震えるほど美しい表現力!「日食なつこ」の名曲名歌詞まとめ

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こんにちは。非日常クリエイターの堀元です。

「日食なつこ」を皆さんはご存知でしょうか?

知らないって?

人生損してるから聞いた方が良いよ!!

彼女の世界観と歌声、そしてピアノの気持ちよさがストレートに伝わる「水流のロック」からがオススメです!是非一度じっくり聞いて下さい。

 

日食なつこの魅力

日食なつこの最大の魅力はその表現力です。

ほとんどの曲がドラムと、自身のピアノと歌声だけで構成されています。そのシンプルな構成で、メッセージが力強く伝わってきます。

そして、一曲の中で伏線を回収するとも言える仕掛けがあって、最高にテンションが上がります。

以下、そんな彼女の表現力が最高に活かされている名曲名歌詞を挙げていきます。

 

水流のロック

冒頭にも動画を貼りましたが、この「水流のロック」は何もかも素晴らしい。

曲の作りに、人を勇気づける力が込められています。まずAメロの歌詞をご覧あれ!

流れもしないよ停滞のさなか
景色は似たり寄ったりだね
変わってみろよと挑発したとこで
世界は今日も臆病だね

挑みもしないよ泥濘のさなか
僕らの尾ひれ胸びれは
逃げるためだけに生えたわけじゃない
この身を捩って前にゆく

「変わりたい自分」と「変わらない景色」に悩む歌い出し。

変わろうと全力で動き出す自分達を肯定する歌詞です。

そして、この自己肯定の力は、曲が進むに連れて強くなるように仕掛けられています。

3回訪れるサビの歌詞が、少しずつ変化していくのが最高なのです。

 

1回目のサビ

歌ってほしいよロックンロール
踊ってあげるよ scraming dance
ここでふたり起こした逆流で
世界がどよめけばいいと思うんだよ 水流のロック

周りが変わらなくても、二人のロックンロールで、変えていくことを望んでいます。

例え周りが変化をしようとしていなくても、二人だけのロックでも、「世界がどよめけばいいと思う」のです。

 

2回目のサビ

鳴らしてくれたらラッフィングポップ
泳いでいけるよ seems a back flow
ここでふたり起こした逆流が
伝説になるさとうそぶいた

「君」がラフィングポップを鳴らしてくれたら、世間の流れにも逆らって泳いでいける。そんなモチーフで始まる2回目のサビ。

テーマ自体は一回目のサビと同じ。ただ、後半の力強さが少し変わります。

起こした逆流が伝説になるさ、と「うそぶいて」います。

1回目では「思う」だけだったけど、今度は言葉にしています。

本当に伝説になると思っていなかったとしても、軽口だったとしても、「伝説になるさ」と口にしています。

 

3回目のサビ

歌ってあげるよロックンロール
踊ってほしいよ scraming dance
ここでふたり起こした逆流が
伝説になるさとうそぶいたこと
ほんとにしようよ水流のロック

「伝説になるさ」とうそぶいたことを、「ほんとにしよう」と提案しています。

かつてのあのセリフを、軽口だったかもしれないあのセリフを、現実にしようと提案します。

2回目と同じ歌詞かと思いきや、圧倒的な力強さで「ほんとにしようよ」と語りかける構成とが、圧巻の迫力を演出しています。

ピアノと歌声の表現も手助けして、この「ほんとにしようよ」でフィナーレを迎える気持ちよさがあります。

 

一貫したテーマ「変わらない世界を変えてみたい」を、段々力強く表現していき、最後の圧倒的なフィナーレに持っていく。

この表現力の凄まじさが、日食なつこの実力です。

「世界を変えたくても変えられない」というアンニュイな気だるいAメロから始まり、ラストのサビでは「世界を変えよう」というパワフルなメッセージに繋げてくれました。

この一曲を聞けばもう問答無用で

堀元
っしゃあ!!世界変えてやるわ!

という精神状態に移行させられてしまいます。凄すぎ!

 

ヒーロー失踪

圧巻のメッセージ性が素晴らしい曲がこちらの「ヒーロー失踪」です。

文学性が素晴らしいので、歌詞をまるごと抜粋して考察してみます。

 

偽物のヒーロー

応答願う この星の空はSOSで飽和してる

シネマスクリーンで憧れたあのヒーローを待ってる

正義を名乗った木偶の坊達は今日も悲劇を待ちわびている

泣いてる君に伸ばされた手は見返りを求めてる

本当のヒーローは 幻の類ですか?

冒頭、「ヒーロー失踪」というタイトル通りのテーマを打ち出しています。

地球上のどこにも「本当のヒーロー」がいない絶望感を描きながら、偽物のヒーロー(=正義を名乗った木偶の坊)の存在も描きます。

 

しかし、この曲のテーマはこの通りの「ヒーロー失踪」ではないのです。

暗いながらも力強い曲の展開が、この後のメッセージを示唆しています。

 

 

救いをただ待っている愚かな民衆

応答願う この星は 今日もSOSで飽和している

誰もいやしない空に放たれる救難信号

早くヒーロー 急いでヒーロー

間に合うわけがない ただ呆けて待つ退屈な人の群れ

小さな傷で大きな救いを欲しがった

そんなことないと言い返す君の悲劇も随分と隙だらけだ

続いて、ヒーロー側の問題ではなく、民衆側の問題を描きます。

無責任に救難信号を放って、「呆けて待つ」人の群れ。

彼らが用意した悲劇は隙だらけで、小さな傷にも関わらず、大きな救いを求める愚かな民衆です。

 

