり返ってる!」とか「そろそろ乗れそう!!」とか、多分そんな内容でしょう。
でも、何を叫んだかはもう覚えていません。
覚えているのは、飛び散る水しぶきの冷たさと、ビニールのツルツルした感触と、飛び交う声の熱量だけ。
息もできないような喜びと、空や砂浜や海の大きさだけ。
乗って、島の上から景色を見てから、少しずつこの興奮が落ち着いてきました。
島の上で波を感じる数分間は、最高の満足感を味わいました。
島を浮かべる瞬間の、息もできない幸せを思い返しながら、光景を目に刻みこみました。
終幕
終幕はあっという間に訪れました。
浅いところに来ると凄まじい風と波に煽られ、島は簡単にねじれてしまいます。
島の後部は、ひどくあっさりと離れてしまいました。
しかし、名残惜しくはありません。これが手作りの島の運命なのでしょう。
あの究極の30秒と、それを噛みしめる数分間をくれたこの島へ、僕は最大の感謝を送りたいと思います。
回収される島(の後部)
延長戦
後部が切り離された後も、無事だった前部だけで延長戦へ突入。
ここはもう「島が粉々になってもいいや!!」という気持ちで好き勝手に暴れまわる。
途中、観光で来ていたという台湾人(写真奥)も乱入し、謎の盛り上がりへ。
島は、崩壊の一途を辿ります。
更に分離していくマットを止めようとする人間のあがき
くちゃくちゃになった島を回収して終了。
本当に、心の底から面白い一日でした。
まとめ
以上、「浮き輪で島を作る」の一部始終でした。
今回、心から感じたのが、「島を運んで浮かべる間」みたいな、時間にすれば30秒にも満たない時間が、僕の生きがいに他ならないんだということです。
あの興奮が味わえるなら、僕はのたれ死んでも何ら構わないと思いました。
息が止まる程の興奮って、初めてだったかもしれません。
ああいう瞬間を味わう回数を、人生の中で一回でも増やすことだけを追いかけて生きたいです。
そして無意識にでもそう思っていたから、僕は就職せずに「非日常クリエイター」という仕事を選んだんだろうと感じました。
皆にもこの感覚を味わって欲しいし、僕自身も味わい続けよう。
改めてそう決意できる一日でした。
そして、この日の打ち上げの乾杯の挨拶で、僕は気の利いたことを何も言えませんでした。
島を作るという僕の夢が、1つ叶いました!本当にありがとうございました!
これしか言えませんでした。でも本心でした。
夢が叶って、最高に気持よくて、こんな日が何度もあれば、もうそれだけで人生は豊かだと思いました。
僕はこれからも、非日常クリエイターとして、皆が突き抜けるような興奮を味わえる非日常体験作りを続けていきます。
今後のイベント情報は、堀元見のtwitterアカウントをフォローして下さい。
そして僕自身の人生にも、皆さんの人生にも、息が止まる程の興奮を増やせますように。
世界を面白くしよう!