ヘンテコ遊び研究家と非日常クリエイターの対談

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おかしな遊びをやることにおいて、僕には師匠がいます。ヘンテコ遊び研究家の高瀬雄一郎氏(@hentekoasobi)です。

最近だと、アルミホイルを部屋中に貼るというヤバい遊びをしていました。

「家にアルミホイルを貼りまくる会」に行ってきた

2016.05.17

僕が非日常クリエイターとして生きていく決断をできたのは、彼のお陰です。

そんな決断をするに至った対話を、覚えている限り書き残したいと思います。

 

ヘンテコ遊び研究家とは?

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堀元「ヘンテコ遊び研究家として生計を立ててらっしゃったんですよね?」

高瀬「そうですね。一年半くらいの間、それだけやってました

堀元「プロのヘンテコ遊び研究家ですね」

高瀬「まあそうですね。それを仕事にしちゃいました」

堀元「代表作は何なんでしょう?」

高瀬「やっぱり『実写版ウォーリーを探せ』ですかね。いっぱい人を集めて東京の観光地でウォーリーを探せを作る、っていう」

堀元「ネット上で色んな人からウォーリーって呼ばれてますもんね」

高瀬「未だに言われますね(笑)。僕としてはそれを代表作にされるのは不本意なんですけどね」

堀元「そうなんですか?」

高瀬「ウォーリーって結局元ネタがあるものというか、人のコンテンツなので。僕は色んな面白いことをやってて、その1つのつもりでやったんですけど、何故かそれがもてはやされるようになってしまいました」

 

ヘンテコ遊び研究家の生活

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堀元「聞きにくいんですけど、ヘンテコ遊び研究家の仕事で収益って出るんですか?」

高瀬「ある程度評判になって、パッケージ化して売れるものに関しては収益が出ます」

堀元「パッケージ化したもの、って何があるんですか?」

高瀬「『夏休みの楽しみ全部盛りツアー』という企画ですね」

堀元「面白そう!」

高瀬「ありがとうございます。一日で夏休みの楽しみを一気にこなそうと思いまして、ラジオ体操して車で移動しながらタッチの再放送を見て、海にビニールプール浮かべて遊んだ後ですぐ山に登って……というツアーでした」

堀元「いいですね!僕めっちゃ好きです」

高瀬「これは結構皆ノリノリで来てくれて、1回目は初期投資がかかったのでトントンだったんですけど、二回目からは利益が出ましたね。初めて出た利益でこの眼鏡を買った記憶があります(自分の眼鏡を指し示す)」

 

高瀬さんの現状

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堀元「今は、大学の職員をされているということで」

高瀬「そうです。僕の大学には学生が使える劇場があるんですけど、そこの管理や、学生と一緒に何かを仕掛ける仕事をしています」

堀元「それは楽しいんですか?」

高瀬「とても楽しいですね。自分がやりたいことの領域に近くもあるし、新しいことも仕掛けられますし」

堀元「うーん、でも僕は専業でヘンテコ遊び研究家をやってる方がカッコいい気がするというか、高瀬さんにはそうあって欲しかったですけどね」

 

大学に就職した理由

これは仕事にならない、と思った

堀元「なぜ専業のヘンテコ遊び研究家をやめちゃったんですか?」

高瀬「そうですね…マクドナルドの『メガポテト』っていう商品分かりますか?」

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堀元「あー、ありましたね」

高瀬「そう、一時期マクドナルドで結構重めに広告を出してました」

堀元「それと廃業と何の関係が?」

高瀬「ある日、マクドナルドでその広告を見て『あ、じゃがいもを繰り抜いてメガネにしたら、【目がポテト】だな』と思ったんですよ。

堀元「ダジャレですねーww」

高瀬「そう。ダジャレなんですけど、どうしてもやりたくなったから人を集めてやったんですよ」

堀元「それで?」

高瀬「こうなりました」

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堀元「めっちゃ良いじゃないですかww下らないww」

高瀬「そうなんです。僕は楽しかったんですけど、全部終わってみた後で考えちゃったんです。僕はプロとしてこれをやっているのか?これは仕事なのか?と」

堀元「なるほど!」

高瀬「そう考えたときに、『いや、これは仕事にならないな』と思ったんです」

 