応答願う この星はいつもSOSで飽和している

履いて捨ててもまた増える もうずっと曇り空

見ろよヒーロー 笑えよヒーロー

助けを求めて泣いて 救われなければ怒り狂って

まったくもって浮ついた喜怒哀楽だ

自分で掘った悲劇の穴に 足を滑らせて落ちてしまえ

引き続き、民衆の愚かさを描きます。

「助けを求めて泣いて救われなければ怒り狂」う民衆は、悲劇の穴を自分で掘っているのです。

勝手に悲劇を作ってはまり込んで、ヒーローに助けを求めている。

現代社会にありがちな閉塞感です。

 

この曲のメッセージ

希望的観測の極み

そして今日も容易く叫ぶんだ

早くヒーロー 急いでヒーロー

間に合うわけがない ただ呆けて待つ人の群れ

小さな傷くらいでわめくなと切り捨てて

ホントの救いは目の前で悲劇と同じ姿をしていた

最後の1フレーズで、一気にこの曲のメッセージが示されます。

この曲は、悲しい現状を嘆くだけの曲ではありませんでした。

救いは、目の前の悲劇そのものだ

というメッセージ。

分かりやすい助けがやってくるのを待つのではなく、目の前の悲劇を見つめようというメッセージ。

 

どうですかこのストーリー性!?

そしてメッセージを余すこと無く伝えきる表現力

 

歌詞の99%は「偽物のヒーローばかりが跋扈して、悲劇を自分で作りながら、ただ救いを待つ民衆がいる」という余りにも悲しく辛い世の中をたっぷり描写しています。

そして最後の最後に、強い悲劇との立ち向かい方を提示します。

この構成をきっちり伝えきれる力が、日食なつこにはあります。天才。

 

構成を知った上で、もう一度通して聞いてみると、力強いテーマを表現していることが分かります。

暗めの曲調の部分も、奥底に異常なまでの力強さを感じます。

 

「水流のロック」もそうですけど、序盤から「前フリ」があるんですよね。最後のフレーズに繋げるための表現。

そして、最後にそれを一気に開放する。言うなれば伏線回収です。

 

この辺ができてしまうのが日食なつこの武器「表現力」です。

 

黒い天球儀

 

「聞くと、居ても立ってもいられなくなる曲」ってありますよね。

それです。

 

誰かの怒りを垂れ流したような 真っ黒い空のミッドナイト
いつまで待っても出てこない星に 天球儀も黒いまま

もう皆さん大体パターン分かりましたよね?

最初は、絶望感のある始まり方です。「黒い天球儀」という曲名通りの、寂しげで悲しい始まり方です。

 

のろのろ巡る鈍足の世界は 言葉だけが俊足
ぶつからないように辺りを見ては 止まって怯えて縮こまる

周りは「のろのろ巡る鈍足の世界」で、俊足の言葉が飛び交っています。

傷つくのを恐れている人は止まって怯えて縮こまっています。

 

で、ここから展開しますよ!もう皆パターン分かってるでしょ!?

 

見たい星があるくせに 黙ってじっと動かない
回してくれる手がないと動けないとか 言い訳するんじゃない!

縮こまって動けない人への、強烈なメッセージが展開されます。

「回してくれる手が無いと動けない」のところまでは、低いテンションの曲調で進み、「言い訳するんじゃない!」で一気に爆発する構成。

まるで王道の少年漫画を読んでいるような、期待を裏切らない爆発的な盛り上がりがあります。

 

回れ天球儀 その細い軸
出せる限りの速さで生きてけ
足掻く遠心力を見せてくれ
限界値を裏切れ

爆発的に盛り上がってから、0.1秒後にすぐサビ!カッコ良すぎる!!

ドラムと、ピアノの高温が一気に入ってくる疾走感がたまりません。

 

こちらもメッセージは極めてシンプルで、「命を燃やして突っ走れ!!」ってことなんですけど、それを圧巻の強弱の表現で伝えています。

あまりのカッコ良さと力強さに、思わず

堀元
やべ!!俺ももっと本気で生きないと!!

ってなります。

居ても立ってもいられない曲大賞があったら、ぶっちぎりで受賞だと思います。

 

メッセージは同じですが、2番も最高にカッコいいので載せておきます。

 

見たい星があったのに
別の誰かにゆずるんだ
優しさなんて言い張って
泣くぐらいならどうぞと言うんじゃない

回れ天球儀 その細い軸
出せる限りの速さで生きてけ
錆びる瞬間さえも ひた拒め
ねじ切れるまで加速していけ

 

「ひた拒め」っていう日本語の強さヤバイですね。そんな日本語無いと思うんですけど、日食なつこが使うなら正義なのです。

 

 

まとめ

以上、日食なつこの名曲名歌詞をまとめて来ました。

もうホントにどの曲もカッコいいし、メッセージの表現がウマすぎる!

 

そんな日食なつこの魅力たっぷりのアルバム「逆光で見えない」は、アルバム通して聞いてしまう名盤です。

 

逆光で見えない
逆光で見えない

posted with amazlet at 16.11.21
日食なつこ
Living,Dining&kitchen Records (2015-12-09)
売り上げランキング: 426

 

是非皆様、聞いてみて下さい。

表現力に心打たれること間違い無し!

 

 

世界を面白くしよう!

 

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