「通貨」という概念がなくなる片鱗を新サービス「VALU」に見た

こんにちは。非日常クリエイターの堀元です。

皆さん、VALU使ってます?これ面白いですよ〜!

 

VALUとは?

ざっくり言うと、株式のように、個人に値段をつけて売買できるサービスです。

自分に対して発行する株式(VA)を人に売って、資金が調達できるという仕組みです。

まんま株式会社と同じシステムです。

 

ちなみにこちらが実際の画面。僕の値段が分かります。

1VAっていうのがまあ1株だと思っておいてもらえればいいです。僕は1000VA発行してみました。

1VAの現在の値段は0.00158BTC(ビットコイン)です。400円くらい。

高いのか安いのか全く分からなくて笑っちゃいますね。

 

既に26VAほど買って頂きました。皆さんありがとうございます!!

 

さて、ここまで書いておいて何ですが、多分皆さんピンときてないでしょう。

何しろ、これだけ面白がって売り買いしてる僕も未だにピンときてないですからね。

 

サービスの意味合いとしては、イケダハヤトさんが詳しく記事にされていました。

トップユーザーが解説!話題の革命的サービス「VALU」の始め方。

 

「仕組み」としてはこのイケダハヤトさんの記事で良いんですが、「結局これは何なのか?」という本質的な部分を、僕は噛み砕いてみようと思います。

 

買うことのメリットは何なのか?

サービスの説明を見た瞬間、そして、その後もずっと僕の頭に引っかかってる疑問が、

堀元
結局これ買って何になるん…?

ということでした。

VALUというサービスを分かりにくくしているのはこの部分にあります。

順を追って、他の買い物と比較してみましょう。

 

株を買った場合のメリット

皆さんは「株を買う」ことのメリットは何かご存知ですか?

  • 株価が上がると儲かる
  • 配当金がある
  • 株主優待がある

あたりがメリットだと思ってる方もいると思うんですが、これらは株式というものの持つ本質的な価値ではありません。おまけです。

株を持つことのメリットは、会社を部分的に所有できることです。

アップルの株を買えばアップルという会社の一部を所有していることになります。

だから株主総会で発言する権利があるし、持っている株の量に応じて会社の方向性を決められる訳です。大げさに言うと、会社を操れる

100株発行している会社の51株(過半数)を持てば、会社の方向性はほぼその人が決めることになります。

 

僕らが株を買うことができるような上場企業は大きい会社ばかりなのでそんな感覚はないんですが、本質的には、株式の持つ価値は会社を所有できるということになります。

だから当然、良い会社の株価は上がります。(皆いい会社を所有したいし、いい会社を操りたい)

 

VALUと株の違い

VALUは、「人間を対象にした株式のようなものだ」と説明されていますが、上記のことを考えると、本質的な価値は全く異なることが分かります。

だってそうでしょ。

お前のVAは全部俺が買ったから、今からお前の人生は俺のものだ!!

とかやられたらたまったものじゃない。

人間には人権があります。VALUでは、この人権を売り渡している訳ではないというのがポイントです。

 

株式会社:株式を買った人が会社を所有する

VALU:VAを買った人が、対象となる人間を所有する訳ではない

 

つまり、株式とVAは本質的に全く異なるものなのです。

これは、全然違うと言って問題ないでしょう。

株式を持つ最大のメリット「会社を所有できる」がなくなっているのです。

では、VAを持つことのメリットは何なのか。以下、考察してみます。

 

 

メリットらしきもの① 一応「優待」がある

メリットらしきものの一つが、「優待」です。

公式サイトが提供している機能として「株主優待」があります。

株主優待といえば一般的にはその会社の商品が送られてきたり、その会社の商品券が送られてきたりしますよね。

VALUについても同様に、優待を作ってVAにその人ならではのサービスをくっつけることができます。

ちなみにこちらは僕のVAの優待です。村を作りたい人は買うしかないですね。

 

さて、そんな「優待」なのですが、結論から言うとこれはVAの本質的な価値ではありません。

ほとんどの人は優待をつけずにVAを売っていますし、買い手も優待を求めて買っていません。

株式と同様、優待はただの”おまけ”です。

こちらをメリットと言い張るのは厳しそうです。

 

メリットらしきもの② 株主限定の情報が届く

一応機能として、株主にだけ情報を届けられるみたいなものもあります。

が、言うまでもなくこれもおまけですよね。

株主になっていると、その会社の決算書が毎年送られてくるのと同じです。これをVA所有の価値と言うには無理がある。

 

メリットらしきもの③ 値上がりすれば儲かる

ではこれはどうでしょうか。

自分が買ったVAが値上がりして、値上がりしてから売れば儲かりますよね。

今のところ、皆の共通見解としてメリットになっているのは、これのようです。

VAを買っている人はほとんどが、値上がりして儲かりそうだから買うか!という動機で購入しています。

 

しかし残念ながら、これはVAを持つことのメリットの説明にはなってないのです。

”値上がりする”というのは、価値ではありません。

ものの値段というのは、こうやって決定されます。

  1. ある人がそこに価値を見出して
  2. お金を払って買おうとする
  3. 売り手が合意する値段を交渉で探す

 

お分かりでしょうか?

値段というのは、”何らかの価値”を反映して決まるものです。

すなわち、”値上がりする”というのは本質的に何かの価値の説明になってないのです。

 

前述の通り、株式の価値は本質的には「会社を所有できる」ということにあります。

このことに価値があるから、会社の業績によって、株式の価値は上がっていくのです。

株式の”値上がり”は、”会社の所有”という価値に結びついています。

 

しかし、そもそもVAは、持っていても何も所有できません。

本質的な価値がないようです。不思議。

以上、普通に考えていたらVAは上手く捉えられません。

 

そこでちょっと、考え方を変えてみます。

 

仮説:VAは通貨なのか?