『目がポテト』が、仕事にならない理由

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堀元「その線引きはどうしてなんでしょう?『夏の楽しみ全部盛りツアー』は仕事で、『目がポテト』が仕事にならない理由は?」

高瀬「う〜ん、『夏の楽しみ全部盛りツアー』は、多少なりと皆さんに楽しんでもらうために一生懸命企画して、準備もして、僕が提供したんです。でも『目がポテト』は僕がやりたくて、それに人を巻き込んだっていう感じなんですよ。ある日急にやりたくなって、やりましょう!と言って。別に僕から何かを提供する訳じゃなく、皆で作業しただけなんです」

堀元「そこが『仕事にならない』理由ですか?」

高瀬「そうですね。突然やりたくなったことを言い出して、皆に集まってもらって、僕が楽しんで…これでお金を取れるとは思えない。『目がポテト』は、仕事にならないと思いました」

堀元「だから、仕事としてヘンテコ遊び研究家をやるのは辞めた?」

高瀬「そうです。『目がポテト』がやりたい衝動を抑えこんでヘンテコ遊び研究家を続けるのは嫌だったんです。お金を稼ぐことを考えるとどうしても世間の需要が見込めるライトな企画をやることになってしまうと思いました」

堀元「ライトな企画は嫌ですか?」

高瀬「う〜ん、そうですね。やっぱり自分がやりたいことをやるためにヘンテコ遊び研究家になったので、自分がノリノリじゃない企画をやるのは嫌ですね。それより、他の所で収入を得ながら趣味としてヘンテコ遊び研究家をやろうと思いました」

 

僕はそこに納得できません

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堀元「高瀬さんのその感覚、僕はめっちゃシンパシーを感じるんですよ。イベンターとしてどこからが内輪の遊びでどこからが客のためのイベントなのか、というのはいつも考えているからです」

高瀬「はい」

堀元「で、『夏の楽しみ全部盛りツアー』は客のためにコンテンツを提供しているからお金が取れる(=仕事)一方、『目がポテト』は自分がやりたいだけでお金が取れない(=仕事にならない)、ということですよね」

高瀬「そうです」

堀元「でも僕はそこにあまり納得行ってないんですよ。3年後には『目がポテト』が仕事になる時代が来ていると思います。お金取って良いんじゃないかな、と」

高瀬「なるほど」

堀元「僕は割と本気で人間の仕事の領域はどんどん変わっていくと思っています。大学の専攻が人工知能だったので、人工知能に仕事をどんどん奪われていくんだな、という肌感覚があります」

高瀬「はい」

堀元「それで、人間の仕事が減るのかといえばそんなことは無くて、これまで仕事じゃなかったことがどんどん仕事になっていくと思っています」

高瀬「で、『目がポテト』も仕事になる、と?」

堀元「そう思います。『目がポテト』でお金取っても良いんじゃないかな、と。多分高瀬さんはかなり『仕事と仕事じゃないことの境界線』をやってらっしゃったと思うんですよ。夏の楽しみ全部盛りツアーはギリギリ仕事のところで、目がポテトはギリギリ仕事じゃないところ。でも僕はこの境界線がどんどん動いていくと思っていて、境界線を常に歩いていたい

高瀬「それを仕事にしたいと思っているんですか?」

堀元「今まであまり言語化できていなかったですけど、僕のやりたいことはそれですね。境界線を常に歩く仕事がしたい」

高瀬「僕が仕事にするのを諦めてしまった部分ですね」

堀元「そうですね。高瀬さんが諦めてしまったので、僕がその夢の続きをやりたいと思います」

 

まとめ

この会話を交わしたのは、僕が大学4年の頃でした。

彼とこの会話を交わしたから、僕は新卒フリーランスになれたし、非日常クリエイターを名乗るようになりました。

僕の仕事「非日常クリエイター」は、彼の夢も背負っていると勝手に思っています。

ああ!なんとしてもこれを仕事として確立していきたものだ!

 

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