ここで一つ、新しい仮説を立てます。

先ほど、ものの値段はこう決まると言いました。

  1. ある人がそこに価値を見出して
  2. お金を払って買おうとする
  3. 売り手が合意する値段を交渉で探す

ただし、全てのものがこうであるわけではありません。

例外は、通貨です。

通貨は、

  1. 「この◯◯には価値があることにしよう」と決める
  2. 人々がそれに合意する
  3. 皆が「俺、今◯◯を300円で買っても良いよ!」と取引を始める
  4. 為替レートが決定(変動)する

という形で、価値が決定されます。

 

VAはひょっとして、通貨なのでしょうか?

 

これは、半分正解だと思っています。VAは通貨的なものなのでしょう。

だから、それ自体には価値がなくても、値上がりするのです。

わあ、謎が解けましたね!「VAは性質としては株式ではなく通貨に近い」ということです。

 

しかし、まだ問題があります。

それは…

 

問題:ではなぜVAという通貨が生まれるのか?

通貨には、生まれる理由があります。

理由のない通貨は、使われませんし買われません。消えていくだけです。

想像して下さい。仮に僕が、

堀元
今日から新しい通貨の”ギョイ”を作るよ!1ギョイ=100円で交換できるよ!

ということを言い出したとして、あなたは100円を1ギョイに交換しますか

しないでしょう。だってギョイにするメリットが全く分からないもん。

ギョイには、生まれる理由がないのです。

そんな通貨は滅びるだけです。

ちなみに、ビットコインのような仮想通貨には、生まれる理由があります。

それは、中央集権管理システムではない、分散管理型の通貨だからです。

この辺の話を始めるとまた長くなるので、意味が分からない人はググって下さいませ

 

分散管理型の通貨を使うことを好む人は、円よりもビットコインを好むでしょう。

分散管理だからという理由で、人々がビットコインに価値を見出すのです。

だからビットコインは買われるし、価値を持ち続けられるのです。

 

VAにおいてはどうでしょう?

なぜ買われて、なぜ人々は価値を見出すのでしょうか。

 

VA=通貨からの脱却

結論から言えば、VAは、通貨からの脱却という可能性を秘めています。

VAは通貨的なものでもあるのですが、同時に通貨という概念を破壊する可能性があります。

 

順を追って説明しましょう。

 

4人しかいない村には通貨は要らない

実は、4人しかいないコミュニティでは、通貨は不要なのです。

なぜなら、4人の間で、「コミュニティへの貢献度」が共有されているからです。

Aはとっても良い奴で働き者、いつも皆のために村の掃除や仕事を進んでしている。

B、Cは普通。

Dはちょっとサボりグセがある。村の仕事も時々サボる。

こんな環境であれば、通貨は要りません。

Bが海で魚を釣ってきた時、魚を売り買いする必要がないのです。

Bは、Aに一番大きい魚を、Cに中くらいの魚を、Dに小さい魚をあげるでしょう。

4人しかいない小さい村では、共同体への貢献度が可視化されているので、通貨に頼る必要がないのです。

 

巨大なコミュニティでは通貨が必要

一方、巨大なコミュニティでは、目の前の人の共同体への貢献度が分かりません。

目の前の人はとんでもないサボり魔かもしれないし、すごい働き者かもしれません。

目の前の人の価値(貢献度)が分からないので、通貨が必要なのです。

 

個人に値段がつく=その人の価値が可視化される

前述の通り、VALUによって、個人に値段がつきます。

すると、その人の価値(貢献度)が、可視化される訳です。

ああ、この人は社会にこのくらい貢献してるんだ

というのが、分かるようになります。

これって、「4人だけの村」と同じ状態ですよね?

 

貢献度が可視化されていれば、通貨は要らない

だから、可視化された貢献度に応じて、魚屋は魚をあげちゃってもいいのです。

魚屋
お、兄ちゃん貢献度高いね!それならこのマグロ持ってってよ!

という感じです。そこに通貨のやり取りは発生しません。

 

これ、通常の通貨という概念に慣れきっている僕らにはめちゃくちゃ違和感のある話です。

ただし、論理的には、これは4人の村と同じ状況です。

貢献度を正確に可視化する仕組みさえ存在していれば、社会にもたらす利益と、受け取れる報酬が同じになるはずです。

細かい通貨のやり取りは一切消滅して、あげる・もらうだけの状況に持っていけるかもしれません。

 

そしたら最高ですよ!レジ打ちも経理も必要なくなって、財布を持ち運ぶ必要すらなくなる!

この理想像に向かう人類全体の指向性があるから、VAという(とりあえず今は)通貨的なものが生まれ、価値を持っているのではないでしょうか。

 

まとめ

とても長く、抽象的な主張になってしまったので、まとめます。

  • VAは株式とは異なる。それ自体に価値がない「通貨的なもの」だ。
  • VAは貢献度の可視化によって、通貨という概念を破壊する可能性がある
  • VAという通貨的なものが生まれた理由は「通貨を消滅させてより楽な社会にできる可能性があるから」
  • VALUというサービスの本質的な意味は「個人の貢献度の可視化」だ。

 

以上、今日僕が考えていたトンデモ理論になります。

未来について夢想するのは非常に楽しい!

数時間考えていたことなので、抜けはたくさんありそう。皆さんも意見があったら聞かせてくださいませ!

 

堀元のVALU

さて、そんな僕のVALUページはこちら!

堀元 見(あの村 村長)のVALUページ

買ってくれたら小躍りして喜びます。あなたもVALUで遊び倒しましょう!

 

 

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